いつでも新しい愛を始めることができる
「愛が終わる時、心が引き裂かれるような気持ちになり涙が溢れ出すが、時間の経過と共に心の傷は癒され涙も乾く」
レイラ・グエリエロが書いた短い記事を読んでいた時、彼女が伝えたいことに気づきました。
「『あなたがいなくて寂しい』と大声で言うと、これが何の意味もない言葉のように感じませんか?
死ぬことを考えたら、新しい一歩を踏み出すことができるでしょう。」
−レイラ・グエリエロ
私たちは、感情の移り変わりによる痛みを、傷つき、混乱し、冷静さや完全さを失う失敗と結びつける傾向があります。そのため失敗や間違い、そして妨害などを恐れますが、突然の出来事により心に大きな傷を負うとき、その傷を癒すことができるのは、自分以外のだれでもありません。
これは恋愛に関しても同じで、別れが訪れると大きな傷を負い、二度と誰も愛することができないように感じるかもしれません。
しかし、人生の様々な場面で私たちには二度目のチャンスが与えられるのと同様に、私たちはいつでも新しい愛を始めることができます。
私たちを苦しめる恋愛での失敗は、床に落ちたゴミと同様に綺麗に片付けましょう。涙が乾き、傷が癒され、心が平穏を取り戻す日は必ずやってきます。決してあきらめてはいけません。
勇気を持って「全てを失った」と言葉にする
別れよりも辛いこと、それは悲しみの中で立ち止まり、自分の身に起きたことに直面しながら解釈し、最終的に受け入れることです。
次に進まなくてはいけないと認識するのは簡単なことではありませんが、悲しみは自分の中で乗り越えるまでいつまでも続きます。
「自分が失ったものすべてを明確に示す勇気があるなら、あなたは何も失っていない」
−フリオ・コルタサル
精神的に失ったものを克服し、現実に向き合う勇気を手に入れた時、行き先がわからない暗闇の中に光が差し込むでしょう。
新しい関係を始める前に深い悲しみを昇華させる
「深い悲しみ」とは愛する人の死だけを意味するのではなく、失ったことに対する、感情的な認識作用に影響を受ける、身体面の反応と密接な関わりがあります。
恋愛関係において、相手と一緒に過ごした時間や相手に依存していた時間などを考えると、他の「深い悲しみ」のケースと恋愛関係の終了は、同じ悲しみの過程を乗り越えなくてはいけないことがわかります。
- 否定期:恋愛関係が終わった時、別れたくない側は恋人やパートナーを失った事実を否定します。
- 怒りまたは無関心期:時間が経過すると別れを認めますが、まだ理解はできない状態です。罪悪感や不満などが現れはじめます。
- 交渉期:別れは認識したものの、もう一度よりを戻せるのではないかと、復縁の方法や解決策を探しはじめます。
- 痛みを感じる時期:この深い悲しみの段階になると、復縁方法も見つからず心の中は悲しみに占拠されます。苦しみが徐々に軽減されない時は、周りの人や専門家のサポートを求めることが必要です。
- 受諾期:二人が元に戻ることはないと理解し、自分自身を愛するようになります。過去の関係を良い思い出として、次に進む決意をします。
「忘却とは、古い思い出の上に新しい思い出を築くことである」
−エルビア・サストレ
再び愛することから始める
恋が終わったことへの受諾を経て、新しいことに挑戦する気持ちが整います。本当の自分と向き合い、自分の間違いから学ぶことで、幸せとは何かを見つけることができます。
自分を愛してください。まず自分を愛することで再び誰かを愛し、そして愛されます。 新しい誰かと出会い、相手を愛し、そして相手があなたを愛して、あなたの世界はより素晴らしいものになります。
素晴らしい出会いと新しい愛を受けるのにふさわしいあなたは、最初は少し驚くかもしれませんが、もう傷つくことはありません。
勇敢な兵士の心を持って過去を良い思い出にしましょう。
目の前で火の粉が飛び散り
耳の中で大きな鐘が鳴り響き
星たちが踊り出すローザ・モンテロ(著書『The Ridiculous Idea of Not Seeing You Again』より抜粋)
愛があなたを苦しめたかもしれませんが、その悲しい経験を理由に、美しい愛とその感情を失ってはいけません。私たち人間は、誰かを愛するためにこの世に生を受けます。時には痛みを伴う愛ですが、この痛みへの対処法はありません。
自分を理解し、新しいパートナーに対しては最高の自分でいられるように毎日を過ごしてください。新しい関係が始まろうとする時、怖がってはいけません。自分の心に正直に進みましょう。もしまた失敗しても、また最初から始めればいいのですから。