上手に勉強して爆発的に学習力を伸ばす4つのコツ
あなたはどうやって自転車に乗れるようになりましたか?おそらく、誰かが乗り方のコツを教えてくれて、それから自分で練習したことでしょう。実は、勉強も実に似た形でできるようになります。
誰も生まれながらに勉強の仕方を知っているわけではありませんが、少なくとも「持って生まれた」勉強法を伸ばすことはできます。
様々な学習スキルを学び、それからそれらを実践して、上手に学習習慣を伸ばさなければいけません。そうすればもっと上手に学習し、また時間も賢く使えるようになります。
有意義に学習するためには、学習スキルが貴重なツールになります。なぜなら、そうしたスキルが情報を把握、維持、吸収するのに役立つからです。ですが、こうしたスキルをマスターしている学生はそう多くはいません。
学生の多くは試験などの直前になって学習内容を暗記しているため、成績が期待値まで届きません。学んだことをすぐに忘れてしまいます。
記憶力に頼った学習法ではあまり確実に点数を取れません。幸いなことに、もっと楽しくてダイナミックな学習スキルが他にも多く存在します。こうしたスキルがより効率的に勉強するのに役立ち、またあなたの成績も伸びることになりますよ。
もっと効率よく学習するためのスキル
ノートを取ることは、最も広く知られた学習スキルの一つです。もっと簡単に覚えられるように、一番大事なポイントを自分の言葉でまとめることです。
ほとんどの場合、ノートを取るにあたっての鍵は大事な情報を一つも逃すことなく、素早くまとめられるかどうかです。上手にまとめるためのもう一つの鍵は、主要となる概念同士の関係がきちんと明確になっているかです。
科目によっては、要点を吸収するのが難しいことがあります。ですが、演習やケーススタディをすることで、ポイントを理解し、知識をよりシンプルな形で吸収することができるようになります。
数学や物理学、法律、その他数字を扱う科目を学習する時には、この方法が特に役立ちます。
要点を学びつつ、同時にケーススタディをするのも良いでしょう。こうすることで、その要点の意味や情報が真に言わんとしていることをより良く理解できるようになります。
他に上手に勉強するためのスキルに、今度はグループで、ブレインストーミングをする方法があります。この勉強法は、グループメンバーがあるトピックについて持っているアイデアを出し合うグループミーティングから成り立ちます。
ブレインストーミングは、様々なアイデアや視点について考慮するため、グループプロジェクトをする時に特に有効です。ですが、試験前の詰め込み勉強をする時にも役に立ちます。そうすることでどんな疑問も晴らすことができたり、その科目をもっと掘り下げるのに役立つかもしれません。
もっと上手に勉強する
こうした学習スキルの多くは新しいものではありません。実は、ほとんどの学生が実に良く知っているものです。ですが、何が新しいかと言うと、より上手に勉強するのにそうしたスキルを実践する方法です。だからこそ、大学生や入試試験に備えている人、あるいは単に学習プロセスを改善させたい人は、この記事を読むことをおススメします。
「変化の時、学習する者は大地を受け継ぎ、学習を終えたものは、もはや存在しない世界に対処する方法を美しくその身に備えるのである。」
―エリック・ホッファー―
学習力を高める方略
ワインスタインとメイヤーは、1986年に学習方略を大きく5つのカテゴリに識別しています。
- リハーサル方略(単語を繰り返し言う)
- 精緻化方略(言い換え、まとめる)
- 体制化方略(要約)
- 理解監視方略(質問する、自分の知識が正しいか確かめる)
- 情緒的方略(モチベーションを生み出し、維持する)
強化すべき知力は、取り組もうとしている作業に何が必要とされているかによります。情報を記憶、変換、維持、応用するといった能力を訓練することは、問題解決能力に関連した思考プロセスを活発にします。
パリンスカーとブラウンによる分類
もっと上手に勉強して学習能力を高めるには、パリンスカーとブラウンが1984年に行った分類が提案する以下を取り入れると良いでしょう。
- 言い換え:文面の情報を自分の言葉に置き換える
- 推論:説明されたことを基に結論を導き出す
- 要約:要点を抜き出す、根幹となるアイデアを拾う
- 予測:推論を前提に、予期・予測・推測し、推論を立てる
- 明確化:文面の一部の情報を明示し、詳細に説明する
- 疑問:事前に得た知識や思考プロセスを活発にするのを助ける
The Eastern Economic Journalに掲載されたブリガムヤング大学の2012年の研究によると、学習能力を高めるのに最も有意義な方法は、睡眠と常に自分の学習状況をテストすることの2つでした。睡眠と休息は、学習の成果に直接影響を及ぼします。
研究者は、良い学習成果を得るには約7時間の睡眠が必要だと言っています。睡眠は記憶と学習した内容を定着させるのを助けます。
逆に、睡眠不足は前頭葉前部皮質にあるニューロンネットワークに損傷を与えるので、学習した情報を吸収、維持、定着させるのが難しくなります。
「サイエンス」という学術誌に発表された2011年の研究では、記憶・反復、図解にする、評価や試験を行い学習成果を測る、といったよく活用されている3つの学習法を分析しています。
これらの学習法がどれだけ効果的であったかを見るために、200人の学生を3つのグループに分け、それぞれのグループで異なる学習法を行ってもらう形で、追跡調査しました。
それによると、最も効果があった学習法は学習内容を評価する方法であることが分かりました。評価は、学習できる量を最大で50%まで増やすことができるのです。
「最高の学習は、学習者が主体となった時に起こると確信している。」
―シーモア・パパート―
学習スキルを伸ばすにはどうすれば良いか?
典型的な学習スキルには5つのステージが存在します。
- メインとなるポイントを大体理解するためのスピードリーディング。
- 一番大事なところに引いた下線の部分の精読。
- まとめ、あるいはフレームワーク。もっと簡単に覚えられるように、重要なポイントを自分の言葉でまとめることです。
- 勉強と暗記。このステージでは、まとめを音読するのが一番よいでしょう。
- クラスメイトと見直す。学んだことを「話す」作業は、学習内容をより確かなモノにするのに役立ちます。
これらの学習習慣を改善するには、習慣になるまで一連の手順に従うのが良いでしょう。
勉強のルーティンを作る
自分に学習計画を課し、それに従うことは、学習効果に大きな影響を与えます。無計画な勉強は、徹夜で勉強することになり、眠気と疲れが集中力を邪魔することになってしまう理由の一つです。
また、計画に身を慣らすことで、勉強するのを忘れたり、サボったりしにくくなります。そして、勉強に必要な時間を取ることができるようになるでしょう。
邪魔になるものは遠ざける
明かなことかもしれませんが、覚えておいて損はしません。邪魔や障害は予期せぬ形で現れたりするので、そうした邪魔や障害の見極め方を知っておくと良いでしょう。邪魔や障害のブラックリストに挙げられるものに、フェイスブック、インスタグラム、ケータイ・スマホ、テレビがあります。ですが、この他にもリストに加えられるものは存在します。
一字一句暗記することは止める
文面にある情報を自分のものにできなければいけません。これはつまり、自分の人生で起こったことと結び付けたり、自分の言葉で再構築したり、他にも思いついた例を使ったりすることです。
そうすることで、有意義な学習をすることができるようになるでしょう。意味のない情報をただ丸暗記するよりも、この学習法の方が時間の経過に対して抵抗がききます。
常に実践する
できれば、勉強しているトピックに関する試験や問いに答えて、自分を評価すると良いでしょう。学習している情報に自分が「浸れば」いいではないか、と考えると、これはただの時間のムダに思えるかもしれません。ですが、そうではありません。なぜなら、この方法は間違いに気づき、自分の学習度を測ることができるからです。
ここに記したより良く勉強する学習法を使えば、(それが何であれ)知識を吸収するのに使う時間を最も有効活用できるだけでなく、学習した内容をずっと忘れにくくすることができるようにもなりますよ。それだけの価値があるのです。
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