感情をコントロールする四つのテクニック

感情をコントロールする方法を知れば、生活の質を上げることができるような重要なスキルを手に入れることができます。この記事では、四つのテクニックをご紹介します。
感情をコントロールする四つのテクニック

最後の更新: 09 9月, 2019

全ての感情は何か特定の理由があって生み出されるものなので、押し殺してしまうのは決していいアイディアとは言えません。だからと言って感情のなすがままに行動するのもよくありません。その意味では、感情のコントロールテクニックがあれば、落ち着いた状態を保つ手助けになるでしょう。

怒りはとても強いエネルギーを発する感情なので、コントロールするのがとても難しいものです。世の中には、怒りに身を任せてしまう人も多くいて、結果として他人を傷つけるようなことをしたり言ったりしてしまうのです。同様に、恐怖も歯止めがききづらく、私たちの成長を妨げ兼ねませんどちらの感情も私たちの生活の質に影響を及ぼします。

したがって、もっと上手に自分の感情に対処できるように、感情のコントロール法を知っておくことが重要なのです。

「他人を支配できる男は強いが、自分自身を支配できる男はもっと偉大だ。」

-老子-

1. ヴィパッサナー瞑想:感情をコントロールするテクニック

ヴィパッサナー瞑想は、自己観察に基礎を置いています。これは、「物事をあるがままの姿で見る」という意味です。インドのいくつかの文化圏では、「命の芸術」を高めるための手段となっています。このテクニックは基本的には自分自身を異なる視点から見つめる時間を設けることから成り立っています。

まず静かな場所へ行って目を閉じ、深く呼吸します。空気がどのように体に入ってきてどのように出ていくのかによく注意を払ってください。次に、体の全ての部分を入念に見ていきます。これを毎日数分間行うのが理想的です。自分自身をコントロールするための日々のエクササイズなのです。

感情をコントロールする四つのテクニック

2. 仮想化環境

また別の感情コントロールテクニックが、仮想化環境や架空の環境を使って行うものです。このテクニックはその人を特に不安にさせるような様々な仮想の状況下に晒して行います。体験者はその後で、それらの状況やそこで抱いた感情について分析しなければなりません。

心理学者や研究機関の中には、そういった仮想状況を再現できるテクノロジーを備えているところもあります。しかし、やり方がそれしかないわけではありません。

そんなテクノロジーを自由に使える環境になくても、想像力で代用可能です。自分ではコントロールできないような状況を思い浮かべ、絵に描いたり言葉に書き起こしたりしてみてください。刺激や状況を引き起こす元が何なのかを特定する目的があります。その後で、それらの状況によって抱いた感情を理解し、なぜそう感じたのか、そしてどうすればコントロールできるのかを解き明かしましょう。

3. アートセラピー

アートセラピーは単なる一時的な流行以上の存在です。実は、ずいぶん前から行われてきたものなのです。感情のバランスを保つために、感じたことを様々なアートを通して表現するという方法です。

クリエイティブな方法を通した感情表現を推奨するものなので、かなり効果が期待できるテクニックだと言えます。感情を、文章、絵、彫刻やその他のアートとして表現するためには、まず最初にその感情について考え抜き、疑問点を明らかにしておく必要があります。定期的に練習すれば、アートセラピーによる自己コントロールがうまくできるようになります

アートセラピー

4. 自己査定

感情がうまくコントロールできないのは、自己認識力や自尊心が低すぎることが原因の場合がよくあります自らのことに関して自問自答しすぎたり、何か失敗した時にポジティブな面を見ようとせず自分を責めてしまったりすることで、どんどんストレスが溜まってしまうのです。このストレスのせいで、批評を受ける、無関心な態度を取られる、または深刻な状況下に置かれたりすると、もっと感情的になってしまうのです。

毎週、あるいは毎月一度自己査定をしてみるといいでしょう。しかし、これはその週あるいはその月にしでかした失態を特定するためのものではありません。目的は、うまくいったことについて思い返したり、自らを祝福できるような理由を考え出すことなのです。このシンプルなエクササイズが、自己像をよくするための手助けとなります。そしてこれが感情面での落ち着きにもつながるのです。

自己査定する女性

これらの感情コントロールテクニックは、魔法のレシピというわけではありません。しかし、こういった方法を使い始めることで生活の変化を感じ取ることができるでしょう。自分の感情と上手に付き合う方法を学ぶのに役立ちますし、結果として生活の質も向上させてくれるはずです。


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  • Emmons, R. A., & Shelton, C. M. (2002). Gratitude and the science of positive psychology. Handbook of positive psychology18, 459-471.

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