子どもの摂食障害を防ぐために親が担うべき役割

痩せた体型が尊ばれるような社会では、摂食障害がより多く見られるようになっており、十代の子どもたちは非現実的な美の基準に苦しめられています。子どもたちがこういった悪質な影響に晒されている中で、親が担うことのできる重大な役割が存在します。
子どもの摂食障害を防ぐために親が担うべき役割

最後の更新: 18 3月, 2021

疾病の多くは、その原因が不明なままです。それ以外のものに関しては、内的要因も外的要因も含め、多様な特性の中から病因を見つけ出すことができます。摂食障害は文化的背景による影響の一部として発症し得る病気であり、親には我が子が摂食障害になってしまうのを予防する取り組みを行うことが可能です。

神経性無食欲症(拒食症)や肥満症をはじめとする摂食障害は、その人の暮らす環境次第で引き起こされます。子どもたちは社会からの影響に晒されているため、摂食障害になることを防いであげるのが親たちの役割なのです。

多くの心理疾患では、年齢が重要な意味を持っています。例えば一部の疾患の場合、成人期のはじめに特定の変化が起こります。

また、女性が発症する不安障害やうつ病など、人口の一部に見られる疾患というのも存在します。女性たちの方が、例えば社会的基準や美しさに関する信念などに悩まされやすいのです。

そして、13歳〜24歳の女性たちは、摂食障害に苦しむ危険性が他の年齢層・人口グループと比べて高くなります。この年齢層の女性たちはまだ親元で暮らしている場合が多いですが、この病気を親たちの力で予防する方法はあるのでしょうか?

子どもの摂食障害 防ぐ 親 役割

子の摂食障害発症を防ぐための親の役割

ここで、摂食障害の原因となり得る要素は数多く存在する、という事実をお伝えしておきましょう。家庭が摂食障害発症と関わるような特性を持っている場合もありますが、必ずしも絶対に家族が原因になっているとは限りません。

家族の機能不全度合いは、摂食障害の表出と比例しますが、このことはある二つの要素に集約されます。それが、家族のまとまりの無さと、子が抱くフラストレーションへの不寛容さです。

また、支配的な親や過保護な親、権威主義的な親を持つ子どもたちは、本来であればもっと責任を持ち、自身の生活を管理できるようになるべき年齢になった時に、「自分には自分自身の生活に対する支配力が無いのだ」と考えてしまう恐れがあります。

受け身の育児スタイルが正解?

受け身な育児、あるいは放任主義的な育児スタイルを採用すれば、子の摂食障害を防ぐことができるというのは間違いです。親から向けられる注意や監視の目が不足していることと、子の自尊心の低さには関連性があります。全ての摂食障害に見られる特徴の中でも、自尊心の欠如は特に顕著なものなのです。

家族のタイプ次第で、子どもたちが特定の摂食障害を発症する恐れがあります。

  • 過食症は大抵の場合、対立が起こりやすい病的な家族の中で生じます。言い換えると、敵意が存在し、出される食事に栄養の偏りがあり、放任主義的かつ衝動的で、親のサポートが欠如しているような家庭ということです。普通、こういった家庭では夫婦間の対立は見られません。
  • 制限型の神経性無食欲症(拒食症)は多くの場合、共同生活の問題や夫婦間の対立を起こしがちな親のいる家庭で生じます。
  • 下剤を乱用してしまうタイプの神経性無食欲症を抱えるティーンエイジャーはほとんどの場合、夫婦間対立の絶えない家庭で育っています。敵意や親からのサポートの不足といった問題はそれほど激しくありません。

摂食障害を予防するためのヒント

子の摂食障害の始まりおよび経過に対しては、何よりもまず親から大きな影響が及ぼされます。以下にご紹介するのが、摂食障害の悪化を回避するのに役立つヒントです。

子の体や身体的特徴をからかうのは絶対禁物

十代の子どもたちの身体は変化していくものですが、それに気づくのは本人だけではありません。子どもたちの周囲にいる人々が彼らの身体について話し始めるかもしれないのです。そしてそういったコメントのうちの一部が子どもたちに影響し、自尊心が傷つけられてしまうことがあります。

摂食障害に苦しんだことのある大人たちは、「太るからそんなに食べないで」、「肌が汚いね」、「その髪型だと馬鹿みたいに見えるよ」といった発言をよく覚えているものです。

不確実性に満ちた思春期のためのツール

思春期というのはティーンエイジャーにとって過酷な時期となります。どれだけ入念に準備をしていたとしても関係ありません。そして中には、何をどのように食べるかをコントロールすることで楽な気持ちになれるはずだ、と考える子どもたちがいるのです。つまり、自身の肉体と食べ物に対する支配力を持とうとするということです。

彼らに対しては、フラストレーションへの対処の仕方を教えてやらねばなりません。その点における親からのサポートや情報が与えられないせいで、混乱した思春期を送る羽目になってしまうといった事態は避けねばならないのです。

要するに、摂食障害や警戒すべき兆候について話すこと、そして美しさにはたくさんの種類があるという事実を教えてあげることが大切です。

摂食障害を起こす要因の一部となっている友人たちあるいは社会からは、あまりサポートが得られません。そのため、「痩せていること=美」ではないのだ、と子どもたちに伝える役割は、親が担うことになります。

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境界線:維持するのは困難ながらも必要不可欠

受け身な姿勢でいる親は、ルールの定め方がわからなくなってしまいます。そのため、はじめのうちから愛情の見える形で境界線について話し、親の望みと子どもの望みの違いについても話し合っておくことが、あらゆる摂食障害に対する予防的要因となります。

親が境界線を設けることによって、子どもの摂食障害を防ぐことが可能です。やり甲斐を感じにくい仕事ではありますが、長期的・短期的に得られる効果は絶大なのです。

健全に境界線を守って暮らせるようになれば、子どもたちにとっての十代として生きる期間はより良いものとなるでしょう。実は、摂食障害を防ぐのに必要なのは、愛と境界線、たった二つだけなのです。

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