子どもがいる自宅で仕事をするということ
オンライン会議中、突然部屋に入って来て「おもちゃ探すの手伝って」と言う子ども…。少し待つように言っても「イヤだ!今!」と聞きません。このような状態はフラストレーションの原因となり、気まずい空気が流れます。子どもがいる家で仕事をするのは無理だと感じる時もあるでしょう。
そこで、このような問題を避け、潜在的フラストレーションに対して賢く対応する方法があります。最初は難しいと感じるかもしれません。それは家が突然職場や学校の教室の役割を果たさなければならなくなったためです。
仕事での責任を果たし、子どもの勉強を手助けし、また、料理、洗濯、掃除などの家事を行うためには、この特別な状況にうまく対応する方法を知っておく必要があります。
スケジュールを立てつつも、柔軟に
家で仕事をしながら子どもの世話をするのは大変なことです。そこで、家族全員のスケジュールを立てましょう。何時に仕事を始めるか、何時に子どもを起こすかなどです。
こういった予定と自分の予定を考え、仕事中に邪魔されないように一日の計画を立てるのです。とは言え、相手は子どもなので、柔軟性が必要とされます。
スケジュールは明確かもしれませんが、予期せぬ出来事は起こりえます。子どもがある程度大きければ、例えば、1時間に5分質問に来て良い時間を作るなどと話し合いをするのもいいでしょう。
すべてを話し合い、子どもがスケジュールに従おうとしても、予期せぬ妨害が入る可能性はあります。この時にはポジティブな姿勢が重要です。こういった時には一度深呼吸をしてみるといいかもしれません。
子どもがいる家で仕事をしているのであれば、いつも通り8時間働くのは難しいことです。妨害が入るのを防ぐためには、子どものスケジュールを考慮し、仕事の時間を調整する必要があります。早起きをして1日を始めた方が良いかもしれません。また、1番下の子どもの日中の動きを考え、決めると良いでしょう。
子どもと話すことが重要
もうひとつ欠かせないのが、子どもと話すことです。子どもがいる家で仕事をすることは、同意があってこそ可能になります。『Practical Guide for Mental Health in Disaster Situations(災害時のメンタルヘルスに関する実践ガイド)』という本の中には、子どもは困難な状況を理解すると書かれています。つまり、何が起こっているか、そして協力することがなぜ重要なのかを理解すると、子どもはベストを尽くすということです。
何が起こっているか、オープンに説明しましょう。なぜ家にいなければならないのか、また、静かにできる活動やあなたの助けを必要としない活動をしなければならない時間があることを説明する必要があります。
こうすることで、子どもがあなたのことを呼ぶという例外もあるかもしれませんが、子どもはあなたが仕事をしていることを知っているため、呼ぶ前に考えるようになります。
家で仕事をする時、場所を分ける
家の中で場所を決めることは、ひとつの有効な手段です。家の各場所を特定の活動に振り分けます。例えば、仕事をする場所では邪魔をしてはいけない、という風に決めるのです。同様に、子どもが宿題や勉強をする場所を決めましょう。
子どもが自分も関わっていると感じるように、ゲームのようにこれを行うといいでしょう。こうすると、子ども自身がそれぞれの場所(ママやパパが働く場所、家の中の学校、家の中の公園など)を認識します。このようなルールを決めると、子どもがいる家でも仕事をしやすくなります。
さらに、子どもがいる家でのテレワークを成功させるには、子どもと質の高い時間を過ごすことも重要です。言い換えると、仕事が終わったら子どもと遊んだり、話したり、本を読んだり、一緒に過ごすことが大切です。このような行為により、子どもは自分が大切にされていると感じることができます。
日記を書く
新聞『La Vanguardia』で、 コロナウイルスによるロックダウンが始まった時に、8歳の少年が始めた日記が紹介されました。この少年は、日記により自分の感覚や経験を表現し、感情や気持ちを表現することができたのです。子どもと一緒に日記を書くことがポジティブな活動であることは間違いありません。
家で子どもの世話をしながら仕事をしている方、あなたの家ではうまくいっていますか?
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