薬?セラピー?どっちがいいの?
メンタル的な病気や感情的な問題で医者にかかるとき、何が起こりますか?多分薬を処方されるか、精神科を紹介されると思います。もし紹介してほしいと依頼したとしても、心理療法士のところへ送られることはありません。さて、ここで質問です。薬とセラピーどっちがいいでしょう?心理学的なセラピーより薬のほうが効果的ですか?
わたしたちは簡単なほうを選びがちです。薬は問題を消し去ってくれると思い込みます。でもそんなことはありません。薬を飲むのをやめたらまた現れます。そもそも、今後一生薬を飲み続けていくつもりですか?では、どうしたらよいでしょう。
認識行動心理学者の治療を受けることがいい理由を紹介します。少なくとも、薬で始まる治療プランよりはいいはずです。
「科学、代数、文学と違って、心理学は自分の精神の持ち主マニュアルのようなものです。人生のためのガイドです。」
-ダニエル・ゴールドスタイン-
薬かセラピーか:向精神薬の問題
この記事の目的は、向精神薬の使用を止めさせようというものではありません。現実には、この治療法が必要で効く場合もあります。お伝えしたいのは、向精神薬が処方されすぎているということです。
健康の専門家たちは、このタイプの薬の副作用を理解しています。短期のものも長期のものも含めです。しかし、それだけが問題なのではありません。その効果が、特定の心理的障害には疑わしかったり、短期的に見て最も経済的な解決策だからという理由だけで処方されたりしています。
しかし、長期的に見たコストは実はとても高いのです。結局、症状には効くかもしれませんが、原因を無視します。その為、障害が慢性化します。お分かりいただけると思いますが、メリットもデメリットもあります。
ではなぜこんなにもよく使われるのでしょうか?医薬品産業の経済的な興味が理由のひとつです。もう一つは、患者自身が自分の不快感を薬を摂取することで抑えようとしていることです。簡単に問題を解決したいのです。
薬かセラピーか:認識行動治療がいい理由
すぐに簡単に問題を解決たいことの何が悪いのか?そもそも、それで問題が解決されることがないということです。ご説明しましょう。向精神薬は、摂取している限り不安を減少させたりムードを改善させたりしてくれるかもしれません。でもそのあとはどうですか?
薬をやめたらどうなりますか?あの感情的な不快感が戻ってきます。なぜか?それに対処するための方法を学んでいないからです。 嫌な感じを受けるのが自然な状況が人生にはあります。しかし、自分のネガティブな感情をコントロールする方法を知らないから、一時的なものから長期にわたるものに変わってしまうんです。
「自分の人生の最高の年は、問題は自分自身の問題だと思える年です。母親、環境、大統領を責めるのではありません。自分の運命は自分でコントロールするべきと気づくのです。」
-アルバート・エリス-
問題はそこにあります。薬は鬱や不安症を和らげてくれるかもしれませんが、質の高い心理的セラピーこそネガティブな感情をコントロールするツールを与えてくれるものです。セラピーが終わった後も使い続けることができるツールです。
薬かセラピーか:薬にはないセラピーの効果とは?
人生で一生使える感情的なコントロール方法を学べる以外にも、セラピーには向精神薬のような健康的リスクも副作用もありません。さらに、経済的な面からも安いオプションです。でも、メリットはそれだけではありません。
例えば、患者は薬の摂取プランより心理的治療のプランのほうに従う傾向にあります。回復傾向が高く、再発の可能性はかなり低いです。そして、障害が慢性化することを防ぎます。
「自己認識と自己成長は、多くの人にとって簡単ではありません。たくさんの勇気と忍耐が必要です。」
-アブラハム・マズロー-
それでは、価値があるとみなすものを考えてみましょう。簡単なものかそれとも努力の甲斐があるものですか?2番目のほうがいいですよね?努力が実るとき、喜びや満足感を感じます。だから、心理的なセラピーは、ネガティブな感情の対処方法を教えるだけでなく、自尊心とムードを高めてくれるんです。
認識行動治療は多くの心理的障害にいい治療法であると推奨されています。深刻な場合は薬も必要ですが、心理的治療も並行して行われるべきです。
イメージ:Freestocks.org, Drew Hays and Breather.