臨床心理士の診察を最大限にいかすアイディア
自分一人では問題を解決することができないと感じ、助けを求めることを決めたとき、自分の権利を知り、一度なりそれ以上なり、選んだ専門家との診察を最大限にいかす方法を知っていることが重要です。
この記事では、いくつかのアイディアをご紹介します。あなたの臨床心理士との時間を最大限にいかす助けになれば幸いです。
「私の世代の最大の発見は、自分の姿勢をかえることで人間は人生を変えることができるということだ。」
-ウィリアム・ジェームズ-
信頼が生まれるようにリラックスする
あなたがリラックスできていることが重要です。そうすることで、時間を最大限に活かし、こころにあることすべてを話すことができます。
自分をオープンにして、会話のコントロールを委ねましょう。あなたの目の前にいる専門家は、あなたを非難したりしません。
さらに、臨床心理士には職務上の守秘義務があります。彼らに話したことが、カウンセリングルームの外に出ることはありません。
難しかったり恥ずかしいトピックを話すことを怖がらないでください。あなたを責めたり、さらに重くするためにあなたの重荷の上に飛び乗ることが彼らの仕事ではありません。
臨床心理士はとても良い聞く力を持っています。あなたの話を聞くためにそこにいるのです。
あなたの問題や不安への答えを見つけるためのツールを持っています。喧嘩しようとしているのではありません。
多くの臨床心理士は、とてもオープンです。そして、同じようなシチュエーションを経験していても、人はみな異なるということを理解する経験を積んでいます。
しかし、それ以上に、臨床心理士はプロフェッショナルです。ディスカッションから自分の生活、経験、アイディアを切り離します。あなたが話していることにフォーカスします。
聞き入れてもらってないと感じたり、臨床心理士が偏見を持っているように感じたら… すべての問題に一つだけの解決策しか提示してくれてないと思ったら、リラックスできないと感じたら、他の専門医に相談する権利があなたにはあります。
セラピー自体を諦めないでください。みんなが同じだと思わないでください。みんながみんなそういうわけではありません。
あなたは心身ひとつ
一見関係なさそうで重要じゃなさそうな事柄も臨床心理士に話すと約束してください。もしかしたら、役立つかもしれません。
臨床心理士が医者でないのは事実です。でも、あなたは心身一体です。ひとつの相互に関連しあった存在です。精神的に良くないなら、肉体も影響を受けます。
睡眠のトラブル、食欲減退、頭痛などの症状がある場合は彼らに伝えてください。なんでも伝えてしまってください!
「表現されない感情はなくなりません。生き埋めになって、もっといびつな形で現れます。」
-ジークムント・フロイト-
どんな情報も臨床心理士から隠したりしないようにしてください。彼らはあなたのこころまでは読めません。スペースと守秘義務を最大限利用してください。その為に彼らがいます。
はじめは難しいかもしれません。それがまだ習慣でないからです。しかし、自分が話すことやどれだけ深く話すかコントロールできていると知ることが大事です。
半分しか真実を伝えなかったり、全部の話を伝えなかったら、同じ質の助けを提供することができなくなります。
肉体的な症状や困難は、セラピーを受ける理由になり得ます。でも、自分をもっとよく知るために行ってもいいんです。
もしそういう理由なら、できるだけ深くまで話しましょう。あなたの最も深く暗い部分までです。これは、人生に起こるどんなことも処理する助けになります。
深刻な問題を抱えていなくてもいいんです。なんで自分に相応しくない人といつも交際してしまうのか、なんで時に物事がとても困難に感じるのかなど。臨床心理士の所に行くのは狂ってる人だ、というのはただの迷信です!
臨床心理士に自分の感情について話して、好きなだけ質問する
臨床心理士に自分の感情について話してください。彼らが言ったことが気に入らなかったら、伝えてください!内に留めておくのはよくありません。関係を歪めてしまうからです。
セラピーのかなでは誤解も生まれます。時々、臨床心理士は何か言って、セラピーを受けている人が別の解釈をすることがあります。大事なことは、話してため込まないことです。
理解できないことがあったら、必要なだけ質問しましょう。恥ずかしかったり怒ったりして、イライラしないようにしましょう。
臨床心理士だって間違いを犯すことがあります。セラピーは、特に最も重要な部分、患者やクライアントにとって重いことが多いのです。しかし、臨床心理士だって重く感じたりします。
この重さが間違いを引き起こすかもしれません。しかし、コミュニケーションをオープンにして心から行えば、解決することはできます。
臨床心理士が医療用語や心理用語を使うことはあまりありません。また、極端に複雑な話し方をすることもありません。
大体、どれくらい人間のこころを理解しているかに関わらず、自分の目の前にいる人が理解できるように話します。
しかし、それでも理解できなかったら、オープンに話してください。臨床心理士もそれを望んでいます。それは、言ってしまったことを言い直すチャンスだからです。
臨床心理士は話を聞くためにいる
辛抱強くいてください。あなたがペースを設定してください。あなたのペースで変化が起こります。しかし、「ローマは一日にして成らず」ということを覚えていておいてください。
わたしたちはすべてがとても素早く起こる社会に生きています。そして、不快になった時、それをその場ですぐ終わらせたくなります。辛抱強さや忍耐が足りないんです。
瞑想よりセラピーは効きます(しかも副作用なしに)。でも、時間が必要です。
臨床心理士はあなたの話を聞くためにいます。家族や友達だとなかなかそれは難しかったりします。本当だと思わないなら、一度試してみてください。
問題について5分話してみてください。たいていの人が(あなたを傷つけるつもりはなく)どうやって問題を解決すべきか話し始めます。
同じような問題を抱えた誰かの話をしたり、自分自身の経験を話したりします。中には対処できずに、あなたの話を切り上げて自分の問題について話し始める人もいます。
非難しないであげてください。逆の立場だったら、あなたがそうかもしれません。わたしたちは聞くことに慣れていないのです。
臨床心理士はあなたの話を聞きます。アドバイスをしたり、解決策を提示するわけではありません。あなただけが答えを知っていて、自分の問題をどのように対処すべきか知っています。
あなたが何度も行っている自己分析は客観的ではなく、あまり機能しません。多くのケースで、友達や家族にはなすこともあまりうまくいきません。だから、専門家に会いに行く必要があるのです。
「興味深いパラドックスは、今の自分を受け入れたとき、わたしは変わることができるということだ。」
– カール・ロジャーズ-
興味があるなら、トライしてみてください。何にもコミットしなくて大丈夫です。もしかしたら、これがあなたが必要としていたことだとわかるかもしれません。