ロバート・ディルツに学ぶ、自分を変える3つのツール
「思考はまるでウイルスのようだ。人を支配する。」これは映画「インセプション」中のレオナルド・ディカプリオ扮する主人公のセリフです。このセリフは作家で神経言語プログラミングの専門家であるロバート・ディルツ氏の言葉に似通っており、この記事においても重要な磁石となっています。現実世界に不満がありますか? あなたの心の世界に何か欠けているものがある気がしますか? これは形を変えていく事で解決できるかもしれません。
思考、経験、状況は、自分の中で消化し支配することが出来るという事を忘れてはいけません。支配したその瞬間に、自分自身の現実が見え、表現することが出来るようになります。そしてどのように表現、解釈するかによって自分自身の定義が作り上げられます。
自分の世界を表現する手助けをし、定義する信念を皆それぞれ持っています。その表現されたものにより、私たちは思考や出来事、行動などにおいて自分がどういった人間なのかを判断されると感じるのです。自分の気に入らない事実があるとしても、それを変えていく事が出来ます。より良い方向に変えることが出来ると信じるのなら、チャレンジしてみるべきです。ロバート・ディルツが神経学的レベルで中心的に考えていたことをご紹介します。
心の世界を変化させるディルツのツール
ロバート・ディルツが勧める心の世界を変化させるツールはいくつかあります。作家でコンサルタント、そして神経語学プログラミングの専門家であるディルツは、現実の見方や自分自身を理解する方法を変えることが出来る強力な思考の塊があることを発見しました。それについて詳しく見ていきましょう。
見解を広げる
誰もが、人間は特別でユニークな生き物だと考えています。実際そうなのですが、私たちに起きる全ての出来事が唯一自分たちだけに起こっているというわけではありません。つまり、今現在経験している多くの出来事は、過去にも例があるという事です。他人に共感する事が出来れば、身の回りの環境同様、自分の世界の視点と理解を広げることが出来ます。
世の中の一部であるからには、他人の気持ちに寄り添い理解しようと努力すべきです。共感することを学ぶと自分自身の視野がグンと広がります。
障害はチャンスに変えられる
自分自身を変えていきたいですか? それなら全ての障害をチャンスに変えていきましょう。言うだけなら簡単ですが、実行しようとすると難しいものです。ですが不可能ではありません。毎日、より多くの人がそれを達成しています。
これは失敗をどのように扱うかによります。自分の無能さを罰することも出来ます。ですがそこから何かを学び、自分の利益とすることも可能なのです。起きたこと全てを観察、分析し、出来るだけ多くの事を学ぶことで成長します。
失敗した時「自分は不器用だ、役立たずだ」などと考える事が、ウイルスのような思考を生み出している事なのです。それを忘れないでください。この考えが頭で繰り返されるようになると、いつしかそれが現実のものとなってしまいます。また、経験した出来事から何一つ学ばないことになるので、まさに「失敗」という事になります。
洞察力を深める
ディルツは「自分の歴史を知らない者はそれを永遠に繰り返す」と言っています。過去と現在の現実を別々に考えていては、前に進むことは出来ません。
現実世界を、バラバラの写真ではなく映画のように見ることをディルツは勧めています。全ての出来事には起きる理由が存在し、それは特定の状況から生み出されます。ですので起きている出来事から何かを学ぶ、上手く学べるよう技術を磨くことは、自分にとって大きな財産となるのです。自分がいた世界、いる世界をバラバラの写真のように1つ1つ見るのではなく、全体的に見てください。
自分の在り方を思考を使って変えていく
ディルツは世の中をもっと楽観的に見ることを勧めています。彼は「私は~」とか「あなたは~」というフレーズにはとても大きな力があると言っています。この後に続く言葉にもよりますが、ここからその人の歩んできた道が垣間見れます。
例えば「私は役立たずです」というフレーズは、いつしか頭の中にこびりつき離れることのない思考を作り上げます。事ある毎に、そのフレーズが頭の中で鳴り響くようになります。ですが、もし「私は素晴らしい」という思考を作り上げるとします。その思考が頭に定着すると、楽観的で健康的な精神を持った自分を作り上げられていくのです。
「~になる。という表現は非常にパワフルなフレーズである。 それは時間や状況に関係なく、何かを絶対的な真実として定義しているからだ。」
-ロバート・ディルツ―
これがディルツの考える自分の変え方です。思考の力は絶大です。それをもっと肯定的な形で使えるようになれば、より良い自分を作り上げていく事が出来るようになります。すでに良いツールは持っているのです。それを上手く使っていきましょう。