心理学実践における法的規定
心理療法士の仕事は、人のクオリティオブライフや健康を促進することです。心理療法士は、個人や集団の向上に直接的影響を与えるため、専門性が問われます。ここでは、心理学実践における倫理的側面や実践、それを定める法律や規則についてお話します。
心理療法士は、患者のメンタルヘルスに関わるため、その権限にはある程度の規制が設けられる必要があります。そこで、スペインの倫理規則は非常に重要です。日本には日本心理学会による心理学者の倫理規則と行動規範があります。
国は心理療法士の仕事をどう規制するか?
スペインのColegio Oficial de Psicologos(心理学者の公式協会) は、心理学の専門的実践を管理します。この協会は国が運営し、スペインの心理療法士をひとつの組織にまとめるものです。
スペインで心理療法士として働きたいのであれば、いくつか条件があります。まず、学位が必要で、心理学者の公式協会に登録する必要があります、さらに、ヘルスケアに携わる人は他にも資格が必要です。
心理療法士として働き始めると、一連の規則に従わなければなりません。
心理学会は心理学実践の法的側面に、規制をかけるため、心理学の倫理規則を作りました。心理の専門家の特性に合わせ、規則は、心理療法士と患者の両方に影響を与える倫理的問題に焦点を当てています。
一般的に、行動規範とは、専門家に求められる理想や願いを反映した一連の倫理的きまりです。つまり、ここで言う行動規範は、心理療法士に求められる一連の規則です。共通し、基礎となる価値観を定義し、患者に働きかける心理療法士に対しての決まりが作られているのです。
スペインの倫理規則と行動規範は、6つの条項で専門性が定義されています。それは、患者の尊重、人権の保護、心理療法士としての責任感、誠意、患者に対する誠実さです。
他に何が書かれているか?
行動規範には、仕事において重要な責任感について書かれています。彼らの属する協会と心理学者の専門集団の間で、「明示的協会の規則」と定義されています。つまり、専門家と患者との協定のようなものです。
この一連の規則は、スペインの法律や心理学者ガイドの情報と一致するものでなければなりません。このガイドはマドリードの心理学公式協会が編集したものです。スペインでは最も重要な心理学雑誌になっています。
この雑誌には、協会の奉仕や活動に関する最新の情報が載っています。また、お知らせや興味深い記事も含まれます。毎月約6万人がこの雑誌やオンライン版を読んでいます。
心理学実践のさらなる法的側面
専門医療法には、医療専門家としての一般心理学者は含まれていません。臨床心理の専門家のみが対象です。
これは、多くの心理学者が法的に不確かな状況にあることを意味します。これを解決するため、2011年、公衆衛生一般法に、一般医療心理学者を含む項が加えられました。こうして、終了時に一般医療心理学者の称号が授与されるプログラムを通し、民間団体も臨床心理学へつながることができるようになりました。
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
- Sobre la titulación requerida para el ejercicio de la psicología clínica/sanitaria en el ámbito privado y otros requisitos legales. Roger Ballescà Ruiz http://www.pestos.es/wp-content/uploads/2013/10/Requisitos-legales-para-el-ejercicio-de-la-Psicolog%C3%ADa-Cl%C3%ADnica-.pdf
- Guía del psicólogo http://www.copmadrid.org/webcopm/publicaciones/gp201202.pdf