鳥恐怖症を自分の力で克服する3つの方法
鳥恐怖症は不合理な反応で、本人の生活に大きく影響します。鳥恐怖症の人は鳥を拒絶します。しかし、他の恐怖症同様、訓練することでそれを乗り越えることは可能です。
恐怖を乗り越えるのは非常に複雑で繊細なプロセスで、努力と継続が必要です。恐怖症は、日常生活に深刻な影響を与える不安障害で、多大な努力が必要とされます。ですので、これを乗り越えるために最も適した方法は専門家に相談することです。
「鳥恐怖症はいつか本当の障害だと認識され、家主は建物に巨大なネットをかけなければならないという法律が作られるだろうね。僕にとっては残念なことだけど。僕はネットが怖いから。」
-シェルドン、『ビッグバンセオリー』-
鳥恐怖症を克服する方法
多くの恐怖や恐怖症の原因はトラウマになるような経験にあり、また無知や学習行動も原因になっています。恐怖症介入の目的は、恐怖の対象となるものへ中立的あるいはポジティブな経験を作り出すことです。
心理テクニックには様々なストラテジーが用いられます。その一つに、鳥に対する新たな感情を作るために、鳥について知り、疑問を解決するという方法があります。つまり、恐怖の対象とよりリラックスした方法で触れ合うことが必要なのです。これは、時間のある時に自分の意志で行うことができます。しかし、非常に強い恐怖心がある場合、心理的知識をもつ専門家の支援を受けるのが一番です。
この方法は、自分で解決できるか、あるいは専門家の助けを必要とするかを事前に分析した上であれば、鳥への恐怖心を克服するのに役立つでしょう。
1.鳥について知る
鳥、特に自分が一番怖いと思う鳥について知りましょう。行動や生存法、自然における役割を知ることで、恐怖心が和らぐかもしれません。
まずは、害のない鳥について本で調べることから始めましょう。これらの鳥が攻撃をしやすい状況を知ることで、安心することができます。また、人間に向かってくる状況や環境を知ることも役立つでしょう。
知識を得ることで、鳥を違った角度から見ることができ、ポジティブな面に目を向けることができます。今まで持っていた疑問を解くことにもなるでしょう。これは、家にいるクモが人を刺すことはなく、人に向かってくるより人から逃げることが多いと知ることと同じです。
2.少しずつ接触する
鳥と向き合う方法をいくつか考えてみましょう。また、それに際し、怖いと思うことを10個挙げてください。1は不安度があまり高くないもの、例えば鳥の絵を描くなどで、10番目は鳥が視界に入るなど本当に怖いことを書いてください。
少しずつ、これらに挑戦してみます。計画を立て、スケジュールに従い、1日どのくらいの時間接したいか、また接したかを記録しましょう。また、不安度が下がるまで、同じ刺激を複数回試します。そして自分の不安度を10段階で測り、同じ項目を繰り返しましょう。
その後、より不快度の高い刺激に移る、あるいは数回試したのちに不安度が4以下になったら、次の項目に挑戦しましょう。また、不安度が高まるのであれば、同じ項目を続けることが大切です。不安度が下がるまで続け、次の項目に進みます。この際、リラクゼーション・エクササイズを行うことも必要です。可能であれば、恐怖の対象と向き合う時に行ってみましょう。
不安がなくならない、あるいは、しばらく試しても前に進めないのであれば、心理的なサポートが必要かもしれません。そうでない場合、継続する力があれば10番目の項目に到達するまで続けましょう。
3.向き合うことを楽しむ
10番目の項目に到達するまでの簡単な刺激の中で、何等かの形で鳥と向き合うことができたでしょう。こうなれば、あなたはすでに、鳥への恐怖を克服する重要なステップに来ています。後は、負の感情を正の感情に変え、もっと鳥に近づくだけです。そのためには、落ち着いて、逃げないことが大切です。
距離を保ちつつ、鳥に近づきます。不安度があまり高くなければ、少し近づいてみましょう。鳥について学習した今、その鳥を認識し、自分が安全であることが分かっているでしょう。このステップの後はさらに、鳥が自由に過ごす鳥の保護区に行ってみるのもいいでしょう。
鳥に近づいたら、観察し、体や色、そして、行動を分析しましょう。鳥が側にいても何も悪いことは起こらないと分かります。また、鳥の方が怖がり、あなたに近づかないかもしれません。それでも、突然動くことは避け、リラックスした姿勢を見せてください。さらに、不自然に感じるかもしれませんが、鳥に話しかけることで、より心地よく鳥に親しみを感じることができます。
鳥恐怖症の分析
ここまで示した方法で、鳥恐怖症を克服することは可能です。しかし、最も重要なことは、自分の限界を知り、それを超えないことです。不快感を抱くのであれば、いつでも、また必要なだけ距離や時間を置きましょう。また、次のステップとして専門家に相談することも視野に入れましょう。
それでも、自分で恐怖を克服することは可能ですし、自信をつけ安心感を抱くことができるため、良いことだと言えます。そしてより強い自分になり、さらにその他の恐怖とも向き合うことができるようになるでしょう。