勇気と苦しみ

勇気と苦しみ
Gema Sánchez Cuevas

によってレビューと承認されています。 心理学者 Gema Sánchez Cuevas.

によって書かれた Gema Sánchez Cuevas

最後の更新: 21 12月, 2022

人生はいつも簡単とは限りません。事実、シンプルなことがないくらいです。少なくとも、そのように感じられます。わたしたちは自分の苦しみを他の人から隠します。自分の傷の正確な場所や、その傷がどれだけ自分を脆弱にするのか知っているのは自分だけです。自分だけが壊れたピースを拾い集め、強くなり、傷を癒すことができます。勇気と苦しみは一心同体なのです。

内面でわたしたちを壊すような経験を生きることは、わたしたちが直面しなくてはいけない難しいことのひとつです。しかし、これはチャンスでもあります。一歩引いて、自分の世界の理解の仕方を査定し、時間を掛けて自分を再構築するチャンスです。問題は、それをどのように行うかです。

 

「直面している状況をかえることができないなら、自分を変えることだ」
-ヴィクトール・フランクル-

苦しみの重み

誰も苦しみからは逃れられません。苦しみは、時折警告や招待状なしにわたしたちの人生を邪魔する変なゲストです。そして、それから逃げようとしたり、暗い地下室に隠そうとしたり、存在しないようかのようにふるまおうとしますが、影響を受けることからは逃げられません。わたしたちが追放した暗い地下室からも力を行使します。 その影響には気づきにくいかもしれません。暗闇のせいでその動きを予期したり特定するのが困難なためです。

暗闇に苦しみが広がる時間が長いほど、より多くの力をわたしたちに及ぼす。

うその笑顔でネガティブな感情を隠す人がいます。考えすぎる自由な時間がないように、自分を忙しくさせる人もいます。自分に嘘をついて、不快感にバンドエイドを貼ろうとしてしまうひともいます。わたしたち誰もがこのような経験があるはずです。まれにしか起こらない人もいれば、習慣化している可能性もあります。

どんなタイプのバリアを立てていても、苦しみは遅かれ早かれ表面化します。 物理的な痛みかもしれないし、感情的な痛みかもしれません

悲しみ

 

嫌でも苦しみは人生の一部です。危険なのは、その苦しみが重く長くなったとき、様々な形をとりライフスタイルになってしまうことです。周りのすべてを曇らせ、ダークグレーや黒に見せてしまいます。

わたしたちが感じる苦しみの多くは(すべてではありませんが)、辛い経験から生まれます。何かや愛する誰かの喪失に耐えられないときです。わたしたちは喪失を受け入れません。代わりに、それに反抗し、状況を変えようと最善を尽くします。わたしたちがこのように働く時、気づかずして自分に苦しみを生み出しています。この苦しみは痛みです。でも同時に、深い悲しみから生まれ、悲しみで骨まで濡らす雨からの避難でもあります。

愛する人の死、破局、友達の裏切り、リストラは、痛みや苦しみを生み出す喪失の例です。誰かが胸を直接刺すような感覚です。これらは、きちんと処理しないと血が止まらない傷です。元に戻すのが難しい壊れた破片を生み出します。

レジリエントな夜明け

苦しさから精神障害や深刻な問題を発達させる人もいれば、以前より強くなって、トラウマ的な経験から抜け出す人もいます。これらの経験は痛みを伴いますが、成長する助けにもなります。いずれにせよ、経験からはメリットを得ることができます。

Wortman氏とSilver氏による研究によって、予想もしないような力で人生の辛さに対抗する人たちがいることがわかりました。理由は、彼らのレジリエンスのキャパシティーです。レジリエンスをもって、バランスを維持し、日々の生活のトラウマや痛みからひどく影響を受けるのを避けることができます。

自分が思っているよりわたしたちは強いものです。くじけそうになっても、一筋の光があります。 それはわたしたちの道を照らし、壊れた破片を拾い集めて、もう一度立て直すことができます。レジリエンスの夜明けです。わたしたちの悲しみや苦しみの重さが、わたしたちの強さの治癒力にひれ伏す瞬間です。反抗し、自分を作り直すことができます。

「世界は苦しみで溢れているけど、その克服で溢れてもいます。」
–ヘレン・ケラー–

ひとつの花

自分が感じていることを無視する代わりに、人生の教訓として痛みを受け入れ、目を大きく見開いてみてみてください。慣れるまでには時間を要します。暗闇の中で物事を見ようとする時のようです。人生があなたをノックダウンして、壊れそうになっても強さを感じる能力は、今経験していることを乗り越える助けになります。その強さがあれば、アイデンティティーを再構築し、壊れた自分の破片を拾い集めることができます。

それこそがレジリエンスです。最も美しい能力のひとつで、学校で教えるべき能力です。傷を治す方法を知り、愛をもって治療し、そこからベストな学びを得てください。さて、どうやってそれを可能にしたら良いでしょうか?

自分を再構築するために破片を集める

これまで見てきたように、嵐のあとに花開くことは可能です。でも、簡単ではありません。精神科医のボリス・シリュルニク氏によると、個人的な発展だけでなく、その人のライフストーリーを構築することに関係する複雑でダイナミックなプロセスです。レジリエンスの発達を最大限にし、壊れた破片を集めるためのいくつかのファクターをご紹介します。

  • 自信と対立を処理する能力。
  • 感情と感覚を受け入れる。
  • 人生に意味のある目的を持たせる。
  • ポジティブな経験からだけでなく、ネガティブな経験からも学べると信じる。
  • サポートネットワークを持つ。
    うつむく女性

加えて、心的外傷後の成長に関して研究を行っているCalhoun氏とTedeschi氏は、苦しみと痛みは個人レベルだけでなく、周りとの関係や人生の哲学においてもわたしたちに変化をもたらすと指摘しています。

苦しい経験に立ち向かうこのは怖いことです。でも、そこから逃げ出してしまうのは、苦しみを長引かせるだけです。回避は危険な方法で痛みを黙らせることに他なりません。本当の勇気は、恐怖にも拘らず、体が震えていて精神的に動揺しても前に進むことです

人生では、自分の経験を処理し、苦しみと一人になる時間が必要です。このような孤独の時間の中で、苦しみを理解することができます。一歩が大きかろうが小さかろうが、大事なことは歩き続けることだと学びます。最も強い人は、転ばない人ではありません。転んだからこそ、起き上がり、進み続け、強くなる人です。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。