残酷な人が善人ぶっている時は

残酷な人が善人ぶっている時は

最後の更新: 24 10月, 2017

善人に成りすました残酷な人はこの世に多く存在します。このような人は恐怖や攻撃性、罪悪感に基づき目的のためには手段を選ばない感情的脅迫を使って、他人を傷つけ攻撃します。彼らは一見フレンドリーですが、その外見の下には隠された動機と深い欲求不満が隠されています。

「人は他人を傷つける。なぜなら、自身も人生で一度は傷ついたことがあるからだ。」とはよく言うことです。あるいは、傷ついたことがある者は、人を傷つけるだろうとも言います。しかし、こうした考えが真実を基盤にしてはいても、それは私たちが認めたくない側面です。つまり、悪が存在するのです。しばしば、残酷な人には特定の攻撃的行動に傾くような生物学的要素があったりします。

科学者であり作家でもあったマルセリーノ・セレイヒードは「悪の遺伝子というものはないが、(悪の行動を促す)特定の生物学的かつ文化的状況は存在する」と指摘しています。最も複雑な部分は、単純にどの診断マニュアルにも載っていない行動を私達が分類し病理化してしまう傾向にあることです。

悪の行為は隠れた精神病の必要性もなく起こります。このタイプに当てはまる人に私達は皆出会ったことがあることでしょう。あなたにお世辞や注目をくれ、うまく溶け込め、社会的に成功しているけれど、秘密主義で、とても長くて暗い影を落としている人達がそうです。彼らの心の中にある虚無感は残酷さ、アパシー、そして攻撃性までもが宿る場所なのです。

獣の顔を隠した女性

残酷な人とモラルの分子

既に述べたように、誰も悪の遺伝子の存在を認めることはできません。しかし、過去数年の間に、いわゆる「モラル分子」についての研究がますますなされるようになってきました。これが一体何なのかよく理解するために、実話の範疇に身を置いて考えてみましょう。悲しいことにあまりに頻繁に起きている酷い話です。

ハンス・ライザ―はRieserFSコンピューターファイルシステムを作ったアメリカのプログラマーです。2008年以降、彼は妻を殺害したため刑務所にいます。彼には有罪を認めたり、どこにニナ・ライザーの遺体を埋めたかを告白したりしようとする気は見られませんでした。興味深いことは、このプログラミングの専門家は15歳で大学に入学したくらい大変知的であることです。

簡単な裁判を終え、サン・クエンティン州刑務所にて懲役に服し始めた後、彼は上訴の準備をすることにしました。5枚の手書き文書を通して、彼は自分の脳が他人とは違った形で機能していたことを主張しました。彼はオキシトシンホルモンについて行われた研究のことを知っており、それを議論に利用したのでした。彼によると、彼は「モラルの分子」と呼ばれるものを生成しない脳を持って生まれたというのです。つまり、彼には共感する力が欠けていたのです。

案の定、この主張は彼の終身刑を覆すことはありませんでした。しかしながら、この悪の起源のテーマは議論の火蓋を再度切ることになりました。今日では、オキシトンは最も真の意味で私達を「人間」にしてくれるホルモンであるという事実に十分な評価が与えられています。それが私達が敬意を表し、他人を気にかけ共感する理由なのです。

隠れた残酷さから自分を守る方法

私達の日々の暮らしにおいて、私達は上記で述べた人物ほど残酷な人といつも交流があるわけではありません。しかし、私達は他のタイプの交流の被害者だったりします。それは偽の親切心、隠れた攻撃性、他人の操作、巧みな自己中心性、相手を傷つける皮肉などです。

こうした行動は様々なことの原因となり得ます。おそらくその人は心の知能指数に欠けていたり、無感情な環境に育ったり、あるいはもちろん、オキシトシン欠乏症だったのかもしれません。こうしたことは全て相対的に隠れた攻撃性の表象を決定づけるものかもしれません。理由は何であれ、攻撃性はただ身体的虐待に限った話ではないことを覚えておくことが大切です。

感情的攻撃、道具による攻撃、そして口頭による攻撃は気づきにくいものです。なぜならそれらは証明される必要があるからです。しかし、私達は身体的攻撃よりももっと頻繁にそうした攻撃から自分の身を守らなければいけません。そこで、どうすればいいのかここでお教えしたいと思います。

鳥をわきに抱えた女性

残酷な人を認識し避ける方法を知ること

誰もが残酷な人による被害を受ける可能性があります。あなたが何才であるか、社会的地位が何か、または以前どんな経験をしていたかなどは関係ありません。こうした人達は家庭、職場、またはその他の状況下に存在します。しかし、これらを認識するには多くの方法があります。

  • 心に闇を宿す人は嘘であなたを魅惑します。彼らは美しい言葉と高貴な行為で自分を偽りますが、恐喝行為が徐々に表れてきます。そして、恐怖、罪悪感、精神的虐待が訪れます。
  • こうした企みに対抗する唯一の選択肢はそうした行為を決して許さないことです。もしそれがあなたの妹であれ、パートナーであれ、同僚であれ関係ありません。あなたの冷静さとバランスを乱す人はただ一つのことのみを求めているのです。それは、あなたの自尊心を末梢し、あなたをコントロールすることです。
  • あなたは逃げ場がなく、彼らの手中に落ちてしまったとはっきり感じます。しかし、「最も強い人は自身を律する者だ」ということを覚えておくべきです。このように、あなたは彼らの支配と攻撃のゲームを無理やり壊さなければいけないのです。

支配と隠れた攻撃によるゲームはとても入り組んでいるため、至急罠を解くために立ち上がり、ベールに包まれた脅威に対処しなければいけません。ある行動に対して苛立ったり、落ち着かない気持ちになった時、唯一の選択肢は彼らと距離を取ることなのです。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。