2つの言葉を取り除いて人生を変えよう
言語は、人生を理解し世界とコミュニケーションするための基本的なツールです。使い方によって人間の感情や脳にも影響を及ぼします。バーナード・ロスによれば、2つの単語を自分の生活から取り去ると人生が変わると言います。
気づかずにあるフレーズを使っていて、それが思考や現実の見方を形どっていることに気づいていないとしても驚きではありません。現実の話し方を変えたら、あなたの人生も変わるかもしれません。
「人が何と言おうと、言葉や考えは世界を変えられるんだ。」
-ロビン・ウィリアムズ-
バーナード・ロスは、スタンフォード大学のエンジニアリングの教授であり、ハッソ-プラットナー・インスティチュート・オブ・デザイン(Hasso-Plattner Institute of Design)の学長です。 「スタンフォード大学dスクール 人生をデザインする目標達成の習慣」という本を出版しています。成功や失敗を導く異なる決まり文句についての本です。そのうちの2つをこの記事ではご紹介します。
「でも」をやめて人生を変える
「でも」という言葉は、逆説の接続詞です。これは、相反する2つの考えを一つにまとめるものです。発言に詳細を加えたり、もっと深掘りしたり、否定したり。心理的な観点から見ると、物事を正当化したり、遠ざけたり、しなければいけないことから逃げるために「でも」を使います。
「うん、でも」などのフレーズをよく使ってしまいます。このちょっとした2つの単語は、自己破壊的です。何にでも「でも」を加えるのはよくありません。これはつまり、何かをする際の邪魔になる、不必要または存在しない障害を想定してしまっていることを意味します。
ロス氏は日々の生活で使う単語から「でも」をなくすことを薦めています。「でも」を使わなくなったら人生を変えられます。「でも」を使わないことで、見方が変わるからです。ゴールは、「でも」を別の接続詞「そして」に変えることです。
例えば、「別れたい。でもひとりになるのが怖い。」という代わりに、「別れたい。そしてひとりになるのが怖い。」と言ってください。
言い方を変えるだけで人生が変わるのはどうしてでしょうか?ロス氏によれば、「でも」を使う時、自分で道を限定してしまいます。するかしないかのいずれかです。「そして」という接続詞を使うと、2つの現実が同時に見えてきます。
選ぶように自分を追い込む必要はありません。決断を下さずに自分のオプションを見ることができます。そうすることでもっと客観的に物事が見えてきて、道路の分かれ道にいるように感じなくて済みます。
「しなければ」を「したい」に
ロス氏の2つ目の大きな勧めは、「~しなければ」を「~したい」に変えることです。「~しなければ」というとき、私たちはそれを義務にしてしまいます。
それ自体でもかなりやる気がそがれます。したいことがあるのに、したくもない別のことをしなくてはいけないという感覚です。だから「~しなければ」というフレーズを使うことで、はじめから感情的に不快になります。
バーナード・ロス氏によれば、何かをするとき、完全に行う義務があることはありません。何らかの方法で、自分で決断します。だから、「しなきゃ」という表現をやめて「したい」と言うことで、生きている人生の中の責任を受け入れることができます。
「しなければ」を使わなくする方法
- 「明日までに仕事を終わらせなければ。でなきゃクビになる。」を「明日までに仕事を終わらせたい。そうすれば仕事を失うことはない。」に変えてみてください。
- 「パートナーに対して寛大でいなきゃ。そうじゃなかったら、怒って捨てられちゃうかも。」を「パートナーに対して寛容でいたい。そうすることで関係が深まって、気分がよくなるから。」に変えましょう。
- 「太りすぎてるからエクササイズしないと。」を「自分の体にもっと自信が持てるようにエクササイズしたい。」に変えましょう。
「したい」に変えるたびに、ネガティブな見方がポジティブなものに変わります。同時に、重い感情的な枷を自分から降ろしていることになります。
これが、これらのフレーズを毎日からなくすことで、人生にポジティブな変化を起こせる理由です。1カ月試してみて、どうなるか見てみてはどうですか?