ショートフィルム「Alike」:失われていく子供たちの創造性

ショートフィルム「Alike」:失われていく子供たちの創造性

最後の更新: 23 10月, 2017

「Alike」は短く、可愛らしいショートフィルムです。たった8分のこの映画では、私たち大人の日々のしぐさ、言葉、また傍にいてあげられない事が、どのように子供たちの創造力を壊してしまっているのかを表現しています。

また、問題、テスト、宿題、その正解不正解、、これらが次々と押し寄せてくるような「学校教育」の犠牲となっている子供たちを救い出す方法も紹介されています。学校教育はある程度の知識や能力を伸ばすには良いものですが、それによって子供たちの創造性が失われないようにしなければなりません。

「これが正しい答えです。」「これは筋が通っていませんね。」「間違うのは恥ずかしいことですよ。」「遊ぶなんて時間の無駄です。」このように大人は考えがちですが、これは私たちが小さい頃、このように教えられてきたためです。創造性は教育体制に上手くフィットしないので、このような考え方を押し付けられてきました。

正しい答えを即座に出せるよう教え込むのではなく、自分は何でも出来る可能性があるのだということを子供たちには教えましょう。頭にひらめいたことを良く考えもせずに投げ捨ててしまわないようサポートしてください。これが子供たちの創造性を育てるカギなのです。

その子独自のカラーを失う前、また失くしかけている子がいたとしたら完全に失ってしまう前に、それを取り戻し、また人生がきらきらと色鮮やかに光り出せるよう支えてあげる事が私たち大人の責任なのです。

笑い声、冒険、何かに夢中になる事、、そういった物が詰め込まれた人間関係を子供たちは歩むべきです。子供たちと戯れたり、探索したり、想像の世界を歩き回ったりしましょう。影絵を作ったり、実験をしたり、物語を逆に読んでみたりするのも良いでしょう。

子供たちが心の光と影、感情の起伏、思考の流れを上手くコントロール出来るよう、大人はそのサポートをしなければなりません。彼らの心の羽を折ってしまってはいけません。しっかりと成長し、上手く飛び立てるよう手助けをしてあげましょう。

Alikeノート

子供は一人一人特別で、皆それぞれのやり方で飛び立ちます。何処へ行こうと、その子独自の道を開き進みます。そういう意味では人は誰でも皆天才なのです。アインシュタインはかつて「魚が木に登れないことを馬鹿にすると、その魚は一生自分を馬鹿だと思って過ごす」と言いました。

Alikeでは、聡明さは思考を通して創り出されるという事を教えてくれます。創造性を目覚めさせ決断力を養う事は可能なのです。

 

子供の創造力を養うヒント

生活の習慣化、多すぎる仕事量や学習量、型にはめられた世界などによって、人はそれぞれのカラーを失っていきます。そのため、これからご紹介する7つの事が子供たちの創造力の育成に必要となります。

 

1.失敗をする

創造力育成への障害の1つは、失敗に対する恐怖心です。幼いころから失敗が成功への原動力となる事を知っていれば、恐怖など存在する事はないでしょう。もしくは少なくとも、考え方に制限を設けるようなことはしなくなるはずです。

 

2.暇を持て余してイライラする

暇を持て余す(そしてそれに対してイライラする)ことは、世の中に存在する想像の大きな源となっています。ある時突然物事のつながりが見え、創造性の火花が飛び散るのです。

 

3.馬鹿げたことを楽しむ

自由な表現は自由な思考から生まれます。子供は思った事を素直に口にし、馬鹿げたことに大声で笑ったりします。大声で笑う事以上に楽しいことなどありますか? 最高の教育とは、手本となる人からスタートします。子供たちと一緒に馬鹿げた会話をしてたくさん笑いましょう

 

4.チームとして動く

「1人で旅をすれば目的地に早く辿り着く事が出来、人と旅をすればより遠くへ辿り着くことが出来る」と言います。子供は他の子たちや大人と時間を共に過ごしたいと思っています。そうする事でチームとして何かに取り組むことが出来るからです。一緒に何かをすれば人から学ぶ事が出来るし、自分自身も知識の源であることを認識することが出来ます。

 

5.実験

食べ物、おもちゃ、石など子供にとってはどんな物も実験対象となり得ます。そしてそこから新しい世界を開いていくのです! ですので、段ボール箱や木の棒といったものが、子供には最高のプレゼントなのです。シンプルなものほど、価値があります。

 

6.現実の問題と想像上の問題について話し合う

現実と想像上の問題を話し合う事は、子供が解決法を見つける助けになります。新しく面白いアイディア以上に子供をわくわくさせるものはありません。自分の世界を自分の手でコントロール出来る事に気づき、楽しむでしょう。

 

7.遊ぼう!

ここまでで挙げて来た6つのヒントを基本に、それにプラスして子供に必要なものと言ったら遊ぶことです。彼らは手にするものなんでも、そしていつでも遊びに変えて行くことが出来ます。ここからあらゆるゲームを作り上げ、そのどのゲームも高い想像力が必要となります。ゲームは感情を揺り動かし、人生を構築する事を助ける素晴らしい道具なのです


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。