誰もが楽しめるミュージカル映画18選

ミュージカル映画は子どもの頃から私たちのすぐそばにありました。今日は、小さいですが厳選したセレクションで、このジャンルを代表する作品を年代順にご紹介します。
誰もが楽しめるミュージカル映画18選
Leah Padalino

によって書かれ、確認されています。 映画批評 Leah Padalino.

最後の更新: 21 12月, 2022

ミュージカル劇場ができたのは19世紀の終わりで、そこから現代へと通じています。現在、劇場で多くのミュージカル作品を楽しむことができますが、映画館で楽しめるものも少なくありません。それでは、ミュージカル映画セレクション18本をご紹介します!

ここでは、 過去約80年間のミュージカル映画の中から小さくも厳選されたセレクションをお届けします。音楽と映画の融合は素晴らしく、つらい日常に甘さを添えてくれますよね。

あなたの好きな作品がこのリストには入っていないかもしれませんが、その分興味をそそる別の作品を見つけられると思います。様々なテイストが含まれているため、あなた好みの作品もきっと入っているはずです!

ミュージカル映画セレクション

1.『オズの魔法使い』ヴィクターフレミング監督(1939)

当時の人は白黒の世界になれていたので、目の前に広がった色とりどりの世界はきっと衝撃を与えたことでしょう

ジュディ・ガーランドを有名にしたこの映画は、映画界の歴史に残るものであり、ミュージカル映画の大作であることに間違いはありません。

不朽の名曲『虹の彼方に』、そしてその素晴らしい物語は私達の記憶に刻まれ、永遠に残るでしょう。また、ユネスコ世界の記憶にも登録されています

2.『雨に唄えば』ジーン・ケリー主演、スタンリー・ドーネン監督(1952)

この映画は20世紀前半の映画芸術のメタフィクションです。ジーン・ケリーの雨の中でのダンスは忘れがたく、嫌になるほど真似され、パロディーにも使われています。また、スタンリー・キューブリックの『時計じかけのオレンジ』の中では、暴力的にも使われています。

3.『ウエストサイド物語』ロバート・ワイズ、ジェローム・ロビンズ監督(1961)

『ウエストサイド物語』もクラシックな映画です。現代版ロミオとジュリエットのよう な物語で、前置きは必要ないでしょう。

こちらの物語では舞台はヴェローナの旧市街ではなく、ニューヨークです。そして、敵対関係にあるのはプエルトリコ系のシャーク団とヨーロッパ系のジェット団です。

4.『メリー・ポピンズ』ロバート・スティーヴンソン監督(1964)

ミュージカル映画ベストセレクションで、子ども向けクラシックのこの映画を外すことはできません。古い映画ですが、世代から世代へと受け継がれています

このディズニー映画は、アカデミー賞に最多(13部門)ノミネートされ、4部門で受賞しています。ジュリー・アンドリュースとディック・ヴァン・ダイク主演のこの映画では、アニメと本物の画像が組み合わさり、当時としては素晴らしいものができています。

5.『シェルブールの雨傘』ジャック・ドゥミ監督(1965)

この映画はしばらくカルト映画とされており、非常に若いカトリーヌ・ドヌーヴを見ることができます。また、歌はフランス人歌手のダニエル・リカーリが吹き替えをしています。

『シェルブールの雨傘』は、社会的な格差が主人公の二人の障害となる恋愛ドラマです

6.『屋根の上のバイオリン弾き』ノーマン・ジュイソン監督(1971)

1960年代が終わり、ミュージカル映画が盛んな年代へと突入します。あるウクライナの村で、牛乳屋を営むテヴィエは、娘の結婚相手に家族に経済的な安定をもたらす男性を探します

映画では、変化の多い波乱な時代が反映されており、ユダヤのディアスポラは、ツァーリの時代を生き延びようと必死です。特に興味深いのが、この映画は俳優と聴衆の間にある壁を破り、見る人に特別な感覚を与えることです。

7.『キャバレー』ボブ・フォッシー監督(1972)

https://youtu.be/5QS1l1mSDSo

60年代が終わり、当時を象徴する映画が登場しました。サリー・ボールズ役のライザ・ミネリの疲れ知らずのエネルギッシュな演技は一度見たら忘れられません。

ミュージカルのおかげでジュディー・ガーランドが有名になったのであれば、その娘のライザも『キャバレー』で同じ道をたどる運命だったのでしょう。1930年代のベルリンで、夜の遊びはキットカットクラブと呼ばれる場所が中心でした。

若いアメリカ人のサリーはショーのスターです。非礼で下品でありながらも洗練された彼女は、キャバレーショーでの注目の的です。数年後の1979年、フォッシーは一風変わったミュージカル『オール・ザット・ジャズ』で聴衆を再び沸かせることになります。

8. 『ロッキー・ホラー・ショー』:ジム・シャーマン監督(1975)

無礼な人と言えば、ミュージカル映画のリストからエキセントリックなフランク・フルター博士を外すことはできません。リチャード・オブライエンが手掛けた優れたカルトミュージカル『ロッキー・ホラー・ショー』をシャーマン監督が映画にし、この作品は影を生き延び、当時の規範やスタンダードを破りました。

おもしろいことに、観客は少し変わった反応を示しました。この映画を見る時は、着飾るようになり、また上映中映画に参加するようになったのです。この映画は神話のような存在となり、ステレオタイプを打ち破り、いい意味で性的自由について語り、また世界各国でファンを集め続けています。

9.『グリース』ランダル・クレイザー監督(1978)

『グリース』がもっとも知らているミュージカルであることは違いありません。オリビア・ニュートン=ジョンとジョン・トラボルタを有名にしたこの映画は、『サタデー・ナイト・フィーバー』(ジョン・バダム、1977)で同じジャンルを使い、すでに実験されたものでした。

今でも象徴的でキャッチーなものですが、その魔法の一部は時と共に消えてしまいました

10.『ヘアー』ミロス・フォアマン監督(1979)

70年代の締めくくりに、当時を象徴するミュージカルをご紹介します。ヒッピー文化、ベトナム戦争、ロック音楽などがミュージカル『ヘアー』を作っています。

10年前に作られ、ブロードウェイで成功していたミュージカルの映画版です。このミュージカルをまとめるなら、戦争に直面する愛でしょう。

11.『ブルース・ブラザーズ』ジョン・ランディス監督(1980)

この映画の起源はテレビ番組『サタデー・ナイト・ライブ』にあります。この番組の中で、ジョン・ベルーシとダン・エイクロイドは、『ブルース・ブラザーズ』と呼ばれるミュージカルショーを面白おかしく行っていました。

曲の人気は高まり、やがて大きなミュージカルとなり、映画化までしたのです。あとは言うまでもありません。忘れがたいサウンドトラックは皆の記憶に刻まれています

12.『人生狂騒曲』テリー・ジョーンズ監督(1983)

モンティ・パイソンのこのミュージカルは、『ライフ・オブ・ブライアン』(1979)の圧巻の成功と比べると、どこか見劣りしています。

しかしこの映画では、変わったユーモアを楽しませてくれ、あらゆるユーモアの中に哲学的な問いかけがあります。人生の意味とは? 滑稽でおかしさがあるこの特別なミュージカルの中で、モンティ・パイソンのチームは、この問いへの答えをだそうと挑戦しました。

13.『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』フランク・オズ監督(1986)

1960年代、『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』というB級映画 が公開されました。後にこの映画は、もっと観られているB級映画のひとつになります。20年以上が経過し、フランク・オズ監督が1980年版リメークで究極のトリビュートを作りました。これは見逃せない作品です。コメディー、ホラー、音楽が一緒になって、『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』ができています。

14.『クライ・ベイビー』ジョン・ウォーターズ監督(1990)

ジョン・ウォーターズは、ガラクタを愛し、醜いものの中から美を探し、悪いテイストに魅了されることを教えてくれました。彼のミュージカル『クライ・ベイビー』は、真のパロディーです。映画には、一粒の涙を流すことで、女子高生をとりこにする少年が登場します。

ジョニー・デップやイギー・ポップが出演し、おもしろく異様でもあり、また『グリース』のような典型的な高校生のミュージカルを揶揄しています。

15.『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』ヘンリー・セリック監督(1993)

ティム・バートンが監督だと思っている人も多いのですが、実は違います。ティム・バートンはプロデューサーです。キャラクターや原稿は、バートンが詩の形で表したアイデアが元になっています。

ミュージカル映画セレクションにアニメ映画を入れずに完成させることは不可能でした。無限のミュージカルが誕生しているジャンルですが、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』は、もっとも忘れがたい作品のひとつでしょう。

16.『プリシラ』ステファン・エリオット監督(1994)

『ロッキー・ホラー・ショー』は70~80年代、革新的な内容で私達を驚かせましたが、『プリシラ』はそれを90年代に行った作品です。おもしろく、象徴的で、当時を完璧に表すサウンドトラックが使われています。またこの映画には、人間性という強いテーマがあります

映画に登場するドラァグクイーンのストーリーは、見る人を感動させ、またカラフルなドラァグの世界と同性愛嫌いを非難する大きなテーマが示されています。

17.『ムーラン・ルージュ』バズ・ラーマン監督(2001)

『ムーラン・ルージュ』が登場したのは、ミュージカル映画に大きな成功が見られない時代でした。ニコール・キッドマンやユアン・マクレガーが出演しており、とても人気の出た映画ですが、評価はいいものばかりではありません。

時代錯誤や過剰な美的センスにより、非典型的なミュージカル映画になっています。新たなジャンルを作ったようで一般的には魅力的ですが、批評家にはそうではないようです。そうは言っても、『ムーラン・ルージュ』は成功した作品のひとつであり、一般客にミュージカルの楽しさを取り戻しました。

18.『ラ・ラ・ランド』デミアン・チャゼル監督(2016)

ここ10年間で、人々の中にどうやらミュージカルへの愛が戻ってきたようです。例えば『ラ・ラ・ランド』は2016年、多額の興行収入を得ました。このジャンルは古臭くなっているように思えますが、現在やっと第二の黄金時代がやってきているようなのです。

この映画のアイデアやストーリーを何度も見直してきましたが、多くの点でこのリスト上の他の作品に似ています。その時代に必要な作品だったので大成功したのです。

 

このミュージカル映画セレクションに載っていない作品もたくさんありますが、ミュージカルというジャンルで莫大な作品が生まれています。その中でセレクションを作るのは難しく、テイストは主観的なものです。ここであげたのは小さなセレクションですが、映画を再発見し(初めての人は発掘し)、音楽のリズムに合わせて踊っていただけたら幸いです。

「音楽のない人生は間違いである」

-フリードリヒ・ニーチェ-


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