どんどん増えている遠距離恋愛について
誰もが遠距離恋愛に向いているわけではありません。好きな人が何百㎞も離れたところにいるのは考えられないという人もいます。一方で、距離が愛に輝きを与えるという人もいます。お互いに会いたいと思い、何日、何週間と会わないことで、気持ちが燃え上がると言います。
愛が何より大切なため、遠距離だって我慢できるという人もいます。このようなカップルにとって、離れて暮らすという決断は厳しく、時には痛みを伴います。しかしプライベートや仕事の都合があるため、しかたないのです。
恋愛関係は、初めの頃、相手に触れたい、抱きしめたい、キスをしたいという思いが強いものです。パートナーの側にいて一緒に過ごしたいと思います。関係が発展するのとともに傍にいたいという気持ちや愛着も続いていきます。
人はそれぞれ異なるとはいえ、遠距離恋愛特有の問題がほとんどの場合発生します。「本当に耐えられる?」「遠く離れているのに、どうやって愛を保てばいいの?」などはよくある問題です。次に、遠距離であっても関係を続けるためのカギについてお話します。
遠距離恋愛ではコミュニケーションがカギ
遠距離恋愛を成功させるには、コミュニケーションが絶対的に欠かせません。現在のテクノロジーにより、以前と比べて距離は大きな壁ではなくなってきています。アプリを使い何時間も相手と話すことが可能になり、また、テレビ電話をすればある程度距離が近く感じられます。これらは、昔はできなかったことです。
Journal of Communicationに発表された、クリスタル・ジャンの遠距離恋愛に関する研究では、遠距離恋愛カップルには他のカップルより強い絆があるという考えを指示するデータが示されています。この研究によると、遠距離恋愛はより深く意味のあるコミュニケーションを促進するといいます。
ここで、コミュニケーションには、好きではないこと、嫌なことについても話すことが含まれることを知っておくことが重要です。遠距離恋愛では、一緒に過ごせる短い間にケンカをしないよう、衝突を避けようとすることがよくあります。
ところが、衝突は必ずしも悪いこととは限りません。関係は、衝突を通して成長し発展するのです。相手が困難な状況にどのように対応するかを知り、またそのような状況にいる相手を見ることも必要なことだからです。
遠距離恋愛において、距離は必ずしもコミュニケーションや自分を表現する壁である必要はないのです。
次に、遠距離恋愛を続け、絆を強くするアドバイスをご紹介します。
会う時を決める
次に会う日を決め、また日々の生活で相手と話す時間を作りましょう。言い換えると、一緒に時間を過ごす時間や場所を設定するのです。
スケジュールを立てることは距離に対応するとても良い方法です。会う日を決めることで、モチベーションが上がり、楽しみにすることができます。
「モチベーションがあれば、距離は関係ない」
-ジェーン・オースティン-
変化を受け入れる
相手は何百㎞も離れており、何週間も会えません。簡単なことではありませんが、状況を受け入れて賢く時間を使いましょう。
趣味、社交、そして自分のための時間をとることは大切なことです。こうすることにより、精神的に相手に依存し、次に会える日をただ待つだけになることを避けられます。そうではなく、自分の人生、自律、そして、相手との時間を楽しむことができます。
相手を信頼し敬うことは、変化を受けいれ自分の人生を生きることと同様に重要だということも忘れてはなりません。信頼と尊敬はあらゆる人間関係の基礎です。毎日会えないと不信感が募りやすくなります。今抱えている疑いを打ち明け、尊敬と信頼に基づく関係の固い基礎を築くようにしましょう。
「距離は一時的、愛は永久」
–ベン・ハーパー–
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BADIOU, A. (2001) “El amor como escena de la diferencia”, Buenos Aires, Revista de Psicología y Psicoterapia de Grupo, XXIV, 1.