依存的な人にみられる心身症

依存的な人にみられる心身症
Gema Sánchez Cuevas

によってレビューと承認されています。 心理学者 Gema Sánchez Cuevas.

によって書かれた Raquel Lemos Rodríguez

最後の更新: 21 12月, 2022

心身症という言葉を聞いたことがありますか?明らかな理由がなく、体に様々な症状が出る病気です。具体的には、喉の不快感、突然の発疹、消化不良などです。特に、依存傾向の強い人は心身症が習慣化しやすいだけでなく、症状が強く出ることも分かっています。

心と体が連携できなくなると、心身症の症状が出始めます。腹痛の原因を、何か悪くなっているものを食べたに違いないと考えたり、発疹の原因をアレルギー反応を起こしたためだと考えがちです。必ずではありませんが、例えば恋人と依存的な関係にあると、不安を抱えやすくなります。その場合、これらの症状には別の意味が隠されているのです。

依存的な関係にある人の心身症を分かりやすく説明するために、レベッカの話をご紹介します。これは、実際にあった話ではありませんが、異常な愛着をもった依存的な関係がどのようなものかお分かりいただけるでしょう。

 

レベッカの病理

レベッカは彼と付き合い3年になりますが、二人の関係はあまりうまくいっていません。彼はいつも家でゲームをしたがります。レベッカは本当は外に出て、何か別のことをしたいと思っています。その他にも、理解できないところがありましたが、レベッカは彼と付き合うことにしました。一人でいたくなかったからです。後にそれが、恋人との別れを難しくすることになりました。

レベッカは、彼のお母さんともあまりうまくいっていません。お母さんはシングルマザーで、彼を溺愛していました。頻繁に電話があり、注意をひくために仮病を使うことさえありました。これがケンカの原因になることも少なくありません。レベッカは怒って口論になることもありましたが、最終的にはいつも元の状態に戻りました

頭痛

付き合って3年経った頃から、レベッカにある症状が出始めます。突然、顔にアレルギー反応のようなものが出るようになったのです。彼と抱き合うと、発疹が出ることもありました。しかし抗ヒスタミン薬を使って乗り過ごし、レベッカはあまり気にしていませんでした。

これは、依存的な関係が原因で、心が体に与える影響の例です。心身症は、何かがおかしいというサインなのです。一つの症状を無視していると、他の症状が出てきます。消化不良、痛み、肌のトラブルなど、問題を認識し、改善しようとするまで続きます。

 

全てが悪化する瞬間

ある晩、彼の母親の友達との食事中、突然、レベッカは話ができなくなりました。喉が閉まるような感覚を覚えたのです。その場はどうにか乗り切りましたが、他の場面でも同じようなことが起こるようになりました。病院に行くと、「咽喉頭異常感症」と診断されました。

それでも、レベッカはあまり気にしていませんでした。発疹の時と同じように無視しました。不眠症や重度の頭痛、吐き気があっても、注意を向けませんでした。彼に会う前、激しい腹痛に襲われることもありました。

発疹

ある日、彼の母親のことで、彼は怒って出て行きました。その後、しばらく連絡もありません。レベッカから電話しても返事がなく、彼がどこにいるかもわからない状態です。最悪の状況が浮かび、彼は別れたかったのだと考えるようになります。この時期、ひどい頭痛に悩まされるようになり、食欲を失い、血圧も下がるようになりました。ひどいめまいもあったため、立ち上がれないこともありました。そんな時、突然彼から電話がありました。そこから、彼女の症状はすべて消えてなくなったのです。元気になり、様々な症状があったことさえ忘れるほどです。

 

依存的な関係

レベッカは、自分が彼との関係を続けたくないことに気付きませんでした。彼がゲームをするために家で過ごしたいと言うと、叫ぶこともありました。また、彼が母親との関係に関して限度を知らないことにも疲れ果てていました。彼女は、いつも同じ問題の繰り返しであることに疲れて果てています。はじめ、何も言わなかった自分自身に対しても腹を立てています。最初は何も気にならなかったのが、今ではすべてが癇に障ってしまうのです。

どこかで別れたいという思いはあります。疲れ果てています。ただ、一人になりたくないという思いが強く、それができませんでした。合理的な決断ができなかったため、心が体を蝕み始めたのです。彼との関係は、気分を良くするものではありませんでした。

最終的に、レベッカは彼と別れることにしました。しかしその時、レベッカの心の中には新たな人がいたのです。どうしても一人になりたくありません。しばらくすると、また同じような症状が出始め、それは悪化するばかりです。このサイクルは繰り返され、症状はどんどん悪化するのです。

お分かりいただけたでしょう。心身症の原因となっている問題を解決しなければ、相手が変わっても、状況が変わっても、症状が現れます。あなたが依存的であれば、心身症の症状が出ているかもしれません。今まで背負ってきた問題を見極め、解決に向けて進みましょう。

依存的な人

依存的な人は、心身症が重篤化しやすい傾向があります。パニック障害、重篤な健康問題、幸せだと感じられないなどの症状を引き起こしかねません。依存に苦しんでいる人は、自分が依存的であることに気づいていない場合もあります。立ち止まり、自分の体に耳を傾けることができれば、何を変えるべきかが分かってきます。

これを読み、人の症状ばかり気にしていてはいけません。自分に症状があり、行動を起こすよう体は訴えていないか、自分の体に耳を傾けましょう。心のメッセージが体に届いていませんか?耳を傾け、新たな発見をしましょう。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。