エジプト文明にまつわる興味深い事実
エジプト文明は、歴史上もっとも愛され、神話化されることが多い文化のひとつです。おそらく人類が誕生してからもっとも栄えた文明で、偉大な思想家、素晴らしい科学者、技術的、学問的発見を生んだ文化でもあります。
実際、メソポタミア文明に次ぎ、2番目に文字を発展させたのがエジプトで、それが有名な象形文字です。
象形文字(英語 hieroglyph )は、ギリシャ語で「神聖な」を意味する”hiero”と、「書く」を意味する”glifo”から成っています。興味深いことに、エジプトの象形文字は、メソポタミアの領域であったシュメールやアッカドには見られない構造をもちます。
これらが使われ解釈された時代から何世紀もたった今、多くの人が興味を持ち始めています。これはエジプト文明の復興によるもので、その大部分がグローバル化やソーシャルネットワークのおかげです。
エジプト文明にまつわる興味深い事実
1.公民がピラミッドを建てた
様々な憶測がありますが、エジプトのピラミッドを建てたのは奴隷ではありません。建設に携わった人は3か月の契約で、貧しく育った人にもある程度の給料が支払われ、尊敬されていました。
労働者に対する尊敬は偉大なもので、作業中に亡くなった人はギザのピラミッドに埋葬されました。ファラオよりもピラミッドに近く、それは光栄なことでした。一方で、奴隷は家事を行っていたのです。
2.古代エジプト人は猫を崇めた
エジプト人の猫に対する敬いは今に分かったことではありませんが、偉大な崇拝は理解しがたいものです。エジプト文明において、猫は、太陽神であるラーを具現化したもので、悪神である蛇のアペプを暗殺するために降りてきたとされています。
さらに、ラーの存在は女神バステトの手下、女神、家の保護士、戦士の女神になりました。この女神が猫を神聖で触れることのできない存在とし、後に猫はペットとなっていったのです。
3.しっくいの発明
エジプト人が、家の建設に必要なこの部品を作ったのです。しっくいはピラミッドの基礎の形成に使われました。最近では、この発明にエトルリア人も関わっていた可能性が示唆されています。
紀元前2600年、ケオプスのピラミッドに初めてしっくいが使われました。ここから、エジプト人は様々な種類の石膏を開発しており、石膏模型、仕上げ石膏、装飾石膏などがあります。
4.ギリシャやローマと比べ、平等主義社会だった
古代エジプトでは、ギリシャやローマと比べ女性が権利をもっていました。実際、エジプト文明では(ケルト人のように)離婚や継承が認められており、虐待は問題になりました。
さらに、女性は自分でビジネスを始めることができ、様々な仕事に就くことが可能でした。当然、その多くが健康や出産に関わるものでした。
「天国はあなたの中にあり、自分を知る人はそれをみつけるはずだ」
-エジプトのことわざ-
5.左足を前に
古代エジプトの像をみると、左足が前になっていることに気づくでしょう。これは、左には心臓があり、体の左側が命を与えるとエジプト文明では信じられていたためです。
実際、神殿への攻撃では、敵により像の左足が破壊されていました。このように、象徴的にファラオの「命」を壊し、これはファラオは永遠に忘れ去られる運命なのだということを意味しました。
6. 哀悼の色は赤
反対に、黒は彼らの幸運の色でした。これは、ナイルの川岸が肥えた壌土により黒になることからきたもので、豊作を連想させるものでした。
一方で、棺の中の色は赤でした。命の激怒、戦闘の怒りの象徴で、これはあまり象徴的ではありませんが、その赤を出すために動物を犠牲にした血を使っていたので、上級の家庭のみが葬式を行うことができました。
エジプト文明は、現代の西洋文化の一部である多くの文化的要素の発展(そしてあまり文化的でない面も)で、役立っています。医学的、科学的開発は他の文明の先を行き、エジプト文明の素晴らしい建築物は、存在するものの中で最も信じがたいもののひとつです。
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- Dr. Mohammed Ahmed Radi Abouaran, La simbología de los colores en el arte copto, 2012. Universidad de Kafrelsheik (Egipto)