威張り散らす人:ナルシシズムと弱さ

威張り散らす人:ナルシシズムと弱さ

最後の更新: 02 11月, 2018

威張る人は、そのように生まれたわけではなく、そのようになってしまうのです。遺伝子や生物学的、生理的指標によって威張りっぽくなったわけではありません。他人をコントロールしたいというその傾向は、文化に影響を受けます。まず、全体的な環境、それから家族からもです。

なぜ威張るようになるのか

こういった人たちが威張るようになるのは、価値観や性格的特徴のコンビネーションなどが原因です。威張る人は、自分に問題があるとは思いません。自分の行動は称賛ものだとすら思っている人もいます。心理的な対立が、彼ら自身の意見をより強めてしまうのです。

「法律の影に隠れて正義という名の罠にはまった圧政ほど、質が悪いものはありません。」

-シャルル・ド・モンテスキュー-

このように過ごし感じることは、威張り散らす本人にも悪影響ですが、周りの人にとっても同じです。創造性への障害となり、前に進んで変わることを妨害し、不健全なコミュニケーションパターンを促進します。人間関係を対立の火種に変えてしまい、時には爆発したり、よどんだ嫌な緊張状態にさせてしまいます。

威張る人の特徴

威張る人は、みな同じ度合いでそうであるわけではありません。より威張る人もいれば、そうでもない人もいます。抑圧的な人から、軽めにサディスティックな人までいます(もちろん、ここでは性的な意味ではなく一般的なサディズムです)。

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しかし、違うところがあってもすべての威張る人には共通している特徴があります。主なものをご紹介しましょう。

  • 攻撃的。こういったタイプの人は、物理的・象徴的暴力で問題を解決できると思っている。
  • 独断的。どんな状況でも自分の意見は変えない。
  • 人に命令して、すべてにルールを作って、従わない人に罰を与えるのを好む。
  • 誰かが疑問を呈したり挑戦してきたら、力で反応する。
  • 他の人のニーズや感情に無神経。
  • 愛情表現があまりない

威張り散らす人は、階層的なシステムを好みます。特にそのシステムが彼らに他人に対して行使できる力を与えてくれる場合です。他人のふるまいをコントロールすることを楽しみます。暴力に関しては、自分の責任だとは思いません。 例えば「会社の未来のため」「みんなの幸せのため」など「大義」のためだと正当化します。

威張り散らす人の様々なタイプ

すべての親分風を吹かせる人が同じように行動するわけではありません。様々なタイプを分類するシステムが必要です。大きく分けて4つのタイプがあると言えます。早速見てみましょう。

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  • 「尊重を求める」人。こういった人にとっての人生のフォーカスや価値はルールです。 ルールに従うよう要求し、従わなかったら罰する権利があると考えています。
  • 圧政的な人。最も残忍で暴力的な威張り散らす人間のタイプです。他人に痛みを与えることになったとしても、冷たく、計算高いです。有名な独裁者は、このようなタイプの人間の良い例です。
  • 爆発的な人。自己抑制ができずに人格の爆発で反応してしまうような人たちです。これらの手に負えないような行動はとても力強く、人は彼らに反対するか、自分の方法でやることを許してしまいます。そうすることで「癇癪」に我慢しなくて済むようにしているんです。
  • 弱い人。臆病でとても不安定です。自分より弱くて無防備な人に対してだけ怒鳴り散らします。自分が強く感じられるためのツールとして他人を利用します。例えばギャングのメンバーなどです。

威張り散らす人とは何か

威張り散らすような人は、サイコパスでも反社会的な人でもありません。自分が他人に引き起こすかもしれない害に対して無関心な人です。監視役やモラル、善い行い、信念体系のガードのようにふるまいます。監視し、承認/非承認して、不服従があれば罰することを好む、典型的な検閲官たちです。

雲の顔

こういった人たちが威張り散らすことをやめさせる方法はあるでしょうか?彼らが必要なのは、「再教訓」プロセスです。これは、彼らの中で変わるべきことが、彼らの価値観システムであるということです。敬意と忍耐はとても重要な徳であることを理解する必要があります。自分自身を見つめて、自分の恐怖と空虚感で相手に対して自分を押し付けていたことを認めなくてはいけません。

このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。