自己愛に関する12の名言
自分を愛することができるのは素晴らしいことです。私たちはしばしば別のこと(それもあまり重要ではないこと)を優先させてしまいますが、自分に価値を見出し受け入れることは、自分という人間の骨組みになります。建物の柱のように、私たちを支え守ってくれる存在です。そして、自分を愛することは自分を育てることにもつながります。この記事では、自己愛に関する12の名言を通して、読者の皆さんがもっと自分を大切にできるお手伝いをしていきたいと思います。
自己愛は、自分を向くべき方向に導いてくれる方位磁針のようなもので、暗闇の中でも自分の目の前を照らしてくれます。逆に、自分を好きになることができなければ、より虚勢を張ったり自己欺瞞を繰り返すようになってしまいます。
また、自分を受け入れることができないと、他人との間に境界線を引くことや、自分の尊厳を保つことが難しくなります。そうなると、より良い自分を追い求める上での苦しみはなくなる一方で、周囲に溶け込み、存在感がなくなっていく自分にも気づくことでしょう。
自分の価値に気づくのに遅すぎるということはありません。あなたの中での優先順位の中で、あなた自身をふさわしい位置にランクインさせてあげましょう。自分自身をよく振り返り、普段見て見ぬ振りをしてきたことをしっかりと見つめる時間を作りましょう。そして、以下でご紹介する数々の自己愛に関する名言の中にインスピレーションを探してみてください。
受け入れることが最初の一歩
「自己愛と、自分の見た目をどう思うかは、ほとんど関係がない。全ては、自分を受け入れることなのだ。」
タイラ・バンクス
自分を受け入れることができずして、自己愛は生まれません。世界に向けて仮面を被って別の人間を演じることには、あまり意味がないからです。嘘の自分を演じていると、真の自分を裏切っているような感覚に陥ってしまいます。
自分を好きになるためには、まずは自分を受け入れる必要があります。そして、自分を受け入れるためには、自分を理解しなくてはいけません。奥底に眠っている本来のあなたを見つけ、それを受け入れましょう。
自分自身との時間を作る
「自分の価値を見出すまでは、自分の時間の価値を見出すこともないだろう。そして、自分の時間を大切にできるようになるまでは、何も成し遂げることはできないだろう。」
M・スコット・ペック
自分自身に価値を見出すまでは、時間の大切さに気付くことはできません。もしも時間の価値に気付くことができれば、誰とどのようにその限られた時間を過ごすのかを考え直すことができます。また、残りの時間を自分自身のために使うこともできるでしょう。自分自身を大切に思えて初めて、時間はたた過ぎていく無意味なものではなく、友人のような存在に変わるのです。
正直であることの大切さ
「人生最大の後悔とは、自分を見失い、他者から求められる自分になってしまうことだ。」
シャノン・L・アルダー
個人的な自分の理想像と、他人から期待される自分の境目がわからなくなってしまうことは、誰もが経験したことがあるのではないでしょうか。自分の意志に反して、他者の期待に応えようとすると、自ら決めた道からそれてしまいます。そして結局、自分の本来の望みを失ってしまうのです。
これを避けるために、自分自身の胸に以下のような質問を投げかけてみましょう。「私は他人から求められていることをしているのか、それとも自分がやりたいことをしているのか?」「誰かを喜ばせるために行動しているのか、自分の幸せのために行動しているのか?」
「自分を他人の目を通して判断しなくなるためには、随分と長い時間がかかった。」
サリー・フィールド
自分という人間は、誰かの考えや発言によって定義されるものではありません。他人は自分のことを完璧に知っているわけではないのですから、彼らの目を通して見た自分は、自分ではないのです。他人が知っているのは、自分が他人に見せる部分だけです。
自分を評価してあげよう
「自分の命という庭は、自分で手入れをしてあげましょう。誰かが花を持ってきてくれるのを待っていてはいけません。」
ヴェロニカ・ショフストール
誰かに自分の価値を認めてもらったり受け入れてもらったりするのを待つ必要はありません。日頃から自分自身を褒め言葉や小さなご褒美で甘やかしてあげましょう。自分で自分を認めることは、他人に認められることよりも大切なことなのです。
言葉の重み
「自分に最も影響を与える言葉を発するのは、一日中共に過ごす自分自身である。だから、自分自身に対する発言は、慎重にしなくてはいけない。」
ジグ・ジグラー
考え事は心に影響を与えます。自分自身を励ましたり認めたりする言葉は、自分の過ちを責めるよりもずっと効果的です。自分に対する言葉選びには気をつけましょう。
恐怖に打ち勝つ
「あなたは、あなたらしくいるのが一番美しい。」エリザベス・アウラウネ
恐怖は、自分の可能性を狭めてしまいます。でも、自分の恐怖を知ってそれと直面することができれば、いつかそれを乗り越えることができるでしょう。今の自分と将来なりたい自分の間にある壁を超えることができます。昔は思いもしなかったようなことができるようになっている自分に気付くことほど嬉しいことはありません。今のあなたが最初の一歩を踏み出せていない理由はなんでしょうか?
「成功者にも恐怖や疑念、不安はある。彼らはただ、そのせいで立ち止まることがないだけだ。」
T・ハーブ・エッカー
自己愛とは、心配事や疑い、恐れを持たないという意味ではなく、仮にそのような感情を持っていてもそのせいで踏みとどまることをしないということです。自己愛は自分を守ってくれる存在です。それも、シャボン玉のようにすぐに壊れてしまう壁ではなく、自信や心の強さ、自分のやりたいことに向けて戦うモチベーションを与えてくれます。
自分の選択が持つ力
「自分とは、何ができるかではなく、何を選ぶかである。」
J・K・ローリング、ハリーポッターと秘密の部屋より
何かにものすごく優れていても、自分でその価値に気づかなければ潜在能力を発揮することはできません。自分の価値を見出し、自尊心を育めば、自分の選んだ道を信じて進むことができます。自分を好きになることは、自分の夢に向かって最大限の力を持って戦う勇気をくれるのです。
自己愛とは自分だけもの
「真の自己愛は、公に見せびらかす必要がない。それは内側から生まれるものであり、力や幸福感の源である。自己愛とは、いわば心の盾なのである。」
ブライアン・ワイス
このワイス博士の言葉は、ここで紹介している名言の中でも特に的を射ているものの一つです。自分がどれだけ自分を好きかということを、他人に触れ回る必要はありません。精神科医のブライアン・ワイスは、自己愛には他人に言いふらす以上の価値があるものだとしています。それは、心の内側の状態であり、心の芯の強さなのです。
最後に、ネルソン・マンデラの美しい名言をご紹介して締めくくりたいと思います。これは、複雑でありながら非常に価値のある、自己愛を獲得するまでのプロセスについて述べたものです。
「私たちが最も恐れているのは、自分の無力さではありません。言葉に表せないほど力強い自分を一番恐れているのです。つまり、私たちが怯えているのは、自分の闇の部分ではなく光としての自分なのです。
私たちはよく、聡明で、輝かしく、才能に溢れた素晴らしい人間になるにはどうすればいいか考えることがありますが、実際はあなたがなれないものは何もないのです。あなたは神の子だからです。自分を過小評価して生きたところで、世界に貢献することはできません。周りの人に不安を与えないように縮こまって生きていても、誰のためにもなりません。
私たちはみな、輝く子供達のように光り輝く存在なのです。内なる神の栄光を表現するために私たちは生まれてきたのです。神の栄光は一部の人たちだけにあるものではありません。私たち一人ひとりの中にあるのです。そして、私たちが輝くことができれば、他の人たちにあなたも輝ける存在であるというメッセージを無意識に伝えることになるのです。
私たちが自分の恐れから解放されれば、私たちの存在そのものが、自然と他の人々も解放するのです。」
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- Oleś, P. K., Brinthaupt, T. M., Dier, R., & Polak, D. (2020). Types of inner dialogues and functions of self-talk: Comparisons and implications. Frontiers in Psychology, 11, 227.