「言葉の合気道」-中傷から身を守る方法

2018年8月10日 in 心理学 0 シェア済み
武術を練習する男性

武術の一つ合気道から生まれた新しい概念、「言葉の合気道」。合気道は日本生まれの武術で、植芝盛平という人物によって考案されました。これは、人間同士が対立関係に陥ったとき、傷つけ合うのではなく歩み寄らなくてはいけない、という信条に基づいています。

他の武術もそうですが、合気道はただ相手を打ち負かすための物理的な動きを学ぶだけではありません。哲学的な理論が背景にあるのです。合気道に励む人々は、肉体的、精神的なレベルで自分自身を高めることを目的にしています。相手を見下すのではなく、むしろ相手を理解し、相手から何かを学ぼうとするのです

そして、この合気道の哲学をコミュニケーションに応用させようとして誕生したのが、今回ご紹介する「言葉の合気道」です「言葉の合気道」は、日々の葛藤を回避したり解決したりするときに、非常に役に立つと言われています。この訓練に取り組むことで、より平穏で幸せな生活を送ることができるでしょう。他の似たようなテクニックと同じように、理論を学び、実際に取り組むことで様々な効果を実感できるはずです。

「暴力とは、無能者にとっての最後の拠り所である。」

アイザック・アシモフ

言葉の暴力に対応する方法

「言葉の合気道」の推奨者は、非難や中傷を受けたときにまずするべきことは、自分の心を守ることだと主張しています。攻撃的な発言を受けると逆上してしまう人もいるでしょう。だからこそ心の平穏を保ち、問題解決に集中することが大切なのです

ですから、酷いことを言われたときに最初にすることは、すぐにやりかえそうとするのではありません。その怒りのエネルギーを、自分の視点を変えてみることに使うべきなのです。これにより、相手が何を求めているのかを知り、相手の立場からは状況がどのように見えるのかを理解することに繋がるのです

言い争い

「言葉の合気道」実践法

「言葉の合気道」では、相手から受けた言葉の暴力にどのように反応するべきかを学ぶことができます。武術の合気道をモデルにして生まれたこのテクニックは、日々の生活で直面する様々なシチュエーションに効果があると言われています。ここでは、具体的な実践方法をいくつかご紹介します

  • 同意して、相手に屈する
    相手から繰り返し小さな嫌味を言われた場合に役に立ちます。相手の発言がそれ以上自分を傷つけないようにする効果があります。
  • 相手の主張を認め、もう一度振り出しに戻ってみる
    相手の意見にも一理あると認めつつ、自分の立場をしっかり持つことがポイントです。これは、レベルの高い議論などで役に立つ手法です。
  • 相手を褒める
    これが効果的なのは、相手が自分を優位な立場に置こうとしている場合です。褒めることで、相手の攻撃性を和らげることができます。
  • 質問を投げかける
    相手からの攻撃に対して質問で返すことで、暴力的な発言を中和させることができます。発言の整合性を再検討する機会を与えることで、相手を落ち着かせることができるからです。
  • 客観的に状況を観察する
    相手が自分に対して苛立っている状況や、より建設的な方法で解決したいという自分の意志を、客観的な言葉にする方法です。例えば、「私の意見に納得していただけていないことはわかります。でも、もう少し説明させていただけませんか?」などと言ってみると、効果があります。
  • 立ち向かう
    相手からの無礼な立場に対して、「私にも非があるのかもしれませんが、そのような態度で扱われるのは正当ではありません。だから、あなたからの謝罪を求めているのです。」とはっきり言うことで、相手の攻撃的な態度を和らげることができます。
  • 態度を変える
    相手が自分に対して度を超えた中傷をしているのに、それを認めようとしないような場合において、「そのような態度を続けるつもりなら、この議論はこれで終わりです。」と言えば、相手に自分の言動を見つめ直してもらえるかもしれません。

彼氏を問い詰める女性

このように、言葉の合気道」は頭脳を使って相手との対立を解決する手法です。そのため、自分のエネルギーを本当に必要な問題解決に使うことができるのです。相手の発言にかっときたら、まずは10秒数えて今回ご紹介したテクニックを活用してみてください。

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