受動攻撃的な友達とは?
受動攻撃的な友達との関係はよくありません。それでも、その人と距離を置いて決別したり、あるいは「あなたは色んな事を複雑にする」「あなたとの関係は辛い」「傷ついている」と伝えることは簡単ではありません。このような関係は複雑になることもありますが、それときちんと向き合うことが大切です。
ではこのような状況における、一番良い対処法にはどのようなものがあるでしょうか? その友達と真剣な話し合いをして変化を求めるべきでしょうか?あるいは 我慢して状況がよくなるのを願うのが良いでしょうか? この質問に対する、普遍的な答えはないというのが事実です。受動攻撃的な人にも様々なタイプがあり、その影響も様々です。
いずれにしても、受動攻撃的な人と向き合うことは、不安定さ、迷い、憤慨、隠れた攻撃性を伴う行動に耐えなければならないということです。それが些細なことであることもありますが、その人と時間を共にするうちに刀のように鋭い性格が表れてきます。
とにかくなんらかの反応を示すのが一番でしょう。もし、あなたに受動攻撃的な友人がいるのであれば、常に衝突と向き合わなければなりません。これは少しずつやる気がなくなっていくようなプロセスだからです。本来友達はその反対の存在であるべきですよね。これについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
「一般的に、攻撃性あるいは従属性のどちらかに、恐怖が現れる」
-パウロ・コエーリョ-
受動攻撃的な友達
受動攻撃的人格が心理学者により認識されたのは、1世紀以上も前の話です。第二次世界大戦直後、オーストリアの精神分析学者ヴィルヘルム・ライヒが、初めてこれについて口を開きました。もっとも多い人格タイプであったとライヒは言っています。
この後すぐ、精神障害の診断と統計マニュアル(DSM)にも、人格障害の中に受動攻撃性が加えられました。最新版では、これは「障害」ではなく、OCDや依存性パーソナリティ障害などの状態で呈することがある人格とされています。
あなたの周りにも時々受動攻撃的行動をとる友達がいるでしょう。親、パートナー、職場の人、友達などです。ここで興味深いのは、自分よりも人にこの行動を認識しやすいことです。しかし、誰もがこの有害な行動に関わる可能性があることを忘れてはいけません。誰もが、その可能性をもっているのです。
受動攻撃的な友達の行動
受動攻撃的な友達について話すことはそんなに簡単なことではありません。なぜでしょう? それは多くの場合、時間と感情的繋がりにより友人関係が保たれているためです。その友達と様々な経験をし、我慢すること、許すことに慣れていることでしょう。今までにすでに多くのチャンスを与えてきています。
それでも、どこか間違っているのにどう呼んだらよいか分からない何かがあります。この記事の中で説明していくこの性格のタイプについて学べば、この何かについて認識できるようなります。ここでは受動攻撃性に関するセオドア・ミロンの研究の一部をご紹介します。
受動攻撃的な友達は回りくどい
回りくどいとは、具体的にどういうことでしょう? 受動攻撃的な人は、明らかにねじれた行動をとります。次はその一例です。
- 先延ばしの傾向がある。答えに時間をかけたり、約束に遅れて来ます。何かを期待されている時、返事をするのに時間をかけます。
- いつも何かを「忘れる」。その人は信用することができず、物事を正当化する言い訳をいくつも用意しています。
- すぐに怒る。怒ると、黙ることで周りを罰します。
人をイライラさせる
受動攻撃的な友達は、人を傷つけ、感情の傷を残す、苛立たしい行動をとります。言い換えると、人を傷つけるような行動をする傾向があります。人を批判し、事実上優勢な態度をとることがあります。そして、その後すぐ従属的で依存的になります。
不安定な生き方
これを象徴する一番の言葉は「あなたと一緒に、だけど、あなたなしで」です。あなたの人生の事細かな部分まであなたをコントロールしたがる一方で、自分がすることに対するあなたの意見を聞くことには耐えられません。受動攻撃的な人は初めエネルギーに満ち溢れポジティブですが、その後すぐに怒り、苦しみます。
永遠の不満
受動攻撃的な友達は、すべてにおいてネガティブな面に注目します。良い行動の中にミスを探し、磨かれた表面に傷を見つけます。人の良い気分を台無しにすることが得意なため、一緒に楽しい時間を共有することが難しくなります。
また、このタイプの人は被害者を装うことも得意とします。現実の捉え方が歪んでおり、すべてを自分のことであるかのように捉えます。
受動攻撃的な友達にはどう対処するべき?
受動攻撃的な人の考えは完全に歪んでいます。このような行動に慣れたり、我慢すべきではありません。次の方法で対応しましょう。
- 相手の罠にはまらない。受動攻撃的な友達が怒ってあなたと話さなくなったのであれば、そのまま放置しましょう。あなたのしたくないことを頼まれたのであれば、それをする必要はありません。些細なことであなたといさかいを起こそうとするのであれば、無視しましょう。このような悪い行動をさらに行わせたり、あなたが影響を受けることはできる限り避けなければなりません。
- 受動攻撃的な友達が何より恐れているのは、無視され、あなたとの関係を失うことだと頭に入れておきましょう。ですので、相手の脅しを聞き入れてはいけません。
- 堅く、落ち着いた態度で。受動攻撃的な友達に対し、その行動には耐えらえないと明確に示しましょう。フレンドリーに、落ち着いて、あなたの気持ちを伝えることです。良いバランスをとることが一番です。
- 相手が変わらないのであれば、距離を置きましょう。相手の害のある行動に対し、あなたが我慢することはないと相手に理解させる必要があります。彼らが嫌な行為を続け、変わろう良くなろうとする姿勢を見せないのであれば、距離を置くのが一番です。
このような行動をとる友達がいるのであれば、専門家の助けが必要かもしれません。相手がこのような行為をとるかとらないかに関してあなたがコントロ―ルすることは不可能なため、あなたにできるのは自分の精神的健康を守ることです。受動攻撃的な行動は有害であり、我慢すべきではないということを忘れてはいけません。