感情的依存を長引かせてしまう言い訳

2019年10月9日
感情的な依存に陥っている時についつい言い訳しても、結局は絶対に直面しないといけない孤独と向き合うことを先延ばしにしているにしかすぎません。

感情的な依存は、ある特定の人に対する、強くて幼い心理的な結びつきから生まれます。その人物は、崇められ理想化された恋人である場合も多くあります。感情的に依存している人は、恋人がいなければ幸せになることなんてないと思い込んでいます。また、様々な言い訳がこの依存を引き伸ばしてしまいます。結果、恋人がいないと生きていくことができないと信じ込んでしまうのです。

感情的に依存している人たちはどのように感じているのか?

相手に依存してしまっている人は、孤独を最も恐れています。そして、誰かに頼らないといけない、そうしないと生きていけないと思い込んでいます。それゆえ、誰かが自分のために全てを決めるべきだと信じているのです。

これらの考えを信じているがゆえ、依存している人は自分は生まれながらにして弱い人間であると思っています

自分の能力を過小評価し、他の誰かにいつも頼らないといけないと感じています。他の誰か、または恋人がいつもそばにいる必要性を常に感じています。その結果、孤独に対する恐怖感から生まれる喪失感を埋めようと、常に誰かを探しているのです。

また、恋人が失礼な態度をとったり、浮気をしたり、ひどい扱いをしたりしても、絶対に別れようとはしません。別れたい意思があったとしてもです。自分が苦しんでいることはわかっていて、別の道を歩みたいとも思います。しかし相手に対する態度や依存を変えることはできないのです。もしそれができたとしたら、それが傷を癒す最初の一歩となるでしょう。

このとき自分自身にすべきことと、実際行なっていることの間に認知的不協和が構築されます。

この関係を終わせるためにしなければならないことはわかっていても、その一歩が踏み出せないのです。このような時に、感情的な依存を長引かせてしまうだけの言い訳を生み出してしまいます。自分を言葉で納得させて、自分を傷つけたり、不健全な人間関係に閉じ込めている相手にしがみついてしまうのです。

感情的依存 言い訳

どのような言い訳が、感情の依存を長引かせてしまうのか?

感情的な依存に陥ると、色々な悪い考えが頭の中に入ってきますその考えを他の人と共有する人もいるのではないでしょうか。ここで、感情的依存を長引かせてしまう、よくある言い訳を紹介しておきましょう。

「彼は変わろうとしている」

これは典型的な言い訳です。相手が自分に合った人ではない、という考えを却下するために、相手が変わると自分に言い聞かせます。しかし、相手は本当に変わりたいと思っているのでしょうか?本当に変わるとなぜ確信できるのですか?付き合ってきて今まで変わらなかったのだから、今になって急に変わることなんてありえるのでしょうか

ですから、現実に背いて自分に嘘をつくより、相手は変わることがないと思う方が堅実でしょう。するとここで2つの選択肢ができます。1つめは、現在の状況を受け入れること。これは自分が苦しんでいるのであれば、決していい選択ではありません。2つめは、この関係を終わらせること。悲しい時期を乗り越えないといけないということがわかっていてもです。

どんな人も、そういう人であるということに気づかなければいけません。人生の歩み方や、行動を自分で変えようとしない限り、人はいつまでも変わることはありません。

「彼/彼女をとても愛している」

愛しているということが、恋愛関係を続けるのに十分な理由だと思いがちです。「愛があればなんでもできる」といいますが、それを真に受けて依存している人は、相手が精神的、身体的にダメージを与える虐待を受け入れてしまいます。

相手が自分を操っていたり、軽蔑していても、依存している人にとっては関係ありません。なぜなら、そのような虐待や侵害に耐えることで、相手への愛情を表現していると勘違いしているからです

「仲がいいときは、全てがうまくいく」

どのカップルでも、いいときと悪いときがあるのは明らかです。しかし、悪いときが何もかもうまく行っている良いときを遥かに上回っていないか、分析することが大切です。

相手からの軽蔑や、口喧嘩、毒々しい状況が、良い時間を掻き消してしまうようなら、自分自身の人生をよく見直して、自分がどうしたいか考えてみましょう。

「もしこの関係を終わらせてしまうのが、大きな間違いだったら?」

これは、恋愛関係を終わらせるのを避けたい人がよく言う言い訳です。これは「彼/彼女はすぐ変わるはずだ」という考えとよく似ています。物事が別の方向に動けばいいなと思うと、未来は全てよくなるという間違ったのぞみににしがみついてしまいます。

未来に何が起こるかわからないから、今の関係を終わらせてしまうことなんて決してできない、という考えが背景にあるのでしょう。しかし、この考えをよく考えてみると、これは脳が絶対に起きることがないことを、まるで起きることのように言い聞かせているのであって、悲しみを避けようとしているにすぎません。

「今話し合うのはタイミングが悪い」

完璧なタイミングなどはありません。まして、恋人に関係を終わらせたいことを伝えるのに、完璧なタイミングなどあるわけがありません。この問題が自然に解決することはないとわかっているのですから、出来るだけ早く伝えることが大切です。

この一歩を踏みだすのにいい機会はたくさんあるはずです。ただ良いタイミングは決して訪れません。なぜならそれがあなたにとって難しい会話だからです。相手の誕生日がもうすぐ、相手の両親が離婚したばかりだから、もうすぐクリスマスだから、もうすぐ記念日だから…こんなことを言っていたら、悪いタイミングしかありませんよ!

ここで、そういった言い訳が、相手に別れたいという思いを伝えるのを延期させるのに本当にいい理由なのか考える必要があります。もしかすると、相手の反応が怖くて切り出せないだけではないですか?

感情的依存 言い訳

自尊心が鍵

感情的な依存を長引かせてしまう言い訳を乗り越えるのは、簡単なことではありません。「依存」している状況にいるわけですから。しかし、このような関係をあなたがコントロールするのを助けてくれるものもあります。その一つに自尊心があります

自尊心が低いと、鏡を見ても、いったいだれがこんな自分と付き合ってくれるのかと考えてしまいます。すると、誰かと付き合っていることが「幸運」なことだと思ってしまいます。しかし、そう考えてしまうと何も変化しません。

一方で、しがみついている関係が自分を苦しめていることを、冷静になって理解できることもあります。しかしこのような時に感情的な依存を長引かせてしまう言い訳が現れてしまうものなのです

Riso, W. ¿Amar o depender? Cómo superar el apego afectivo y hacer del amor una experiencia plena y saludable. Editorial Planeta/Zenith