感情的依存について考えよう

感情的依存について考えよう
Gema Sánchez Cuevas

によってレビューと承認されています。 心理学者 Gema Sánchez Cuevas.

によって書かれた Maria Fabregat Giribet

最後の更新: 21 12月, 2022

男性が女性か、若いか大人かに関わらず、感情的な依存をもとに成り立つ恋愛関係に陥ることがあります。こういうタイプのことは自分には起こらないと決めつけている人がいます。しかし、このような恋愛関係に陥ってしまったことがある人も、自分はそうならないと思っていたということを覚えていて損はありません。

急進的な意見を出す前に、まず自分たちに問いかけてみましょう。依存に基づく恋愛関係に陥るのはなぜか?このような恋愛関係に対してどう思うか?恋愛関係が依存に基づくものかそうでないか、どのように見極めればよいか?

 

支配的依存関係がなんであるかを知っているなら、陥った場合にわかりやすいかと思います。 機能不全の絆を構築してしまったかどうかがカギです。気づけることは状況を変える大きな力になります。また、他の人がこのような関係に陥ってしまっている場合に見つけて警告してあげることもできます。

依存に基づく恋愛関係に陥るのはなぜか?

自分や出会いたいと思うパートナーにわたしたちは期待を抱きます。このようなアイディアは社会的・文化的信仰に影響を受けています。いくつかの文化では、幸せになるためにはロマンチックなパートナーが必要だと教えられます。さらに、どんなことよりも自分のパートナーを優先しなくてはいけないという教えを得ます。 (Castelló, 2006).

自分を完成させるために常にロマンチックな関係を追い求め、自分の空虚を相手が埋めてくれることを願います。外的に追い求め、内面を見ようとしません。自分だけでは十分でないという考えがあるからです。自分自身の恐怖を焚きつけ、それを隠すため他人を求めます。

「自分の存在が十分だと感じなかったら、相手との間に依存を作り出す。他人に依存すれば、自由ではなくなる。」
-Villegas-

足かせ

愛情の絆を確立する方法は子供時代に経験した愛情によって条件づけられます。 (Guix, 2011)  例えば、極端に保護されて育ったら、不安を感じて守ってくれる人を求めるようになります。あまり、あるいはまったく愛情の絆を育てることがなかったら、必要な愛情を躍起になって求めるようになります。

猿まね…

両親に見た関係のタイプも、自分のロマンチックな関係に影響します。例えば、子供時代に愛と虐待が一緒になっている支配と依存に基づく関係性を目撃した場合、大人になって同じような恋愛関係を築いてしまう可能性があります。直接目撃してそのメカニズムを熟知しているからです。

いずれにせよ、理想的なことは自分を完全にするために他の人を求めないことです。そんなもの存在しないのです。わたしたち一人一人がそのままで完全でひとつなのです。自分の幸せの責任は自分にあります。さらに、自分のパートナーとコミュニケーションする方法を選ぶとき、独自の基準を持つべきです。自分以外のパターンに影響を受けるべきではありません。恋愛関係において自分が何を求めているか求めていないかをはっきりさせることが重要です。

このような恋愛関係をどう感じるか?

依存に基づく恋愛関係では自分自身でいられません。限定され、無効にされ、パートナーをなだめたり気分を損ねないようにすることに一生懸命になっているように感じます。不安、不信感、罪悪感、恐怖はよく見られる感情です。これらの「症状」は、低い自尊心の賜物です。自分には価値がない、あるいはパートナーより劣っているように感じるかもしれません。異常に相手を必要として、孤独を恐れ耐えることができません。

「わたしたちが自分らしくいられないなら、相手の中でしか存在できないなら、ただの反射なら、自尊心は明かりがついているかいないかに左右されます。月のようにです。太陽の光に照らされていないときは、存在すらしていないかのようになります。」
-Villegas-

抱擁

さらに害のある恋愛関係に陥るとき、無理に我慢してしまいがちです。価値を下げるような不快なコメント、非難するようなまなざし、コントロールするための質問などに耐えます… 言葉や時には肉体的な攻撃に耐えます。時にパートナーの理想化が、このようなふるまいを許してしまいます。疲労、神経過敏、相手なりにベストを尽くしているはず…などです。相手の人は変わってくれると信じてしまいます。

依存に基づく恋愛関係であるかどうかをどう見極めればよいか

自分の恋愛関係が感情的な依存に基づくかどうかを見極めるのは簡単ではありません。しかし、この機能障害を表す指標やサインとなるものが必ずあります。例えば、自分の感情です。感情はこの恋愛がうまくいっているかどうかを示してくれるはずです。健全な関係では、恐怖を感じたり苦しみを感じることはありません。

「感情は問題を明るみにして、理性がそれを解決します。」
-Greenberg-

恋愛関係にあるとき、自分の見方を失い、自分の好きなパートナーのところばかり見えることがあります。みたくないものには盲目になってしまうのです。やっと目覚めたときは、長い間間違った道を進んでいたことに気づきます。(Grad, 2015)だから、自分のことを良く知っている人からのアドバイスは聞き入れてよく考えましょう。しかし、盲目あるいは機械的に提案を受け入れてもいけません。他の人の「あなたにとって良くないよ。別れたほうがいい。」という言葉を聞きたくなくても、自分のことを良くわかっていないだけだと思いこみたいだけでも… 彼らのアドバイスは正しいかもしれません。

羽根

愛というのは結局自由な選択…

自分を苦しめるような恋愛関係に耐えるのはなぜでしょうか?それは自由な選択であるはずです。パートナーは重要な信頼とサポートの源であり、無条件に気に掛ける存在であるというのは自分が決めることです。このような状態でないのであれば、この関係を解消するか考え直す必要があります。

依存や苦しみなく、信頼と尊敬に基づく健全な関係は築くことができます。こうするためには、責任の一端は自分にあるということを覚えておくことが重要です。でも相手の人がすることに対するあなたの責任はありません。 もし自分が変われたら (行動を起こすか助けを求めるか)、状況は変わります。

 


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。