家族に対してアサーティブになるには
家族に対しアサーティブになる方法を知っていることは、幸せへのカギにもなります。なぜでしょう? それは、その方法を知らないとイベントやお祝いで家族が集まった時、様々な出来事により我慢できなくなったり、怒りを爆発させてしまうことがあるためです。家族の集まりは様々な意見をもつ人の複雑な集まりです。いつも穏やかだとは限りません。
誰もが異なる意見をもつ権利があります。その中でお互いを尊重し共存することが非常に重要です。しかし残念なことに、いつもこれが叶うとは限りません。特にホリデーシーズンは、複雑です。本当はリラックスする時間になるはずですが、家族と共に時間を過ごすには心構えが必要です。しばらく会っていない人にも会うかもしれません。
家族との食事に出席するため、かなり長距離を移動したりしますよね。1年前から予定していたことでしょう。また、あなたの言動すべてに口出しする例のいとこが来るのも、あなたが不安になっている理由のひとつかもしれません。あるいは批判的な父親に会うことを恐れている場合もあるでしょう。あなたのプライベートや将来の計画に関し、口出しするお節介なおばさんがいるのかもしれません。
コンフォートゾーンから抜け、敵対的な場に向かうことは簡単なことではありません。ですが、こういった家族の集まりが穏やかで楽しく魔法のようなものでなくても、大丈夫です。無傷で、自分に自信をつけ、集まりを終えることさえできます。そうなるため方法を学びんでいきましょう!
家族に対しアサーティブになるために
アサーティブになるよう鍛えると、家族の中でも役に立ちます。家族を理解しようとしたり避けようとしたりするだけでは足りません。勇気や変化の意志、自信なども共に鍛える必要があります。
近しい家族に対してアサーティブになることは簡単ではありません。それは感情的要素が損なわれる可能性があるためです。家族に対し、どこか攻撃的だったり、沈黙を選んでいるように感じるかもしれません。無視した方がまだ良いと感じることもあるでしょう。しかし、あなたが無視した迷惑行為で自分の自尊心が傷つくため、これは良い方法とは言えません。
アサーティブに、参加し、自信をもって、直接的に
家族の集まりの主な目的は、良い時間を共有し、お互いの存在に感謝することでしょう。しかし中には衝突を好み、穏やかな雰囲気を壊し、変えたがる人がいます。自分のウェルビーイングが保たれるのであれば、何があっても大丈夫だということを頭に入れておきましょう。そして誰に対しても、何に対しても、すぐに怒らないよう心がけましょう。
参加するということがひとつのポイントです。別のことを考えていても、状況は何も変わりません。携帯をいじったからといって時間が速く過ぎることはありません。今ここに参加し、自分の感情と連携するのです。また、何事にも自信を持って直接的に向き合いましょう。その方法を次にご紹介します。
- 自分のしたいこと、したくないことを恐れずに主張しましょう。「今は話すのは止めよう。今日はお祝いだから、別の日にしよう」などと言うと良いでしょう。
- 誰かが口論を始めようとしたのであれば、はっきりと断りましょう。例えば、「あなたが話したいことはケンカにしかならない。口論するために集まったんじゃなくて、楽しむためにここにいるんだ」と言うと良いでしょう。
- 口論が激しくなり、問題が大きくなったり、失望を生むようであれば、できるだけ早く対応しましょう。楽しむために集まったということを皆に思い出させるのです。
嫌であれば、相手にする必要はない
家族の集まりでアサーティブになるために、あるシンプルな原則を覚えておくと良いでしょう。それは自分が答えたくない質問に答える義務はないということです。家族のどの立場にある人であっても、あなたに対してこの権限を持つ人はいません。
話したくないのであれば、話さなくて良いのです。確信と尊敬の念をもって、このことを明確にしましょう。
ケンカ好きの人に対し、どう接するか?
どこの家庭にも、ケンカを楽しみ人を苛立たせようとする人がいます。ただ困らせるためだけに反対意見を言うのです。このような状況下では、2つの選択肢があります。無視するか、話をしようとするかのどちらかです。
この際には、次のことを頭にいれておきましょう。
- 口論や反論が好きな人は、きっと不安で、自分の意見や考えを一番上にしておきたいというニーズがあり、このような行動をとります。だから周りの人をけなすのです。そこで、「あなたの意見は分かったし尊重するけど、今日は楽しむためにここに来たのであって、口論する気はない。あなたにはあなたの考えがあって、私には私の考えがある。何か別のことを話そう」と相手に伝えるしかありません。
- 一般的に、このような人は確信的・論理的意見があって人を攻撃するのではありません。そのため、質問をするというのもひとつの方法です。落ち着いて少し冗談を交えるのも良いでしょう。遅かれ早かれ矛盾したことを言うようになります。
自分の幸せを一番に
不快感、不安をもたらす家族の集まりをうまくやり過ごすためには、先に状況を想像してみることが必要です。大丈夫と自分に言い聞かせ、自分の限界を知りましょう。次のことを試してみることをお勧めします。
- 家族の集まりに向かう前に、我慢できない状況を考えてみましょう。
- 限界を想像し、自分が安心できる場所を確保します。自分が許すことができない状況や物事を知ることで、心の平穏や心地よさを保つことができます。
さいごに、家族の集まりでアサーティブになることができると、人生が変わります。口論や反論から抜け出せるだけでなく、その場が苦手ではなくなり、他の状況でもこのテクニックを活かすことができるようになるでしょう。