空想することで賢くなれる！？

空想は、自由を経験するのに役立ちます。複数の研究によると、この経験により、気分や知的能力が高まり、また、想像は現実へ影響する可能性さえ示されています。

目を閉じて空想すると、どこにでも行くことができ、何でも達成でき、どんな恐怖とも向き合うことができます。では、これらの旅では、何らか目的が果たされるのでしょうか？　このシンプルな行為により、心地よい時間を過ごせるだけでなく、実は、賢くなれるということが研究により示されています。

ある文化や環境では、想像が事実上禁止されています。空想は、時間の無駄で、無意味にエネルギーを使うことだとされています。しかし、今、これが事実ではないことが分かっています。

空想は受動的だと多くの人が考えます。これは活動的ではなく、反対に実際の行動を阻害するという考えです。しかし、これもまた間違いです。科学者は、想像が行動への重要な動機づけになりえることを発見しました。面白いと思いませんか？　では、詳しく見ていきましょう！

空想が記憶に与える影響

心理学者Alan Pavioは、目を閉じ考えを視覚化することで、知的能力にポジティブな影響が得られると言います。70年代想像に関する研究で有名になったこのカナダ人の専門家は、人間にとって、目を閉じて花や太陽など具体的な物を想像する方が簡単だと気付きました。

一方で、良い、悪い、幸せ、均衡のとれた状態など抽象的な概念を想像し、記憶することは非常に難しいものです。これらの結果から、彼は、アイデアの具体的な視覚化は、記憶力を高めるのに役立つと結論づけました。つまり、自分の考えを精神的イメージに変えることで、覚えやすくなるのです。

脳科学者エレナー・マグワイヤは、この理論を支持します。ロンドン大学のマグワイヤ教授は、有名な「記憶アスリート」の研究をしました。これは桁外れの情報を記憶することができるために、競争で勝利する人達のことを指します。これにより、ほとんどすべての人達が、精神的視覚化テクニックを利用していることを発見しました。

想像の力

ハーバード大学のスティーブ・コースリンもまた、想像現象や現実の精神的イメージの創造に関心をもつ専門家です。彼は、研究の結果、一つの物を想像する時、実生活で見る時に活発化する脳の分野の2/3が活発化すると結論づけました。

また、ネガティブな出来事の想像は、人に精神的影響を与えることをが示されています。例えば、目を閉じ、災害のことを思い浮かべると、恐怖や不安が生まれます。想像しているものが現実ではないと分かっていても、こういったことが起こるのです。

一方で、これがポジティブな出来事でも同様なのは、良いことです。目を閉じ、起こってほしいと願うことや満たされることを想像することで、気分や幸福度が高まります。ストレスの軽減やリラックス効果があります。また、生産性にも貢献するのです。

想像的であればあるほど、賢い

記憶力を高め、知性を育むために、想像力を鍛えることは可能だと示しているデータもあります。これは賢くなり、気分を高め、また、より良い姿になるための一つの方法だと専門家は考えます。

脳科学者Vinroth Ranganathanは、これらに関し、興味深い研究を行いました。2004年、彼は、筋肉を伸ばすことを想像することで、実際、身体的影響があることを示しました。本質的には、数週間この精神的エクササイズを行った後、精神的に「エクササイズ」を行った筋肉がより強くなることが示されたのです。

また、数か月トレーニングをやめた後、筋肉はその強さを保つことを彼は示しました。つまり、あるタスクに関し、長期間繰り返し想像すると、身体に物理的な変化を生む可能性があることが示唆されているのです。

想像ジム

空想や自由に想像することは、健康や幸福にとって素晴らしい活動かもしれません。実際、あなたも無意識のうちに、すでにこれを行っているかもしれません。多くの人が、常に状況を想像し、視覚化しています。

これをより意識的に行い、ポジティブな視覚化をすることがカギとなります。意図することで、空想を力にすることができるのです。言い換えると、より良い自分になるために、想像力の幅広いポテンシャルを利用しましょう。

どんな力もそうであるように、鍛えることが大切です。Ranganathanが言うように、具体的に精神的イメージを行い、これに関し、繰り返し空想しましょう。個人的な健康、ポジティブな変化、スキルの発展などを想像してください。研究により、これらのアイデアに焦点を当てることで、それを現実とするのに役立つことが分かっています。今すぐ始めてみませんか？　今日から、これらのテクニックを実践しましょう！