知性と直感の両方を使うことの大切さ

13 3月, 2020
知性と直感は相伴うとアルベルト・アインシュタインは言いました。また、心理学者でマックス・プランク研究所所長のゲルト・ギーゲレンツァーは、直感が働く人は社会で力を発揮すると指摘します。

知性と直感が調和する時、人はより力を発揮することができます。そしてこの2つが合わさると、より効率的に問題を解決することができます。さらに人がより良い決断をするのはこの2つが組み合わさった時のみで、それは適切なバランスを保つために、論理性と感情の両者が働くためです。

しかし、IQなどの概念と直感は正反対のものだと考えられがちです。また、合理的、論理的、分析的なモードが知性で、直感は非科学的で魔法のようなものと結びつけられやすいものです。

しかし、これは見当違いです。マルコム・グラッドウェルの著書『第1感-最初の2秒のなんとなくが正しい-』やダニエル・カーネマンの『ファスト&スロー あなたの意志はどのように決まるか?』などの有名な本で、このプロセスの仕組みが解説されています。自分の考え方を見直してみませんか。そのために、自分の決断について数時間、あるいは数日考えてみる必要があります。実は内なる声ともう少しつながることが大事なのです。

アルベルト・アインシュタインは、直感的な頭は神聖な贈り物で、理性的な頭はそれに忠実な召使いだと言っています。しかし社会は、奉仕の行為に大きな価値を示し、直感が人間への贈り物であることを忘れがちです。

そこで、両者は常に調和すべきだということを理解しましょう。そうすると、知性の世界を飛び出し、高尚な知恵の領域へと入ることができるのです。

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知性と直感―よく知った真の知識

知性と直感の繋がりを理解するために、例をあげましょう。突然少し変わった症状のある患者に出会った、専門性の高い医師がいたとします。この医師はまず論理を当てはめ、客観的に患者がもっているであろう病気を推測するでしょう。

また、この医師は、経験から得たものや、臨床的視点を用いて直感を働かせます。内なる声を聞いた方が速いですが、知性の2つの領域、論理と直感の両方を使うことでより良い対応ができます。そして、今までの経験に基づいた勘を働かせます。

皆がこの2つの思考パターンを使いこなせると良いでしょう。論理的な頭と直感的な頭は、互いに役立ち調和した時のみ、勝利をつかむことができます。一方だけを使うと、自分の真のポテンシャルに制限をかけることになるためです。またあまり直感にだけ従ってしまうと何度も同じ失敗をしてしまう可能性があります。

同じように、「勘」や「第6感」と呼ばれる沈黙を選ぶ人は、知性の基礎を崩しかねません。この記事でその理由を探っていきましょう!

知識 直感

 

直感は神のお告げではなく、導き

直感は神のお告げだと思われがちです。預言者の声が聞こえて、何をすべきか、何をしてはいけないかが分かるかのようだと考える人がいます。しかし実際は違います。これに関し、エリザベスタウンカレッジのJean Preatz教授が行った研究があります。

この研究によると、約90%もの看護師が、直感に従って日々決断していると言います。彼らがそうするのは、これが行動の枠組みになっていると知っているためです。直感が、注目に値するものとそうでないもの、有効なものとそうでないものを教えてくれるのです。

 

知性と直感は、勇気と自信の行為

マックス・プランク人間発達研究所所長のゲルト・ギーゲレンツァーは、決断に関する研究を行う主な心理学者のひとりです。知性と直感には、有利な状況に自分を置くことができる日々の訓練が含まれると彼は言います。

著書『なぜ直感の方が上手くいくのか?-無意識の知性が決めている‐』の中で、知的な人は直感、感情、勘に耳を傾けると説明します。さらに、彼は研究員としての人生を通し、感情にももう少し注目をするべきだということを学んだと言います。感情が生じた時、できるだけそれをなくそうとしたり無効にしようとすべきではありません。

感情に耳を傾けることは、勇気と自信の行為です。直感の声を聞いた時、あなたにはある挑戦が与えられています。直感は、ある方向、道筋を囁いてくれます。ここでより自分に合った方法を見つけるには、この情報すべてを論理というフィルターにかける必要があります。

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さいごに

アルベルト・アインシュタインが指摘したように、現代社会では、何より知性が重要視されています。論理的推論、推理、分析は素晴らしいものだと考えられています。また、人がどれだけ有能かを測るために、IQを測る標準化されたテストまで作られました。

しかし私達は、実際に毎日よく使っている直感という領域をみくびっています。直感のおかげで私達は素早く決断し、導かれ、日々の困難に反応できるようになります。直感の使い方を学ぶと、それに耳を傾け、知性と調和できるようになります。そしてより良い決断や効果的な対応ができるようになるのです。

知性と直感を使い、知恵の領域へと足を進めましょう。

  • Gigerenzer, Gerd (2008) Gut Feelings: Short Cuts to Better Decision Making. Penguin
  • Pretz, J. E., & Folse, V. N. (2011). Nursing experience and preference for intuition in decision making. Journal of Clinical Nursing20(19–20), 2878–2889. https://doi.org/10.1111/j.1365-2702.2011.03705.x