耳鳴りと心の問題
「耳鳴り」と聞くと、自分には関係ないと思う人もいるかもしれませんが、実は誰もが人生のどこかで経験しています。周りの人には聞こえない電話やハミングのような音を自分だけ聞いたという経験はありませんか?誰かが陰で話しているのではなく、これが耳鳴りなのです。
この音は耳障りですが、やがて聞こえなくなります。この音がずっと続くことを想像してみてください。いつもです。電話やハミングのような音を毎日聞かされたとしたら、生活にどのような影響が出るでしょうか。永久的な耳鳴りの心理的・感情的要因に対処することがどんなに重要か知るために、続きを読んでください。
まず、耳鳴りとは何か?
最初の簡単な説明で、耳鳴りがどんなものかはお分かりいただけたでしょう。より良く理解していただくために、厳密に定義する必要があります。まず、耳鳴りは、外的刺激ではない音の知覚であるということです。
例えば、聞こえている音がテレビから流れているものであれば、それは当然、耳鳴りではありません。心に留めておかなければならないことが一つあります。それは、音の外的刺激がないからと言って、何も聞こえないわけではない、ということです。幻聴とは異なります。
さらに、耳鳴りは、片耳、両耳、または頭全体で感じることもあります。ここでは、電話やハミングのような音について示しましたが、他にも音の種類はあります。コオロギや海のさざ波のような音もよくあります。
耳鳴りの分類
聞こえる音により耳鳴りは分類されます。また、他覚的なものと自覚的なものに分類することができます。それぞれの分類を見ていきますが、「自覚的」は「想像上」と言うことではありません。
他覚的耳鳴りは、体で鳴る音の知覚で、骨を通して蝸牛へ伝わった、または中耳腔へ伝わったものです。これらは聴覚の機能障害ではなく、正常に受容している身体の音です。
医者の聴診でこれらの音は聞こえます。動脈の音、動静脈瘻、静脈雑音です。このタイプは耳鳴りのたった5%で、良好な状態であると診断されます。反対に、自覚的耳鳴りは患者にしか聞こえません。これは身体の音の受容ではありません。
耳鳴りに悩む人が受ける影響
耳鳴りについて分かってきたところで、耳鳴りに悩む人が受けている影響を考えてみましょう。全てがそうであるように、様々あります。不快ともせず、生活の一部として受け止め、特に何の影響もないと言う人もいます。都会に住む人が都会の喧噪を気にしないのと同じように、気になりません。
耳鳴りが原因となり、不安や悲しみ、怒りのような否定的感情を抱く人もいます。このような人は耳鳴りに焦点を当ててしまい、それ以外考えられないという悪循環に陥ります。その音を止めたくても止められず、不安は大きくなります。音が強くなり、耐えきれなくなるのではないかという恐怖にかられます。
「慣れるか、気が狂うかのどちらかである」
-スティーブ・マーティン-
その思いから逃れられず、音で頭がいっぱいになることもよくあります。それにより、休息が取れず楽しい活動もできなくなります。逃れられない悪循環にはまってしまいます。耳鳴りを気にすればするほど、不快感は増します。さらに、睡眠障害をひき起こします。。