日常の悲しみに効く7つの引用
日常の悲しみを上手く処理するために、時には励みになる引用を使ってみてはいかがでしょうか。引用は、ついていない日もあるけれど、悲しみから立ち上がり再び元気に頑張らなければ、と思い出させてくれます。
結局のところ、最悪の状況に陥ってしまった場合、あとは上昇するしかありません。不死鳥が灰の中から蘇るように、あなたが経験する悲しみを貴重な教訓の種として生かすことができるのです。
これは簡単ではないのは皆さんご存知の通りです。そして、何度も聞いたことがある使い古された感情を揺さぶるための引用を用いて、あなたを元気づけようとする人がかならず周囲にはいるものです。こうした引用は、自分自身や友人を支えようと私たちがソーシャルメディアでシェアするのものと同じです。
引用そのものは、あなたの心を癒したり、また苦しく不快な状況から抜け出す方法を教えてくれるわけではありません。
それでも、引用は、私たちにじっくり考える機会を与えるという点で大きな力を発揮します。あなたの感情や問題を理解し、そのもつれを解くというのは極めて難しいですが、本や引用が役に立つ場合もあります。
様々なフレーズに込められた知恵という宝石は、あなたが目覚めることができるよう支えます。これらは、あなたと他の道をつなげる橋のようなものです。新しい道を歩き出せば、あなたが抱える問題を解決することができます。
ですから、日常の悲しみを抱え苦しんでいるあなたを励ますためのこうした引用は、あなたのためになると自信をもって言うことができます。これらは実用的で覚えておく、言い換えるならばあなたの心の側に置いておく価値があります。
あなたの心は庭だと想像してみましょう。(今の段階では)雑草が茂り外来植物がはびこっただだっ広い土地です。こうした植物のせいであなたの美しい庭は台無しです。これら植物はあなたの心に蔓延るネガティブな考えです。
花と植物でいっぱいの健康的な庭がほしければ、蔓延っている雑草を引き抜くことができなければなりません。まず、ネガティブな考え、強迫観念を捨て堂々巡りをやめなければなりません。それから、再び美しい花が咲くよう、土に栄養を与え水と肥料をやり、種をまきます。
引用はあなたが植える種となるかもしれません。あなたが心に蒔くことのできる知恵や様々な視点です。これらは、あなたが深く考え変化を起こし、それまで壁しか見えていなかったところに扉が見えるようにします…これを知恵の贈り物と考え有効に活用しましょう。
1.動く、そして変化を起こす
「あなたの感情で、あなたが麻痺してしまうようなことがあってはならない。感情は感情そのものを守るべきではない。感情により、あなたがなりたいものを諦めてしまうようなことはあるべきではない」 ―ウェイン・ダイアー―
心理学・精神医学の第一人者であるウェイン・ダイアーについては以前も取り上げました。ウェインの言葉により、何百万という多くの人々が人として成長するための価値ある戦略を打ち立ててきました。
彼らは、自らに制限をかける行動と、自分で全く上手く管理できず前進の妨げになっている分野について理解しようと努力しています。
悲しい、または何もやる気が起きないという時、そこで立ち止まらないでください。一方で、あなたが抱く恐怖や問題と「戦う」必要はありません。そうではなく、それらを理解し小さく分解してしまいましょう。こうした後で、これらから学び前進することができます。
2.今を楽しめ!何物にも誰にもダメにさせない。
「その日その日が一年中の最善の日である」 ―ラルフ・ワルド・エマーソン―
ラルフ・ワルド・エマーソンは19世紀のアメリカの作家、思想家、哲学者、詩人です。「人とは何か」に関する彼の作品やビジョンは、私たちが今でいう「ニューソート(新思考)」の発展に貢献しました。
ラルフの生み出したものは、こうした引用で満ちあふれています。日々の憂鬱な悲しみにうってつけです。
彼の考えのひとつに「なぜ、毎日新しい日々があなたに差し出すものを無駄にするのだ。今、この瞬間は二度と戻ってこないのだ」というものがあります。これはシンプルかつ明確で役に立ちます。
覚えておきましょう。あなたが幸せになるチャンスを台無しにする権利は誰にもありません。あなたの頭上に集まる暗雲を無力にしてしまいましょう。日々を存分に楽しんでください!
3.負の感情に影響されない
「人は困難を数えるのが好きである。しかし、自分の喜びを数えようとはしない。もし、数えるべき喜びを数え上げたら、その人はあらゆる箇所に十分な幸せがあることに気づくだろう」 ―フョードル・ドストエフスキー―
チェーホフやドストエフスキーの名作を読む―まさに心を豊かにする経験です。描かれたストーリーや登場人物に、容易に自分を重ね合わせることができます。この引用はその良い具体例です。
私たちは、自分の抱える問題やネガティブなことばかりを話がちであることは否定できません。実際、批判や、あれやこれについてどれほど不満に思っているかといった話を聞かない日はありません。
こういったタイプのコメントをフィルターにかけることができたらどんなに良いでしょうか。もしこれができたならば、あらゆる面で私たちはより健康となるでしょう。
チャンネルを変え、状況を変えてみましょう。幸せを流行りにしたらどうでしょう?ポジティブな会話に熱中してみませんか?
4.目を開けて、信じる
「捨てる神あれば拾う神あり」 ―ミゲル・デ・セルバンテス・サアベドラ―
この引用を少しでも思い出すことがあれば、これがどれほど馴染みであるかに関係なく、日常の悲しみにあなたが支配されることはありません。これは勇気と希望を与えてくれます。
これが伝えようとしていることは明らかです。「最悪の事態に陥って出口が見えないとしても、それは終わりではない。扉の存在は忘れなさい。あなたは全く新しい世界を切り開くことができるのだから。ただ、どうやったらそれが見えるのか、そのやり方だけを知っていれば良い」
5.10回転ぶなら、11回起き上がれ!
「私は失敗したことがない。単に、上手くいかないだろう1万の方法を見つけただけだ」
―トーマス・エジソン―
私たちは失敗します。躓きます。最悪な点は、たいていの場合これは1回で終わらないということです。同じ石に20回躓くこともあるかもしれない。でも、これが諦める理由となるでしょうか?
そんなことは絶対ありえません。この世で生き残るのは頑固者だけです。間違いを終わりと考えたり躓きを取り返しのつかない損失だと考えるのではなく、次回もっと上手くやるための学ぶ機会だと捉えましょう。
6.成長するためにここにいる
「すべての草の葉には守護霊が付いている。守護霊は草のうえにかがみ、こう囁く。『育ちなさい…育ちなさい』と」
―タルムード―
これはタルムードからの引用です。これは日常生活を送るうえで有用でありまた美しい言葉です。この世界に存在するものは全て、ひとつの目的をもって生きています。それは「成長する」ということです。
しかし、この原則を見失うこともあります。自分自身に制限をかけ、立ち止まったまま、恐怖で動けなくなったままでいようとします。日常の悲しみがあなたにしっかりとまとわりついたことで、あなたは錆びついて羽を動かすことができなくなってしまいます。
これは何としても避けないといけません!自由でいましょう。あなたを幸せに近づける活動や人生、変化を選択するようにしましょう…
7.悩む代わりに行動する!
「悩むということはロッキングチェアのようなものだ。やることはあるが、どこにもたどり着けない」 ―エルマ・ ボンベック―
なんて賢明でためになる引用でしょう。私たちの多くが実際これをやってしまいます。ある考えに夢中になりこれにとりつかれてしまう。恐怖、失望、失敗というのは大きな波のようなものです。あなたを打ち付けあなたを倒してしまいます。
悩んでいてもどこにも行けません。どこかにたどり着くためには、あなたの心を乱している何かに対処するために行動することです。行動に移すことで、あなたの日常の悲しみや不安は消えてなくなっていくことでしょう。
是非こうした小さな宝物を自分のものにしてください。これら引用は、心のビタミン、失望した時のための痛み止めのように使うことができます。是非側に置いておいてください。