続けるということー人間の精神の素晴らしい部分

続けるということー人間の精神の素晴らしい部分
Sergio De Dios González

によってレビューと承認されています。 心理学者 Sergio De Dios González.

によって書かれた Valeria Sabater

最後の更新: 21 12月, 2022

続けるということは、選択肢の中の一つではなく、すべきことです。

こんな経験はありませんか:人生で、どうしようもなくやめてしまった。そんな時、全世界がゆがんだように落ち込み、周りから外されたように、奇妙な息苦しい世界に落とされたように感じます。動かないもの、何かにすがり付いているものは、いつか無くなってしまいます。溜まった水のように、すべてが悪い方向に向かってしまうのです。

 

「続けるには始めることである」 -マーク・トワイン-

難しい状況にあるとき、不快な時間を過ごしているとき、脳の一部は、前へ進むように言います。これは、論理的な声で、私たちが聞きたい声でもあります。私達を応援し、サポートしてくれているのです。しかし、脳のもう一方の部分は、居心地の良い場所から私達を奪ったこの苦しい状況に捕らわれ、変化を拒みます。さっきまで感じていた安心感を私達から奪おうとしているのです。

 

手放すこと

仕事や友達のように、自分のアイデンティティとなっていたものや人を手放すことで、私達の体全体は警戒モードに入ります。きちんと、正確に、賢くこなさなければならないような複雑な場面が次々と出てきます。

徐々に増え、私達を掴んで離さない、ネガティブな感情からできるだけ遠くへ逃げたくなります。しかし、これに正面から向き合い、理解し、紐解くことが自分のためになるのです。この複雑な状況を読み解き、乗り切った結果、続けるために必要な刺激を得られるのです。

感情

私達は、心の真ん中にひそむ、自己向上心や抵抗力がどれだけ素晴らしいものか、十分に把握していないことがあります。壊れることのない、ダイヤモンドの原石が道を照らすのです。より理解していただくため、貴重な物語を一つ紹介します。きっと、自分に反響し、いくつかの解決法が見出せるでしょう。

 

古い本屋で一つの歴史あるメッセージが見つかった

 「Keep Calm and Carry On(平静を保ち、普段の生活を続けよ)」というフレーズを目にしたことがあるかもしれません。

人生にまつわるメッセージの中でベストセラーとなったものの一つではないでしょうか。その歴史は、興味深いものです。それを探るため、1940年第二次世界大戦中のロンドンへタイムスリップしましょう。

政府は、英国の置かれる状況がとても複雑であるという事実を認識していました。戦争は、最悪の状態にあり、ドイツ軍は定期的に主要都市へ爆撃を繰り返していました。軍隊以外にも防衛法が必要であり、人々のモラルを向上させることも、また必要でした。そんなひどい状況の中で、人々が活力を失わないよう、英国特有のストア主義を肌に感じられるような作戦が必要でした。

そこで、人々の続けようという意欲を支援すべく、政府デザインのポスターを、道に掲げることにしたのです。「あなたの勇気、あなたの元気、あなたの決意が勝利へと導く」 や、「平静を保ち、普段の生活を続けよ」 などいくつかの文言が挙げられました。英国の人々に必要であると選ばれた表現が後者であり、200万枚以上印刷されました。この企画には、膨大な予算がつぎ込まれたのです。

平静を保て

困難の中で強さを引き出す

工夫を凝らしたこのポスターの効果はあったのでしょうか? 答えは簡単 ― 必要なかったのです。ポスターが、道に掲げられることは二度とありませんでした。ウィンストン・チャーチルが、ポスターにされたメッセージは、英国には必要なく、適切ではないと決めてしまったのです。人々はすでによく理解しており、前へ進み、戦い、信じるしかなかったのです。人間には、災難の中で強さを引き出し、抵抗する仕組みが備わっているのです。続けることを私達は、生まれながらに分かっているのです。

道にこのメッセージを掲げることは、ほんの冗談にすぎませんでした。シンプルで、必要なくなってしまったこれらの商品は、膨大な資金を費やしたことを隠蔽するため、多くが、政府により処分されました。

2000年になり、古い本屋で偶然いくつかの商品が見つかりました。この発見は、人々に衝撃をあたえ、この何十年も前に生み出された表現が大人気になるまで、そう時間はかかりませんでした。

 

「熱意を失うことなく、失敗を繰り返すことが成功である」
-ウィンストン・チャーチル –
人間は抵抗し、持続するよう遺伝子に組み込まれており、壊れないようにできていると、私達はどこかで思っています。でも、やる気をなくしてしまった時はどうでしょう? 足が動かなくなり、心は冷たく、ネガティブな考えで頭がいっぱいの時、どうしたら良いのでしょう?
 
狼と男性

思いを強く持ち、続けることがカギ

  • 心の動きを感じるこれは、初めにも言いました。心の迷路を理解しようと努力し、ネガティブな感情に注意を向け、自分のものにし、少しずつ、リラックスさせましょう。
  • 自分にピッタリのものは? 質問の意味をよく考え、自分に何が必要で、何を持つべきなのか、リストを作りましょう。幸せであるために、次のチャンスを得るために、更なる自由を求めて。自分自信に責任を持ち、愛し、愛され、成功を勝ち取り、希望を取り戻すために。
  • 自分がどのように地面と接しているか考える。おかしなようですが、とても単純で、安心と動きやすさを感じることができます。私達は、地面に貼付けられているのではなく、前へ進み、動くことができるのです。
  • 深呼吸と瞑想自分と、また、周りのすべてとの繋がりが基盤です。集中し、感情をコントロールし、心を無にし、客観的な視点に気付くことができるようになりましょう。
  • 心の強い人を大切に。友達や家族に、間違いなく苦しい状況を乗り越えた人がいます。その人達から学びましょう。
  • マントラを作る。日々の生活に活力を与える、応援してくれるようなフレーズを作りましょう。例えば 「必ずできる」「勇気をもって」「素敵な何かが待っている、そこへ向かう準備は万端」などです。

最後に、一番重要なステップは ― 勢いをつけよう。前へ進むことは、自信や信念の飛躍、自分の財産になります。現実をより充実させ、納得のいくものにするために誰でもできることです。現実を自分のものにしましょう。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。