タイプB型パーソナリティの特徴
パーソナリティとは、ある人物をほかの人から区別化し、個人として際立たせるような特性のまとまりのことを指します。これらの特性はまた、その人物の行動や態度を予測する資料にもなります。この記事では、ローゼンマンとフリードマンが発展させた分類法に基づいて、タイプB型パーソナリティについて説明していきたいと思います。
パーソナリティを説明する理論は数多く存在しますが、そのほとんどがそれぞれのパーソナリティタイプを定義づけることに終始しています。しかし、人がある1つのカテゴリーに属す、というわけではありません。1人の人が様々なパーソナリティタイプの特徴を持っていることはいたって正常なことなのです。
“個人のパーソナリティの多様性は世界で最も価値のある豊かさだ”
タイプB型パーソナリティ
タイプB型パーソナリティは最も健全で最も一般的なパーソナリティだと考えられています。このパーソナリティタイプの人は、融通の利く温厚な人々です。穏やかで落ち着きがあり、他人に共感でき、自信があって社交性があり、感情的な健康が保たれている傾向があります。一般的に彼らには自らの限界がわかっており、敵対心をむき出しにしたりすることはありません。
落ち着きがある
タイプB型の人々は、落ち着きがあって穏やかです。彼らには自制心があるので、簡単に動揺したりイライラしたりすることがありません。
彼らのコミュニケーションスタイルは、堂々としています。自分自身を表現するときには、敬意を持って攻撃的にならないような方法で行います。
穏やか
タイプB型の人が急いでいるところを見る機会は少ないでしょう。彼らは自分たちのしていることを楽しんでおり、時間をかけて行います。彼らの生活はとても穏やかです。何かに遅れをとったとしても、それをストレスに感じることはありません。何か1つのアイディアやアクティビティに集中できる状態が彼らにとって最も居心地が良いのです。タイプB型の人々にとって、一旦立ち止まって自らの達成したことについて分析するというのは日常茶飯事なのです。
就寝時間は遅い傾向があり、エクササイズやスポーツを好みます。時間の管理が得意なので、ほかの人々よりもゆったりと時間を過ごしているように見えるのです。
他人に共感できる
タイプB型パーソナリティの持ち主は、話の聞き方が上手く、相手の気持ちになって考えるのが得意です。つまり、能動的な聞き方ができ、他人に共感できるということです。さらに、他人の手助けをするのを厭わず、社会的な変化を起こそうとします。
“私は、私の持ち物だ。パーソナリティは個人的でオリジナルな所有物なのだ”
-ノーマン・O・ブラウン-
自分に満足している
タイプB型の人々は、自分自身に満足感を抱いています。他人と自らを比べたり、他人より劣っていると感じる必要がないのです。このタイプのパーソナリティを持つ人々は、人生をありのままに受け止め、自然の流れに従います。彼らにとって大切なのは自分自身の個人的な幸福であり、他人を変えることには興味がないのです。
職場では、創造力と努力で勝負します。他のタイプの人よりも作業は遅い傾向にありますが、仕事のクオリティの高さから、周囲に認められています。量より質、というのが彼らのスローガンだと言えるでしょう。
温厚な人柄
タイプB型の人々は、温厚でフレンドリーで、気分にムラがありません。彼らがいるとその場が穏やかで落ち着いた雰囲気になるので、人々から好かれます。また、かなり人気があり、カリスマ性があり、親切な性格であることが多いです。
自信がある
このパーソナリティタイプの人々は、かなり健全な自信を持っていることが多いです。自分自身を信じ、自分自身の価値を評価し、また他人と平等なフィールドに立とうとするのです。
このパーソナリティタイプと病気
このパーソナリティタイプの持ち主は、ストレス値が低く、不安レベルも低い傾向にあります。タイプB型の人々は、ストレスフルな状況を成長と変化のための機会だと捉えているのです。危機的状況を経験しても、その後でバランスを取り戻そうとします。それだけでなく、どんな環境にも順応できるという長所もあります。
“パーソナリティとは何かを意味し、何かを行うものだ。それは特定の行動や個々人の中に潜んでいるのだ”
タイプB型パーソナリティの興味深い事実
他のパーソナリティタイプ(A、C、D)やそれぞれに関連する病気や危険因子について興味があり、学びたいとお考えなら、以下の事柄を覚えておくようにしてください:
- おそらくご自身をいずれかのタイプであると特定されるかと思いますが、だからと言って必ずしも関連する病気にかかってしまうという意味ではありません。ただ、他のタイプよりも罹患率が高いというだけです。
- 自分と同じ病気にかかっている人がいたとしても、その人とご自身とが同じパーソナリティタイプであるとは限りません。
- このパーソナリティ分類法は、万能というわけではありません。ですので、どのタイプにも当てはまらなかったとしてもおかしくはないのです。
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