交際関係における自己破壊的な行動とは?
通常、交際するということは2人の間に生まれる絆に関係しています。その絆こそが毎日育む必要のある要素と言えるでしょう。具体的にいうと、たくさん一緒にいることです。これは時には争いに繋がることもあります。そして、もしどちらか、または両方が自己破壊的な行動を取ってしまうとその関係を壊してしまうことになるのです。
交際関係における研究の第一人者であるジョン・ゴットマン博士は長年カップルについて研究を行ってきました。そして、彼は交際関係の破滅を予測できる自己破壊的な行動の明確なパターンが存在することを発見したのです。
幸せに見えるカップルはたくさん存在します。そのカップルには特定の行動パターンがあり、それによってどのくらい交際関係が続くのか、どれくらいその交際関係が良いものなのかが予測できるというのです。そのタイプに関わらず、交際関係には尊敬と愛情、信頼、そしてコミュニケーションが必要不可欠と言えるでしょう。
もしあなたとパートナーの中にこのような要素があるなら、おそらくあなたは幸せを感じることができます。時には口論やケンカになることがあるかもしれませんが、関係自体を壊すほどのものではないはずです。しかし、もし先ほど述べたような要素がない場合は、パートナーと一緒に協力する必要があります。
「愛は自然に成り立つものではない。むしろ、規律や結束、忍耐、信念、そして自己中心的な自分を克服する必要があるものだ。それは感情ではなく、経験なのだ。」
-エーリヒ・フロム-
交際関係における自己破壊的な行動
先ほど述べたように、特定の自己破壊的な行動やパターンからその関係が長く続くかどうか予測できることがあります。では、健全な交際関係を維持するために基本的な支柱となる尊敬、愛情、信頼、コミュニケーションに直接影響を与えるものについて見ていきましょう。
軽蔑
パートナーに対し軽蔑を向けることは、相手が自分より劣っていると捉えることを意味します。また、軽蔑は屈辱や批判、侮辱などの態度、そして尊敬を見せない無礼な態度に繋がります。
もし相手があなたにこのような態度を頻繁に向けてくるようなら、相手はあなたのことを本当に愛してはいないでしょう。こうなった場合は、交際関係を終わらすべきかどうかを自分自身に問いかけてください。
無視
これは最も自己破壊的な行動の一つとして挙げられます。ケンカをしている時にパートナーを無視するのは、コミュニケーションが必要で、サポートしてほしいと思っている相手に目を背けるということです。
無視されることは非常に強い屈辱を与えます。そして長期的に、自尊心に影響を及ぼすことになるでしょう。無視され続けると、自分が間違っているから相手の注意が引けないんだと勘違いしてしまうケースもあるのです。
個性を攻撃する
もしパートナーがあなたはこういう人間であるべき、こういった友達を作るべきと言うようになったら要注意です。これはあなたの個性を攻撃しているのと同じです。
誰かを愛すことは、その人のありのままを受け入れることです。なので、もしパートナがあなたを変えようとしていたら、あなたのことを本当に愛していないのかもしれません。
共依存
共依存は非常に危険な要素の一つです。人によっては、自分には誰かが必要だと感じ、交際関係から抜け出せなくなることがあります。一人ぼっちになりたくないがために頻繁に起こる批判を我慢をすることもあるでしょう。
また、これによって相手がどのくらい自分に依存しているのか分かってしまうので非常に危険な自己破壊的な行動と言えるでしょう。
努力をしない
パートナーにはいつも誠実であり、できるだけ一緒にいるべきです。しかし、もちろん折れてあげることや、譲歩することも忘れないでください。例えば、もし相手の行きたい場所があれば、自分がそんなに行きたくなくても少しは努力してあげましょう。お互いが合わせてあげることでお互いが愛しているということを証明しているのです。
なぜ人はダメな関係から抜け出せないのか?
人は自己破壊的な行動に長く我慢し続けてしまう傾向があります。誰でもミスをしてしまうことはあります。どちらかがミスしてもいいように、お互い相手に寛容になれるようにしましょう。
問題は、悪い行動や態度が繰り返し発生してしまうことです。そんな時は、まず立ち止まって今の関係について考えてみてください。相手と手を繋いでいるのか、キスをしているのか、それともケンカをしているのか。そこで出てきたイメージこそがその関係の本来の姿かもしれません。
小さくても今回紹介したようなサインが見られた場合、本当に必要であれば、関係を終わらせるために準備をしておくことも大切です。
多くの人が一人になるのが怖くて、関係を終わらせるのが出来ないことがあります。一人ぼっちになってしまうとふさぎ込んでしまいがちですが、周りにはたくさんあなたをサポートしてくれる人がいることを忘れないでください。
「なぜ人は一人になることを拒絶するのだろうか。なぜなら、良い仲間といられるのはほんのわずかな時間だからだ。」
-カーロ・ドッシ-
中には、自分自身をだましてその交際関係に居座ることがあります。「この人なら変わってくれる」と自分に言い聞かせてはいませんか?
あなたはこのような考えを克服しなければいけません。これは一人になってしまうという恐怖が生み出したものに過ぎないのです。
まずは、自分自身をだますのをやめて、客観的に物事を見てみましょう。自分の交際関係を観察してみてください。その後に、交際を続けるのか、それとも終わりにするのか決断するようにするのです。
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