有害な上司:その主な特徴

有害な上司:その主な特徴

最後の更新: 28 8月, 2019

有害な上司は、自分の地位を乱用します。職場の心理学の研究では、チームのメンバーの良い関係は、より良い生産性と進捗を意味します。これらの研究にも関わらず、いまだに部下にとって有害な方法やふるまい方をする上司がいます。

このタイプのリーダーには、封建制の遺産が残っています。権力に関して専制政治的な考えを持っている人達です。ビジネスや組織を、適正に機能しなくてはならない機械であると認識しています。彼らにつく者たちは、機械の歯車です。だから、自分のふるまいが害を及ぼしているかもしれないとは考えません。有害なボスは、過程よりも結果に注力します。

「庶民として扱われることを許さないプロレタリアートは、自信、勇気、プライド、自立の意識がパンよりも必要だ。」

-カール・マルクス-

研究者は、ポジティブなリーダーシップが効率性を導くと度々証明しています。長い目で見て、民主的で皆と同じ視点に立つ姿勢は、従業員の中により大きな敬意を生み出します。

誠実なリーダーは、何よりも道徳的なアプローチを大切にします。共通の目標に献身させるために、部下に強制や罰を使うことがありません。代わりに、やる気を出させて報酬を与えます。これによって仲間意識が生まれ、従業員がもっと仕事にやる気を出します。

有害な上司は恐怖に頼ります。このタイプのボスは、企業の目標に従うために恐怖をツールとして利用します。この模範は短期的に見ればうまくいくかもしれませんが、長期的には停滞した組織を生み出します。さらに、部下はいらだって、機会があれば逃げてしまいます。有害な上司は、組織全体をだめにしてしまうのです。次に、このようなタイプの上司のよく見られる特徴を見ていきましょう。

有害な上司は尊大

有害は上司は、自分の権力によって自分が他人より優れていると思います。その地位に至った道のりは関係ありません。いつだって自分は優れていると感じます。さらに、他人を見下す権利が自分にはあると思います。自分が上司だからです。

 

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尊大さは、ボディーランゲージ、声のトーン、率先スタイルによって現れます。有害な上司は、恐れられたいと思っています。部下の恐怖をポジティブなものと解釈します。その尊大さは、実際の優位性ではなく、彼らの不安、自信の欠落に関係しています。

話の聞き方、コミュニケーションの仕方がわからない

有害な上司の最もわかりやすい兆候のひとつは、他人の話を聞くのが困難だということです。このタイプの上司は、部下の話を聞くことが、その部下にはそぐわない重要性を与えていることだと考えます。部下の話を聞いたら、自分の権力が弱まると思い込みます。

有害な上司は、コミュニケーションの仕方を理解していません。彼らの指示は不必要に複雑なことがあります。これは、部下を恐れさせるためにわざと行っていることです。有害な上司は、最終決定権は自分であることを絶対的に強調します。こういった有害な上司は他人が言うことを大切にしません。無関心を決め込んだり、失礼な態度で部下に疑問を呈するかもしれません。

有害な上司は支配的で非柔軟

有害な上司は、管理と支配の違いが判りません。率先と命令の違いも理解していません。一緒に働く人を信用していないのです。結果、マイクロマネジメントすることが最適だと考えます。自分の仕事は監視と、自分が不適切と感じたふるまいに罰を与えることだと思っています。

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有害な上司には柔軟性がありません。物事を白黒はっきりつけたがります。強さは非柔軟性と同義語であると思い込み、厳しくしていないと人に自分は弱いと思われてしまうと勘違いしています。 そのため、周りは彼らの命令に疑問を呈することができず、上司は自分の考えを押し付けます。部下は言われた通りに物事を遂行して、そうしなければ罰を受けます。

対立の対処方法を理解しない

こういったタイプの上司は、怒りに任せます。悪い気分といらだちは、真面目で責任感のある従業員である証だと考えています。このような特徴を、コミットメントや強さの表われだと解釈します。それゆえに、命令を出す時や問題を「解決」する際に叫んでいらだちを見せます。自分の部下を「叱る」権利があると思い込んでいるのです。

部下に問題がある場合は、新しい命令を下したり、罰を与えます。自分の同僚が心地よく思っているかどうかは気にしません。ルールにきっちりと従わなかった場合、怒ってそういう人達を弱い人間だと見なします。有害な上司は、緊張して抑制された環境を作り出します。これによって、部下がより一生懸命働くと信じています。

他人の率先を拒否

率先して行うことは、自治、強さ、能力の表われです。だから、率先して行う部下を脅威と見なします。そういった部下は境界線を越えて権力者に挑戦していると感じる上司もいます。害のある上司は、改革や改善のアイディアを持つ人すべてを拒絶します。

怒る

こういったタイプの上司にとって、物事を行う方法はたった一つしかありません。つまり、自分の方法です。部下は、自分で考えたり貢献したりすることは、有害な上司を怒らせる方法だとすぐに学びます。結果、組織は苦しみます。上司や責任者のふるまいが、従業員が新しい考え方で組織を豊かにすることを不可能にしてしまうんです。

時間の管理ができない

適切な時間の管理は、部下を管理して導き、問題を回避するために必要不可欠です。悪い上司になる要因の一つは、時間管理力のなさです。劣悪な計画や物事の優先順位付けもこれに含まれます。

時間管理が劣悪な場合、混沌とした仕事環境を生み出します。従業員は決まった時間内に仕事を終わらせるべきです。そうでない場合、従業員が何もしていないような時間が生まれます。このようなケースでは、仕事場が不安定で組織化されていないように感じます。結果、部下はストレスを感じ緊張します。

部下の欲求を理解しない

悪い上司は、部下が何を必要としているのかまるでわかっていません。そもそも興味がありません。個人的なことは、仕事場では不適切で関係ないと思っています。人の私生活は仕事をする上で障害になると考えています。

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有害な上司は、自分の部下の個人的な欲求は、仕事の責任とは何ら関係ないと思っています。こういった人は白か黒かしかない見方で物事を見ているため、個人的な問題は欠勤や未完成の課題を正当化する言い訳だと思い込んでいます。有害な上司は、自分の部下を一人の人間として見ることができません。

世界中の労働基準法が、従業員を守ろうとしています。しかし、現実にはこういった上司がその線を越えていきます。従業員の権利を無視して、自分の横暴なふるまいを隠します。

有害な上司は、危機の時によく現れます。境界線を越えても、部下は仕事を失うのを恐れて何も言わないことを理解しているからです。しかし、どんな従業員にも権利はあり、自分が不当に扱われていると思ったら声をあげることができるということを知っておきましょう。


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