あなたは大丈夫ですか?:高圧的な性格の人
強い性格と、相手に高圧的な態度をとる性格であることには大きな違いがあります。
現代社会では、人生の中で葛藤し、常に戦わなければいけないような状況を生き抜く人も少なくありませんが、このような状況の中で性格が変化し、中にはその優しさが崩壊してしまうこともあります。
常に戦う生活の中で、自分は敵のいる領域にいると感じて、盾を持って自分を守るように常に防御的な態度を取る人格を身につけてしまう最悪のケースも生まれます。
見た目は厳しくとても強そうに見える人や高圧的な人の中には、心が広い人もいますし、社会的にそして自分の専門分野で成功している人も少なくありません。
このタイプの人の周りの雰囲気は、恐怖を感じるものであることが多く、色々な物事に対して強い態度で接するため、周りの人に怖がられる傾向もあります。
「優しさと柔軟性は、私たちの人生と密接に関連していますが、頭の硬さや頑固さは死と結びついています。」
高圧的な態度を取る人や性格の人は、自分の性格が他人に与える影響に気付かないことがよくあります。
自分は本当は優しく善良な人間であると感じ、周りの人が、自分の過度に厳しい態度や表現、ジェスチャーなどを怖がる理由が理解できません。
自分が高圧的な性格かどうかを確認するためには、これからご紹介する特徴に一つ以上当てはまるかどうかを自問してください。
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周りが沈黙している
誰かに話しかけた後その人や周りの人が沈黙している場合は、高圧的な態度をとっている可能性があるため、自問する必要があります。
あまりにも突然相手に話しかけている可能性もあれば、話すことが短すぎ、「絶対的」な内容であることもあります。
逆に周りの人があなたを必要以上に賞賛する場合は、あなたを失望させるのを恐れてそのような対応をしているケースもあります。
高圧的な人は、自分の意見を表明するのではなくすぐに結論を出しますが、これはまるで主題の最後の言葉をすでに発表しているようなものです。
高圧的な人の言葉は、その言葉に対する返事や応答が認められていなかったり、たとえ発言しても考慮に入れられないことを暗に意味しているため、会話の終了に等しいと言えるでしょう。
高圧的な人は自分の話を聞かせるために、まずは自分が尊大な口調で話し始めますが、このような状況において会話を続けたいと思う人はいないでしょう。
もしあなたが高圧的な態度を取りがちならば、会議などにあなたが出席すると会議の参加者がイキイキとしなくなる傾向があるでしょう。
また、それまで活発に会話が弾んでいたのに、あなたが到着すると皆が黙ってしまうことや、不穏な空気が流れることもあるでしょう。
さらに、あなたの近くにいる時には、人々が自発的に行動していないことに気づくかもしれません。
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勘違いした「誠実さ」を重要視する
高圧的な性格の人は、過度に正直になる傾向があります。
彼らは、自分が正直であり誠実であることを自慢しますが、無礼さや軽率さなどを正直さや誠実さと勘違いしていることもあります。
また相手に対してマナーを持って接することを拒絶し、機転を利かせた言い回しではなく、直接的に真実を語ることが誠実だと感じるため、その行動が無礼になる傾向があります。
高圧的な人はまた、親切さとお世辞の違いを理解できません。
過剰に無礼な方法で相手に「真実」を伝えるという態度は、相手を不快にさせるだけです。
時には聞き手が話の内容を忘れてしまうほどの失礼な態度を取る人がいます。この場合、相手は内容を忘れて、その時に取られた態度だけを覚えている結果となります。
つまり、失礼な態度で何かを相手に伝えようとしても、誰もあなたの話は聞いていません。
他人が弱さの兆候を示すと叱る
高圧的な態度の人は、他人の弱さを理解するのが難しい傾向があります。
例えば、抱えている問題を高圧的な人に相談すると、できる限り早く解決するように精力的に相手を励ますでしょう。
高圧的な人は、相談相手には必要なのは、 状況を克服するための強い態度を持ったその道の権威だと感じるかもしれませんが、実は相談した相手が必要としてるのは、親身になって話を聞き、自分が弱って泣きたい時に肩を貸してくれる相談相手なのです。
人間は誰かに感情的な「サポート」をして欲しいと感じることがあります。
自分が辛い時に、余計辛い思いをしたり自分の弱さを強調する相手と話したいのではなく、自分を批判することなく話を聞いてくれる人が必要な場面があります。
何をすべきか高圧的に教えて欲しいのではありませんし、ほとんどの場合、どちらの道を進むべきか聞いているのでもありません。ただ、自分の心を癒し、支えてくれる人を探していることもあります。
高圧的な態度や性格は、他人との距離を生み出します。
また厳しさが外面に現れていると、本来の愛情や温かさを表現することができません。
過剰な自己防衛やそれを表す態度を取り続けると、あなた自身が最終的に自分を守ることができないという結果になります。
私たちは誰も「メリー・ポピンズ」や「マザー・テレサ」のような性格ではないかもしれませんが、だからと言って他の人に対して過度に厳しくする必要はありません。
周りの人とどのように関わりコミュニケーションを取るべきか、時間をかけて再考するべきであり、多くの物事を共有して生きていくことが大切です。