ポジティブな会話があなたの脳を変える!

· 2019年5月17日

ポジティブな会話ほど、私たちの人生を大きなエネルギーで満たしてくれるものはほとんどありません。こういった会話の中では、あなたは話を聞いてもらっていると感じ、その代わりにあなたも相手の話を聞きたいと思います。その中にいる人の間に本当のつながりが存在します。そしてたくさんの優しく気持ちの良い言葉を発します。こういったタイプの会話が人生の中の本当の安らぎになるのです。

その反対のことも起こりえます。ときには、話をしていても相手が自分のことを理解してくれていないように感じることもあります。または相手の話を聞かなければならないことでイライラすることもあるでしょう。言葉の中にネガティブさを感じ、ときには露骨に攻撃的なこともあります。こういった会話をすると、心の中にイライラや怒り、そして苦い気持ちが残ってしまいます。

私たちは皆、ポジティブな会話は素晴らしいものだということを経験から知っています。ここで新しいことは、それが最近の研究を通して科学によって認められたということです。そこで証明されたのは、建設的な対話には、私たちの脳のパターンのいくつかを変える能力があるということです。また、こういったタイプの会話が私たちの脳をどのように助けてくれるかも、神経科学によって示されました。

「ある人は、自分の思考を生み出すのを助けてくれる人を探している。そしてまたある人は、助けるための人を探している。それが良い会話が生まれる方法なのだ。」
―フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ―

言葉についての研究

マーク・ウォールドマンとアンドリュー・ニューバーグは、人間行動学の研究者です。前者はコミュニケーション学の教授であり、カリフォルニア大学のMBAエグゼクティブプログラムのメンバーでもあります。後者はトマス・ジェファーソン大学の総合医学を研究しているマーナ―・ブリンド・センターの理事です。二人とも幅広い研究を行っており、「言葉はあなたの脳を変える」という本を書いています。ポジティブな会話が脳を変える

彼らが行った研究により、言葉とポジティブな会話についてのとても興味深い情報が明らかになりました。例えば、「ノー」という言葉がストレスホルモンであるコルチゾールを生成するということを発見したのです。それは私たちを警戒させ、認知能力を弱めるのです。

反対に、「イエス」という言葉はドーパミンの放出を開始させます。これは満足のメカニズムを調節する脳のホルモンなのです。そして幸福感を生みだします。また、コミュニケーションに対するポジティブな態度を強化することにもなります。

言葉とポジティブな会話

これれらの「イエス」や「ノー」といった言葉に関する発見は、ウォールドマンとニューバーグによって行われた研究のほんの一部にすぎません。さまざまな実験を通して、彼らは言葉が私たちの脳を変えると言うことを科学的に証明することに成功したのです。ポジティブな会話とネガティブな会話にも同じ効果があります。

脳にネガティブな効果がある言葉をたくさん使う人もいれば、反対により建設的な言葉をたくさん使う人もいます。いずれにしても、そのことをあまり意識せず行っています。しかし確かなことは、この2つのタイプによって、相手に異なる感覚を伝えているということです。

コミュニケーションのタイプ

また、クリエイティング・ウィー・インスティテュートの行った研究でも、同じような結論が得られたということも興味深いことです。この場合は、上司の従業員への影響についての研究でした。この研究で、優しく温かい表現が、オキシトシンの生成を増やしたということが示されました。しかしそれだけでなく、従業員の知的能力と生産性を高めることにもなったのです。

ポジティブな会話と思いやりのあるコミュニケーション

ウォールドマンとニューバーグは、すでに流行りだしていた概念を作り出しました。彼らはそれを「思いやりのあるコミュニケーション」と呼んでいます。これは相手への尊重と真心を促すようなコミュニケーションのタイプのことを指しています。このコミュニケーションのタイプは、あなたがポジティブな会話をしているときに行われるものです。

また、ポジティブな会話を特徴づける認知的要素についても研究者によって発見されました。人々は考えが別々に扱われ、4つ以上のものが扱われていないときに、理解しやすいというのです。言い換えれば、同時に複数の問題が扱われていないときの方が、人は確実に理解できるというのです。他にも重要なことは、一つの話題から次の話題へ移る時には、最低でも30~40秒待つということもあります。

思いやりのあるコミュニケーション

ウォールドマンとニューバーグはまた、特定の言葉が人々には大きな影響があるということも発見しました。それは、貧困、病気、孤独、そして死と言った言葉です。こういった表現は、扁桃体に影響を与え、たくさんのネガティブな思考をもたらします。しかし、これらの言葉の影響を緩和することができるということも発見されました。それが文の最初や最後にこなければ、ネガティブな意味合いがそれほど無いのです。

ネガティブな言葉を全て排除することは不可能なので、それをポジティブな言葉で償うのがいいでしょう。それは会話においても同じです。これまでコミュニケーションがネガティブだったなら、ポジティブな会話でその埋め合わせをしましょう。それにより、会話だけでなく私たちの脳科学にも均衡がもたらされるのです。