許しあい支えあう家族

· 2018年1月20日

我が家では騒ぎ、「ごめんなさい」と言い、お互いを抱きしめあい、2度目のチャンスを与えます。なぜなら、家族であるということは、人生という音量で自分を包み、日々の生活という楽譜を奏でる音楽の音色を調節することだからです。家族には、尊重があり、何よりも、家族全員の要求に対する繊細さがあります。

どの家庭も他とは比べられません。各家庭の構造は、特定の力動構図と独特のコミュニケーション暗号に基づいてできています。しかし、これらは必ずしも登場人物全員の幸せを保証するものではありません。実に複雑なものなのです。

世界を変える前に、自分の家庭をまず知らなければいけないということを私は学びました。ですから、私の家族では、皆が現実味のある人間です。私達は過ちを犯し、お互いを許し合います。なぜなら、私達は不完全な存在ながら、楽しんでいるからです。お互いを抱きしめ、たくさん騒ぐのです。

中には家がとても大きく、贅沢さはあるけれど、孤独と不幸にまみれた家族があります。その一方で、小さな家だけれど、喜びの声だけが賑やかに独占しているところもあります。彼らは相互関係が豊かであり、難しい作業を簡単にすることに長けています。違いを受け入れることに長けているのです。なぜなら、結局のところ、純粋な豊かさとは正に結束するところにあるからです。そして、一番貴重なものは所有物ではなく、側にいる人だと言うことを知るところにあるからです。

このことについて考察してみましょう。

仲良しの家族

家庭の心理を構成する要素

家庭は世界の縮小図です。それは社会の反映を顕微鏡で見るようなものです。四方を壁に囲まれたこの環境で何が起こるかというと、価値観、行動、感情が家族の各メンバーに特殊な形で影響を及ぼす非常に強力なコンビネーションです。

さて、環境心理学の専門家は、あらゆる環境は3つの基本的かつ重要な要素によって成り立っていると言います。そして、私達はこれらをどのような家庭にも見ることができます。

  • 物質的要因は物理的な要素であり、家庭に何か重要なものを与えます。例えば、風水などがそうです。この審美的であり哲学的なアプローチによると、調和の取れた空間的配置は人の感情に決定的な影響を及ぼすといいます。
  • 一方で、人的側面はその空間に居住する人との相互関係、その人達の習慣、そしてその人達がお互いに絆を結ぶやり方によって決まります。
  • 精神的要因は間違いなく、家族力動において最も関係の深いプロセスです。これが、パラダイム、信念、価値観、性格スタイルなど個性の条件となるものを家族の各メンバーが確立するところです。
がんじがらめにされる子供

従って家庭とは、全ての「居住者」が影響という翼を広げる閉ざされた空間なのです。ここに最も絶対的な幸福が宿り得るのです。あるいは、逆に、最も複雑な不幸が支配し得るところなのです。

ここでは、どのようにして最も尊厳のあり豊かな家庭が築かれるかを説明したいと思います。キーが高かったり低かったりしても、結果として全くもって美しく響くことになる歌を奏でる、独自の音楽に満ちた家庭の築き方です。

情緒的に賢い家庭

エレイン・ハットフィールドの「情動伝染」という本の中にある興味深い研究によると、家庭は感情が最も伝染しやすい場所というだけではありません。情緒的良心が必要性を育み、恐怖を消し、誰もがかけがえのない存在であるという格別の調和を生み出して、あなたを家族の一員として成長させてくれるところでもあるのです。

さて、家庭を築くことは簡単でないということは分かっています。なぜなら、家はただの壁と屋根でできたものではないからです。家というのは、パッチワークキルトのようにデリケートで、魔法のようで、手作りのものです。布一つ一つがユニークです。そして、それが一緒になって、素晴らしいものを作り上げるのです。

では、情緒的に賢い家庭を定義づける特徴について見てみましょう。

花に囲まれた母と子

豊かな家族の特徴

まずはじめに、情緒的に賢く豊かな家族は、大切なことはいつも一緒にいることではないということを知っています。そこには、成長と自由が拒否され、窒息するような泡の「巣」の中で自分の居場所を確保するために家族の各メンバーをコントロールしようとするような、意識的または潜在的抑圧はありません。

  • 賢い家庭では、一緒にいることが大切だとしません。なぜなら、重要なことは近くにいることだからです。 
  • 豊かな家族は、注目と理解がある眼差しを通して、お互いに正の感情を伝染させていきます。脅迫や「イエスかノーか」というウイルスは存在しません。「私が言っているんだからそうしなさい」や「そんなことするということは、私を愛していないということだね」といった言葉はありません。
  • 賢く幸せな家庭には、開かれた窓から差し込む光と共感的な心が宿っています。騒ぎ、自分を自由に表現することに慣れた声に満ちているのです。純粋さに満ち、拒否や恐怖はないのです。
  • 健全な家庭では違っていることは受け入れられています。違った視点を持つことで制裁を受けたりしないのです。皆に威厳をもって成長する自分の空間があるのです。そして、お互いを愛し、共に時間を過ごすことを好む尊厳のある幸せな家族の絆を共有できる共通の空間もあるのです。

家は自分の大好きな人達が共生するところです。心から、最も純粋で高貴な愛情を通して家庭を作り出す方法を知っている人達を、私達は家族と呼ぶのです。なぜなら、結局は、毎日一緒に笑い続けられるこの人達こそがあなたの涙を拭い、人生を必ず価値のあるものにしてくれるからなのです。