8つの基本的な心理プロセス
私達を取り囲む世界に適応するために、私達が持つツールが振る舞いです。これにより、人生で起こることに適応するため、環境や現実を修正することが出来ます。私達の行動は、内なる心理プロセスによって成立しているということが分かっています。では、心理プロセスとはどのようなものでしょう?
心理プロセスの基本的な8つは、(a)知覚、(b)学習、(c)言語、(d)思考、(e)注意、(f)記憶、(g)動機、(h)感情です。ひとつづつ見ていきましょう。どれもお互いに密接に関連しています。用語上では独立していますが、多くが他のプロセスなしでは存在しません。そこで、この違いは、学術的研究を容易にするために人が作った分類だと理解した方が良いかもしれません。
知覚
私達を囲む現実の「イメージ」をつかさどります。五感に関する外的刺激から得る情報を処理します。
すべての感覚刺激に意味を与え、整理するのが知覚です。この機能ははっきりしています。自分の周りの環境を知ることで、自らを動かし、環境とのやり取りが可能になります。効率的に適応するために必要な基本的スキルです。
学習
学習により、私達は知識、能力、技術、行動などを取得、修正します。これは、過去に起こったことを通して働きます。また、学習は行動を結果と関連付ける助けにもなります。さらに、記憶とも密接な関係があります。
学習の研究は、行動主義の分野で広く進められています。私達がどのように学ぶかを説明する古典的条件づけやオペラント条件づけはここからきています。
過去に起こったことに沿って、行動のレパートリーを変えることができ、とても有用なプロセスです。現在や未来の状況により適した反応を示すことができるようになります。
言語
人は、社会的な生き物です。そのため、言語はとても重要なプロセスです。言語により、人は伝達することができます。人の場合、コミュニケーションにおいて、複雑で記号的な暗号や言語を使います。この言語の複雑性により、過去、現在、未来と、ほとんどの物事を正確に表現することができるのです。
敵対的な環境で生き残れるよう複雑な社会的関係を維持する必要性があった、この有用なプロセスが発生したのです。言語が、人間社会を維持するために広いコミュニケーションを可能にします。
思考
この複雑なプロセスは、情報を変化させることで、それを整理して意味を与えるプロセスだと、心理学では定義されています。思考の研究は、アリストテレス論理学から始まりました。ただ、人間は論理的に推論しないため、これはあまり効果的な分析法ではありませんでした。
推論は素早く、どこか不正確なプロセスで、これにより私達はその環境で効果的に行動することができる。
思考の機能に関しては、様々な議論があります。部分的には、これに関する諸用語が混乱を招いていることが原因です。その目的は、自分に与えられた状況に直面する時の制御メカニズムとして働くことだ、というのが最も受け入れられている考えです。
注目
注目は、私達の機能を一連の刺激に集中させ、残りを無視する働きがあります。非常に多くの情報を一度に受け、全て同時に対応することは不可能です。
注目は順応性のあるプロセスです。もし、これが存在しなければ、刺激に圧倒されてしまいます。どれに反応したら良いか分かりません。自ら課した認知的制限が進化的順応性を意味するという逆説的なプロセスですが、これは本当です。
記憶
記憶は、将来に貯蔵と検索を可能にするために情報を暗号化します。これは、必要不可欠なプロセスで、その他すべてのプロセスと密接に関係しています。
記憶により私達は、例えばフランスの首都などの明示的な情報、自転車の乗り方などの過程を通して得る情報を覚えることができます。いつでも過去の経験に関する情報を持っていることはとても有益なため、記憶は存在するのです。これにより、未来を予想し、それに対し行動することができます。他の基本的な心理プロセスも記憶に強く支えられているため、これがなければ他は存在しません。
動機
体に行動させるための源が動機です。体を活動的にし、理想的な状態にするプロセスをつかさどります。また、動機に関するもう一つの重要なポイントが、指揮です。動機は、体を準備させるだけでなく、ポジティブな選択肢の中で行動するよう導きます。
個人の目的や目標へ向けて、行動を導く機能が動機です。じっと立っていることを防ぎます。このプロセスは感情や学習と密接に関係します。
感情
感情は外的刺激に対する反応です。行動を導き、素早く環境が要求することに反応します。感情は3つの要素からなります。
- 身体的:感情により引き起こされる生理的変化
- 行動的:感情により引き起こされる行動の範囲
- 精神的:個人の主観的な体験
感情は私達の行動を素早く効果的に管理します。ほとんどの決断は、長い時間をかけるだけの重要性がないものです。ここで、感情の出番です。どんな決断であってもいくらか感情が関わっているということを理解することはとても重要です。
ここでは、非常に表面的に基本的プロセスについて触れました。各項目が、ここに記せるもの以上に詳細で広範囲にわたる研究の対象です。それぞれの集中的な研究が、人の心理プロセスや行動を理解するための基本的な情報を私達に提供してくれます。
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