体を破壊する思考、癒す思考

· 2017年9月10日

健康と病気は、心と体、行動と思考の複雑なバランスのもとに成り立っています。私たちの主観が体に及ぼす影響の重要性を無視した還元主義者的な視野を徐々に持つようになり、結果として、「病気」やその「治癒」だけが重要視されることになってきました。

しかし、従来の医療はその限界が見え始めています。20世紀には、体は機械のように考えられ扱われてきました。生物は様々な部品から成り立っており、病気はそのパーツの一部が機能的、または構造的に壊れてしまったのだという考え方です。

「考えに沿って行動しなければ、そのうち行動に沿った考え方をするようになる」

―ブレーズ・パスカル―

ですが医学の進歩のおかげで、人の健康は、考え方や感じ方の影響を強く受けるという事が証明されました。実際にかかっている病気に対しては更にその影響が強くなります。それが、思考―その影響―が病気や死を招くことも、逆に癒すこともある、と言われている理由です。

薬理学的医療と思考という薬

ブルース・リプトン氏は細胞生物学者であり、数々の本の著者でもあります。健康と病気への思考の影響について深く書き記されており、彼がまとめた結末は非常に興味深いものです。

リプトン氏は、薬理学的医療は事実上失敗であると言っています。化学薬品全てが病気に対して悪影響、または病気以上のダメージを体に与える、という考え方です。長期間服用すると死に至らしめることさえあると言っています。

cerebro

彼はまた、細胞にとって血液は不可欠なものであり、その血液の変化は神経系によって決定されると言います。同時に、神経系は思考と感覚にとって不可欠なものです。リプトン氏は、思考と感覚が病気を引き起こしており、それを癒す力を持っているのも思考と感覚だ、と考えます

思考の力

ブルース・リプトン氏だけでなく、他の多くの研究者たちも、思考は健康と病気に対して大きな力を発揮すると言っています。薬理学的医療において熟練した医者でさえも、重度の症状に苦しむ患者が愛情と信頼に包まれた環境に身を置くことで、治癒につながる可能性が大きくなるという事を理解しています

これは難しい知識でも超自然的なものの影響などでもありません。思考の力とは、化学の力なのです。嬉しい事やポジティブな状況で喜びを感じている時などは、脳はエンドルフィン、オキシトシン、その他数々の物質を分泌して細胞に健康的な影響を及ぼします。ネガティブで、恐れや怒り、破壊的な感情を抱いている時には逆の影響を細胞に及ぼします。

我々の体は、何億、何兆もの新しい細胞を生み出すなど、毎日非常に多くの活動を行っています。また、健康を脅かす何千もの病原体から身を守っています。日々の環境から常に悪刺激を受けていると、こればかりにエネルギーを費やし、体内の機能の向上や防御がおろそかになってしまいます。その結果、病気にかかりやすくなります。

はとと扉

暗示とエネルギー

偽薬に関しては様々な研究があり、その結果、体の知覚に対して良い影響が見受けられるものも確認されています。事実、市場に出ている薬の中には、偽薬と比べてほとんど効果が変わらない薬もあります。思考―偽薬の影響と効果に対する期待―が持つ絶大な治癒効果を裏付けるのが、この偽薬の効果でしょう。

量子物理学では、エネルギーの重要性が最終的に最も肝心なものだとして注目されています。全ての人、物はエネルギーの塊です。そのため新薬は、体を化学的に修復しようとするものではなく、エネルギーのバランスを整えようと働きかけるものが開発されています。病気になる過程そのものがエネルギーの不均衡によるものだという考えが見直されているのです。

手でできた木と人間

この不均衡はネガティブな考え方による結果です。これは幼少期からすでに始まっています。考え方を変えなければいけない場面でも、あなたの中の深い部分がそれを妨げてしまうのです。ですので、意識上にある考えを変えなければならないではなく、生まれた時から徐々に作り上げてきた意識下にある考え方を変えなければならないのです。こうすることで、精神的、引いては身体的な健康に関して変化を起こすことが出来るようになるのです。

終わりに:この記事は、癌などの深刻な病気の治療などに関する薬理学の重要性を否定しているわけではありません。むしろ現段階では不可欠なものだと考えています。ただ、精神健康と心理的健康が、病気の改善、または悪化に強い影響を与える要素だ、というのがポイントです。