傑作サイコホラー映画11選

この記事では特にサイコホラー映画に焦点をあて、時代の流れに沿って見ていきます。
傑作サイコホラー映画11選
Leah Padalino

によって書かれ、確認されています。 映画批評 Leah Padalino.

最後の更新: 21 12月, 2022

きちんと管理された状況であれば、恐怖を感じたいという人は多いようです。実際に危険ではない限り、恐怖よりもアドレナリンを感じるからです。そしてこの経験ができるのがホラー映画です。ホラー映画を好きな人は多いはずですが、評価があまり良くないホラー映画はたくさんあります。この記事では特にサイコホラー映画に焦点をあて、時代の流れに沿って見ていきます。

20世紀前半

映画界のパイオニア、ジョルジュ・メリエスは、世界初の素晴らしいホラー映画『悪魔の館』 (1986)を作成しました。ここから、彼の足跡をたどる作品がいくつも誕生します。

1.カリガリ博士(1920)

ドイツ表現主義のピークがこの映画でした。『カリガリ博士』は、標準的な長さで作られた初めての映画だと言われ、現在ではカルトクラシックに分類されます。映画は、実際にハンブルクで起こった複数の殺人事件が元になっています

これはある変わった人物と奇妙な奴隷による殺人事件の話です。映画の表現主義的なシーンやセットに注目すると、より楽しむことができるでしょう。また、同様に、ドイツで生まれた作品には、フリッツ・ラングのホラー映画『M』(1931)があります。

サイコホラー映画

2.フリークス(1932)

『フリークス』の舞台は、見せ物小屋です。20世紀初め、奇形をもって生まれた人々は見せ物になっていました。リベンジや殺人が題材となっているこの映画で興味深いのは、実際に奇形のある人々が役を演じているところです。

当時、人々はモンスターに対し大きな興味を示していました。そこで監督は『フランケンシュタイン』(1931)や『ジキルとハイド』(1920)などの本を取り入れ、ドラキュラ役にはルゴシ・ベーラを採用しました。

サイコホラー映画

20世紀後半

20世紀後半は、変化の時代です。60年代には、サイコホラーや白黒映画が盛んでしたが、70年代はホラー映画の大きなターニングポイントになりました。

3.サイコ(1960)

60年代の作品では、『何がジェーンに起こったか』(1962)や『鳥』(1963)などが有名です。しかしホラー映画と言えば、巨匠アルフレッド・ヒッチコックの『サイコ』に触れない訳にはいかないでしょう。

『サイコ』は史上最高のホラー映画であると様々なところで言われています。戦慄が走るようなベイツモーテル、シャワーシーン、そしてノーマン・ベイツとミステリアスな母親などすべてがサスペンスの最高傑作である『サイコ』の臨場感を作りあげています。『サイコ』は余計な「調味料」や特殊効果は必要ない、真のサイコホラー映画なのです。

4.ローズマリーの赤ちゃん(1968)

この作品は、ロマン・ポランスキー監督、若手女優ミア・ファロー主演の映画です。映画が私達を苦しみや悩みに引き込むことの重要性を示す手本のような作品です。ローズマリーと奇妙な隣人を見る度に、この感覚が現れるでしょう。

『ローズマリーの赤ちゃん』は、当時非常に画期的でした。撮影が行われたのはダコタにある建物で、ジョン・レノンが殺害された場でもあります。さらに、ポランスキー監督の妻が殺害される少し前には、チャールズ・マンソンとマンソンファミリーが撮影を止めさせようとしています。これは誰もが言葉が失うような、非常にミステリアスな映画になっています。

サイコホラー映画

5.エクソシスト(1973)

非常にベーシックな特殊効果、緑の吐物、リーガンの傷などは、この作品が当時のパイオニア映画である証です。初めてこの映画を観た時は、怖いというより面白いと感じるかもしれません。それでも、ホラー映画に大きな影響を与え、ジャンルを完全に再開発した傑作です。

6.シャイニング(1980)

70年代から80年代にかけて作られた映画には、サイエンスフィクションとホラーがミックスされた映画がたくさんあります。そして『エイリアン』(1979)のような素晴らしい映画が出来上がりました。スティーブン・キング原作の映画が作られ始めたのもこの時期です。『キャリー』(1976)や、もちろんあの『シャイニング』も彼の作品です。

伝説のオーバールックホテルや迷路、ジャック・トランスの絶望は、一度見たら忘れられないでしょう。史上最高の映画のひとつで、これは天才スタンリー・キューブリックのおかげです。

サイコホラー映画

90年代と2000年代

特殊効果が非常に多く使われ、ホラー映画の魔法が失われ始めたのがこの頃です。当時、科学的に証明できないような物事に関する映画がたくさん作られ、また複数の続編が出された作品もあります。しかし、その多くが素晴らしいとは言い難く、評価もよくありません。

当時、『リング』(2002)などの日本の映画やソウ』(2004)などのゴア映画、呪われた子どもや幽霊に関する作品がたくさん登場しました。しかし、そんな時代にもサイコやサスペンスに近い映画は存在します。

7.ミゼリー(1990)

これもスティーブン・キング原作の映画です。閉所恐怖症、強迫的、いつも緊張している役で、キャシー・ベイツはアカデミー主演女優賞を受賞しました。彼女が演じる看護師のアニー・ウィルクスは有名な作家ポール・シェルダンの本に夢中です。夢中になるあまり、彼女は彼を誘拐してしまいます。この作品は、あなたの観たい映画リストに入れるべき映画で、キャシー・ベイツの不穏な演技をきっと楽しむことができるでしょう。

さらに、スティーブン・キングに魅せられて、『1408号室』という素晴らしい作品も生まれています。評価は高くありませんが、ここでご紹介するサイコホラーの分類に入る映画です。

催眠的で閉所恐怖症的な作品ですが、以前よりもっと注目を浴びるべきでしょう。キングは今でも独自のスタイルを続けているようです。昨年は『It』も上映されましたが、これには、1990年のティム・カリー版の方がはるかに良かったという意見もあります。

サイコホラー映画

8.羊たちの沈黙(1991)

ハンニバル・レクターは一度見たら忘れられないキャラクターです非常に知的なサイコパスで、あらゆる人を操ることができます。アンソニー・ホプキンスはレクターを見事に演技じ、またジョディ・フォスターの演技も素晴らしいものです。両者がオスカーを受賞したのも納得ですよね。連続殺人やカニバリズムに目を奪われる、マストで見るべきスリラー映画です。

9.アザーズ(2001)

監督は、スペイン人のアレハンドロ・アメナーバル、主演ニコール・キッドマンで、21世紀のサスペンスに満ちた作品です。古くミステリアスで、孤立し、霧に覆われた家で、奇妙な現象が起こります。これは超常的な映画の典型のように思われるかもしれませんが、アザーズは典型とは違います。

登場する子ども達は光に弱いため、舞台は薄暗く、あらゆる恐怖が暗示されています。これにより陰鬱な雰囲気が作られており、すべてにどこか裏があるに感じを抱かせます。

サイコホラー映画

2010年~現在

この時代には、『死霊館』(2013)、『インシディアス』(2010)、『ババドック 暗闇の魔物』(2014)『パラノーマル・アクティビティ』シリーズなどがあります。これらは近代の大きなホラー映画作品で、ほとんどに続編があり、興行収入は莫大です。

おもしろい作品もありますが、多くはメイクや効果、単純な恐怖などであふれています。評価が高いというよりは、世間の注目を集める映画です。そして、時間とともに飽きる類のホラー映画です。

現代でも、ホラーよりサスペンスに近い作品が2つあります。この2つを選んだのは、悪魔に取りつかれるというよりも、作品に登場する心理的なアイデアにより恐怖がもたらされるためです。

10ブラックスワン(2010)

この映画ではナタリー・ポートマンの演技が引き立っています。摂食障害、統合失調症、幻覚にまつわるバレエ映画です。素晴らしい雰囲気、たくさんの暗示、様々な解釈があることにより、考えさせられる映画です。

11シャッター・アイランド(2010)

20世紀そして21世紀を代表する監督の一人マーティン・スコセッシが手掛けた作品です。主役はレオナルド・ディカプリオが演じ、ベン・キングスレー、マーク・ラファロ助演です。

舞台は1950年代で、20世紀初頭のフィルム・ノワール・スタイルに似ています。ある島の精神病院が舞台になっています。見る人は、人間の心や前頭葉白質切断術などの邪悪な実践により、恐怖に溺れます。シャッター・アイランドとは一体なんでしょう? この精神病院では本当は何が行われているのでしょう?最近のサスペンス映画で最高の作品の一つです。

「モンスターとして生きるか、いい人として死ぬか。どちらが悪いだろうか」

-シャッター・アイランド-


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