誠実さの価値が認められない偽善の世界

· 2017年12月6日

甘い偽善で偽装された嘘の世界では、誠実さは常に価値を認められることがありません。まるで濁りのない透明なものが罪であるかのようです。そしてまた、鎧を脱ぎ捨て心のままに誠実に歩く事が図々しい事であるかのようです。

簡単ではありません。テレビの中には世界で何が起こっているのかもほどんと知らないような、そしてその世の中を象徴する多くの社会学者やアナリストたちが存在します。偽善の世界は主に政治分野や特定の仕事場、または家庭などの親密な関係が作り上げる社会にさえ存在します。そしてそれに対して誰も行動を起こすこともありません。

「悪い人間が高貴な者のふりをする時こそ、その人が持つ最悪の部分が露出した時だ。」

- パブリリオ・シロ -

 

簡単であること、面倒くさくないことから、沈黙や受け身であることを選ぶ人たちもいます。なぜなら家族のメンバー、もしくは上司や同僚の弱さや欠陥を知っているからです。平等さを守ろうとする人も多く存在しますが、心のどこかで彼らと同じ権利、同じ機会を持っている事に対して軽蔑した目で見下しています。

世の中にはただの嘘よりももっと粗野で、暗くじめじめとした狡猾な面があります。それが偽善です。世の中に完璧な気高さを見せておきながら、裏には別な顔がひっそりと隠れているのです。

こういった人の特徴をより深く掘り下げて見てゆき、それに対してどう対処すればよいのか戦力を立てましょう

眠る少女をとりまくピンクのハチ

 

偽善は気付かないほど身近にある

私たちは子供のころから真実は良い、嘘は悪い、と教えられてきました。遅かれ早かれ気付いてしまうひねくれた、人の目に触れない裂け目の中でそれを実行する事を教えられてきたのです。ローレンス・コルバーグ氏は彼の道徳発達理論の中で「第二の発達、‛従来の道徳’と呼ばれる正義に対する意識は、10~13歳の間に発達する」と説明しています。つまり大人がどれだけ矛盾したことを言っているのかに気づくのです。

真実を述べる事を求められるのに、実際にそうすると相手を怒らせてしまったりします。そうする内に徐々にある疑問が頭に浮かび始めます。「本当のことを言って相手を怒らせるか、それとも気を使って嘘を言う、、どちらがいいんだろうか?」 そして気づくと、偽善という世界に身を置いているのです。つまり偽りの共存が構築されるのです。臆病さや隠された他人への無関心の元、素晴らしい道徳主義や美しいイデオロギーを高らかに主張した共存です。

偽善は私たちの社会の中に制度化され、普通の事として存在しています。ですが面白い事に、私たちの多くがそれを感知する敏感さを持ち合わせています。政治家や家族の一員、同僚の嘘を読み取ってしまうのです。それにも関わらず、それに対して行動を起こしません。それは無駄な闘い、本人ですらそれを変える事が非常に難しいものであることに気付いているからです。

枯れ木の横に立つ女性

偽善にはいくつかタイプがあります。人種差別、性差別などの閉ざされた心を隠すために道徳主義であることを見せようとするタイプなどがあります。ですが最も一般的なのは、人に受け入れられたい、褒められたいなどという願望から偽善を口にしてしまうタイプです。ですので、今日は赤と言った物を明日は緑、その次の日には青、とコロコロと発言を変える事に躊躇することがありません。自分が置かれている状況に応じて意見を変えていくのです。

 

「嘘つきよりも悪い唯一のものは、偽善である」

  - テネシー・ウイリアムズ -

 

常に他人の意見に左右され続けると、自尊心が低くなります。他人の考えを気にせず自分が思うように生きる事で自己評価を上げていく、という事が出来なくなるのです。

それでは偽善に身を置いている人と対峙する時の対処法をご紹介しましょう。

赤ずきんの手のひらに乗るオオカミ

 

偽善にどう対処するか

偽善を根本的になくす事は出来ませんが、対処する事は出来ます。前にも述べましたが、偽善を変えようとするのは無駄な闘いです。それを反面教師として学んでいき、そこから悪い影響を受けないようにしましょう。

・自分自分の意見にのみ従いましょう。偽善から得る偽りの人生は、家の中のほこりよりも価値のないものです。

・偽善は常に矛盾と繋がっています。それに気づいたからと言って、攻撃したり話し合ったりなどしないでください。自分を正当化するために次々と言い返してきます。短く明確に指摘しましょう。

・毎日偽善者と付き合っていかなければならない状況にあるなら、その人が常にあなたを壊そうとしていることを忘れないでください。あなたの行動を弱め、レッテルを張りつけようとします。その人にとってあなたが鏡のような存在だとして、そのあなたがその人の気持ちにそぐわない行動を取るとします。その不快感を取り除くために、鏡を壊そうとするでしょう。つまりあなたを壊そうとするのです。

常に自分がどういう人間なのかを忘れないよう努力しましょう。あなたの価値や素晴らしさを忘れないでください。偽善者はあなたの人生で行う事、考える事には価値がないと主張するでしょう。ですがそれは臆病者が吐き出すただの空気だと流してください。彼らは作り物の虚偽の世界に生きている操り人形なのです。

遅かれ早かれ、その世界は崩れ去っていきます。