心臓にもニューロンがある

· 2017年9月17日

これは多くの人が知らないことですが、心臓は自ら感じ、考え、決断することができます。心臓には約4万もの数のニューロンと特殊な働きを持つ神経伝達物質のネットワークがあり、脳の延長には完璧な臓器となっています。

面白いことに、私達は自分たちのことを指す時、よく手を心臓の上に置きます。自動的にかつほぼ本能的にするこの行為は、まるで神秘的な原始からの声が、私達の奥深くに眠る真実の自分自身、良心がそこに存在すると呼びかけているかのようです。

その声は間違ってはいません。人間の謎を解明する素晴らしい分野である神経科学が、「理解できないけれど感じることはできる」仕組みを明らかにしました。実は、心臓は脳と密接につながっているのです。そのため、心臓は常に情報を脳に送っており、また体の必要に応じて、脳の様々な分野を活発にしたり抑制したりすらしているのです。

例えば、愛(愛着や優しさ、気遣いなどと表現されるものも含む)といった感情は、細胞や神経、エネルギー、そして電流から成る驚くべき複合体から来ています。そして、その複合体が私達という人間を作っているのです。私達は、環境や人間と触れ合うように完璧にプログラムされているのです。

胸にあるその臓器に関する全ての謎を理解するためには、「自分の心に訊いてみる」といったような比喩を超えた解釈をすることが重要です。

花を咲かせる心臓

知的な臓器である心臓

心臓は感情面での知能を持つ臓器です。これは単なる繰り返された発言で、また実質的に意味を成すには詩的すぎる表現かもしれませんが、次のことを少し考えてみて下さい。落ち着いていて、ポジティブで均衡の取れている、本当の意味で完全に満たされた状態である時、あなたの心拍数は規則正しく、完璧です。

しかし、ストレスや不安、恐怖といった要素はこのバランスを完全に阻害してしまいます。心拍の波が突然、不和的に、危険な針のような形になって飛び跳ねます。心臓はどの感情が他人とより良くつながれる助けをしているのかちゃんと分かっているのです。これは単なる例ですが、心臓は心房性ナトリウム利尿ペプチドとよばれるホルモンを分泌する働きを担っています。このホルモンは数ある役割の中でも、気遣いや愛着、愛情といった感情に関係するホルモンであるオキシトシンの分泌を刺激する役割を担っています。

有名な数学者であり意識の研究者でもあるアニー・マルキエルは、心臓は約4万ものニューロンを持ち、明るい気分やリラックス状態から利益を得ていることから、周りと調和する方法として黙想やサイレンス、リラクゼーションを毎日すると良いと説明しています。

ケマンソウ

特筆すべきなのは、心臓は、ポジティブな感情で究極的に健康を強化させる、真に優れた知能を持ち合わせたスゴイ臓器だということです。事実、心臓はいくつものホルモンを利用して、こうした感情を規制すらしているのです。

心臓がどのようにしてそんな規制をするのか以下にもう少し説明をしたいと思います。

心臓の3つのつながり

冒頭で心臓が、神経伝達物質やたんぱく質、支持細胞が凝縮されたかなり複雑な神経系だということを述べました。これは、心臓が感覚を持った臓器だということなのでしょうか?

答えは、ほぼそうです。心臓は理性的な臓器というよりは、もっと純粋に感覚的な臓器で、ある刺激に基づいて独自で決断をすることもできるのです。最も興味深い部分は、神経学者や心臓学者が説明しているように、心臓はとは独立した動きができることです。更に興味深い事には、心臓は学習能力も備えているのです。

この心臓の独立した働きを、心臓と脳との間で形成されたいくつかのつながりを分析しながら見てましょう。

「激しく愛するためには、心に平安がなければいけない。」

1つ目のつながり

これは考えるに実に興味深い情報です。心臓にある全ての細胞のうち、67パーセントが神経細胞なのです。心臓は、受信した器官的刺激に基づいて、脳に自動的に情報を送ることができる唯一の臓器なのです。

2つ目のつながり

心臓はホメオスタシスの役割を担っています。これは、数ある生体機能の中でも、感情のバランスを保証するものです。

オキシトシンのようなホルモンの分泌を優先しストレスを抑制することで、感情のバランスを保っているのです。実は、偏桃体と共同で動いているとすら考えられています。

心臓を背負った女性

3つ目のつながり

心臓は、とても強力な電磁気伝達システムに特徴されます。その強さは、実に脳の5000倍です。

しかし、その電磁気場は感情によって差があります。ハートマス・インスティテュートによる別の研究では、感情の質は心臓によって生成される電磁気場を変化させたり規制することができることが分かっています。

これはかなり驚きの事実です。科学者達は私達が生身で体験してきたことに対して明確な理解をしているのです。それは、ポジティブな感情が私達の体を本当に心理的かつ生理学的に結び付けているということなのです。

人間は、脳と心臓という2つの優れた臓器によって導かれたエネルギー、衝動、感覚、そして知覚が素晴らしく折り合わさって生まれた生き物です。しかし、心臓はこれまでのようなただ血液の循環を可能にしていた臓器ではありません。私達を人間たらしめるものである感情を生み出す臓器なのです。