睡眠中の脳は何をしている?

14 1月, 2020
睡眠中の脳は、日中に使ったエネルギーを蓄え、新たな情報を処理します。これは記憶や学習能力を高める、非常に重要なプロセスなのです。

睡眠は、すべての人間に欠かせない興味深いプロセスです。今までは心理学的、神経解剖学的情報に欠けていたため、睡眠に関しする謎は多く、様々な憶測がありました。しかし現在、多くの研究により睡眠中の脳の働きが分かってきています

睡眠中 脳

睡眠中の脳では何が起きている?

夜の休養の間、脳はそれぞれの睡眠段階で様々な活動をしています。4つの段階がノンレム睡眠で、第5段階がレム睡眠です。

  • 第1段階で眠気を感じ、筋肉は弛緩し、脳の活動は遅くなります。これは軽い睡眠の状態で、すぐに目覚めることができます。
  • 第2段階で、体温、心拍、呼吸が遅くなり始めます。
  • 第3および4段階で、眠りは深くなり、脳の活動は非常に少なくなります。また、目覚めにくく、夜驚症や夢遊病などの睡眠時随伴症が起こりやすい時です。
  • 次がレム睡眠で、急速眼球運動がおこります。筋緊張は劇的に減少し、呼吸や心拍は不規則になります。また、この段階でより鮮明な夢を見始めます。この段階で目覚めると、夢を覚えていることが多いです。

完全な睡眠サイクルは、約100分です。1~4段階に60~70分が使われます。そして、普通の夜の睡眠は4~6回これが繰り返されます。

 

睡眠中の脳は何をしている?

学習と記憶

起きている時の休息より、睡眠の後の方が、記憶と保持がうまく機能することが分かっています。この効果は、特に宣言的記憶(実際や出来事と関係するもの)や手続き記憶(能力や運動に関係するもの)で顕著です。

情報の保持に関しては、短い睡眠(6分間)でも効果があります。記憶にはよく寝た方がよいのです。

また、学習と睡眠の時間も大きく関係します。情報を保持したいのであれば、勉強した後に寝ると良いでしょう。

 

エネルギーの保持

これは主な目的ではありませんが、睡眠は、日中の活動に使ったエネルギーを蓄え保持するのに役立っています。特に第3~4段階で、代謝が下がります。体温が低下し、心拍や呼吸が遅くなり、酸素摂取量が減り、筋緊張も緩みます。さらに、エネルギーを激しく消費した場合よく眠る傾向があります。

 

修復

疲労を回復し体を元の状態に戻すために、睡眠は欠かせません。ストレスの多い時間を過ごした後に睡眠を増やすことは、脳の精神的負担を補うという研究結果があります。身体的疲労には休養が必要ですが、精神的疲労には睡眠が必要なのです。

睡眠中 脳

 

解決策を見つける

「一晩考える」というフレーズを聞いたことがあるでしょう。この表現を科学者が後押ししています。レム睡眠を長くとった人の方が、クリエイティブな解決策を見つけています

睡眠は、創造力や問題解決能力と関係します寝ている間に脳は情報を解釈し、アイデアをまとめます。意味の分からない夢は、脳が本当の問題に対する様々な解決策を並べ、探索し、処理しているプロセスなのです。

そのため、質の高い睡眠が重要です。あなたの体、特に心は、情報を固め、貯蔵し、新たな観点や解決策を見つける時間を必要としています。睡眠を大切にすることは、脳を大切にすることです。

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