強い心を持っていても酷使されれば嫌気がさす

2017年9月7日 in 心理学 0 シェア済み

どんなに強いひとでも、傷ついたり、拒絶されたり 、利用されたりすれば嫌気がさします。また強い心というのは、冷たい心でもなければ、自己愛や思いやりのない心でもありません。

私たちにはみんな限界があります。しかし、「強がる」ことに慣れているタイプの人が、実は最もつらい思いをするのです。彼らは気が付くまでに時間がかかるだけなのです。

よく誤解されるのは、感情的に強い人は自分自身の気持ちのコントロールの仕方を理解しているということです。最近では、「感情知性」という用語を使うことが浸透してきたにもかかわらず、例えば、感情が理性や論理とは全く逆のものであると考えるなど、未だに間違った知識も強く残っています。

「心は買ったり売られたりすることができない財産である。授かりものなのだ。」
-ギュスターヴ・フローベール-

強い心を思い浮かべるとき、厚い鎧に身を包んだ人を即座に思い浮かべるかもしれません。社会はしばしば苦痛で厳しかったり、「愛情と感情の宇宙」とも言えるほど複雑だったりします。「鎧に身を包んだ人」とは、そんなネガティブな状況を避けるために冷静なでしっかりと周りを見つめる人です。しかし、「強い人」というのが必ずしもこのような心理的な構造を持っているわけではないのです。

感情的な忍耐や強さとは、人と人との個人的なコミットメントです。他の人が躓いているときに手を差し伸べられるように揺るがないでいることです。いつも助けになって、そばにいることです。あらしの夜にボートのマストのように立ち上がるような人です。他人が寄りかかれる柱であり、川を渡るのにみんなが慎重に足をのせる岩のような人でもあります…

しかし、そういった人が強いように思われても、辛くて嫌気がさしたり壊れてしまうことはあります。だからこそ、もっと気をつける必要があるのです。

ハートを載せた空飛ぶ島
強くいることにつかれた心

助けを求めてカウンセリングに行く人は、多くの場合、まず極度の疲労を口にします。今までにないほど疲れていると感じています。打ちのめされ、イライラして、崖っぷちに立たされたような気持ちになります。健康診断では何の問題も発見されません。しかし、彼らは「生命の息吹」を失ってしまっているのです。

カウンセリングが必要というと、心が不安定な人、明確に治療が必要な人、感情や問題に上手く対処出来ない人などを思い浮かべがちです。しかし実際は、自分自身のストレスのレベルに気づいている人がカウンセリングによく来ます。人間関係やマインドフルネスに関してもよく理解しており、他の方法も試してみたものの、結果を得ることができない人です。

疲労困憊で行動力や自己への思いやりも弱り、もはや鏡の中の自分を認識することもできません。

「あんなに強い人間だったのに!私に何が起こっているの?」

カラフルな女性と鳥

何が起こっているかというと、脳が「もうたくさん」と言っているのです。もう少し深く掘り下げてみると、かなりの量の責任が自分の肩・心にのしかかっていることに気づきます。

実際には、強い人というより、極度の不健康な我慢を行使している人なのです。自己防衛というものが存在しない人です。

強いイメージを体現するために、自分のニーズを押し殺すことに慣れているひとです。そのため、他人にとっては不変で不朽の光のように見えます。ただ多くの場合、それと引き換えに苦しみ、自己中心的な態度、孤独を得るだけです。

強くいることにつかれた人への簡単なアドバイス

踏み車を思い浮かべてみましょう。強くいる必要がある人は、かなり高い要求の速度やレベルについていくことに慣れています。そのため、自分のことを誇らしく思います。心がとても強く、このペースを一生保つことができると思ってしまいます。

「心でしかものは見えません。大事なものは目には見えないのです。」
-アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ-

しかし、この苦痛、痛み、疲労は、遅かれ少なかれ効いてきます。踏み車は同じスピードで動き続け、自分のパートナーや家族、配偶者、友達など、周りの人がどんどん同じレベルの要求、要件を出してきます。しかし、すでにもう限界に達していて、どうやってその破壊的な悪循環を止めたらいいかわからないのです。

こんな時何をしたらよいでしょうか。スローダウンしてスピードを落とせばよいかというと、そうではありません。もっとも適切なのは、この状況を完全にとめてしまうことです。心を回復させる必要があるのです。

水浴びする女性gif

自分自身を思いやるとき

途中でやめたりあきらめたりする必要はありません。ただ、誰かのためにではなく、自分のために強くなる必要があります。そのためには、すこし変化をつけ、もっと調和のとれた健康な方法で自分自身の人生・日々の岐路にあたらためて目を向けます。

立ち止まって次のアドバイスについて少し考えてみてください:

解決策が見えない諍い、問題、状況を放棄しましょう。メリットのない物や人にすでにたくさんの時間とエネルギーを浪費しています。
自分がするように相手がふるまうのを待つのはやめましょう。耐えられないほどのフラストレーションの原因になるだけです。
自分のニーズを知りましょう。日々自分のニーズに耳を傾け、それを優先させてください。

何よりも覚えていてもらいたいのは、あなたは無敵のヒーローになる必要はない、ということです。

不可能を可能にすることがあなたの仕事ではありません。岸の存在しないところに橋を架けるマジシャンでも橋の建築家でもありません。救出不可能なひとを助けることもできません。喜びや尊敬、相互利益を理解しない人に幸せを与えることもできません。

自分の感情を気遣うことを学んでください。そして、自分のために強くなれるようになってください。

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