優柔不断に生きる人たち

優柔不断に生きる人たち

最後の更新: 23 9月, 2017

「やらなければいけないことだから、私は仕方なくやっている」というフレーズを聞いたことがあるでしょう。義務は、世界で最も強力な動機の一つです。私たちは、常に義務を感じて行動をしています。これは興味のないものや決断できない時にも、私たちを動かす強力な力です。

平和主義者のマハトマ・ガンディー氏は、決断力のない優柔不断な人は全てのドアを開けたままにしてしまう、と言っています。これは、後に心理学によって証明された理論の先駆けとなりました。選択肢が増えるほど、あなたはより曖昧になります。このハッキリとしない状態は、あなたを間違った道へと導きます。長期的に見ても、優柔不断でいることは決して良いことではありません。その理由を今からご紹介していきます。

現実は決定しなければならないことだらけ

あなたが学校を卒業した日。子供ができた、結婚した、パートナーと別々の道を行くことにした日、それらは人生の変わり目たちです。時には、友だちよりも仕事を優先したり...これら全て、あなたが決断してきました。そして、これら全ての出来事があなたの今を形作ってきました。これに納得できない人は、今までに決断してきた全ての出来事を思い返して、あなたの人生はどんなものになっていたか想像してみてください。これらの全ての出来事への決定権があなた自身ではなくて、他の誰かにあったら、あなたの人生はどうなっていたでしょう?

手をついて窓の外を眺める女性

もう一つ考えてほしいことがあります。もし、すでに決定を下した後に様々な考えが沸き上がってきて、その決定を疑問に思ったらどうしますか? 例えば、一人の学生が心理学を勉強すると決めたとします。しかし、決めた後に、失業率の低く給料がいい仕事に就けるような専攻を選んだ方が良かったかも、などの批判的な思考で頭の中がいっぱいになってしまっていたら、どうなると思いますか?

優柔不断な状態から抜け出せないとき

ここで出てきた質問に答えるために、トニー・ロビンズ氏の理論を見てみましょう。有名な自己啓発家でライフコーチのロビンズ氏は、失敗の主な原因は明確さの欠如にあるとしています。ロビンズ氏のいう失敗は、仕事や上手くいかなかったビジネスの契約のことではありません。明確さがない場合、友情、恋愛関係、プロジェクトや夢などにも悪影響があるということです。

地面から除く様々なものと少女

ロビンズ氏は私たちに、なぜ決断が難しいのかと問います。この質問には2つの面白い答えがあります。それらを見てみましょう:

批判されることへの恐れ

私たちが優柔不断になってしまう理由の一つは、批判されることへの恐れです。社会的に、私たちは他人を喜ばせることに重点を当ててしまいます。

「他の人の意見にばかり影響を受けていると、自分自身の欲望はなくなってしまう。」

-ナポレオン・ヒル

今、世界には70億人もの人が居て、それぞれが独自の意見を持っていることを思い出してください。もちろん、皆を喜ばせることなど不可能です!でも、中にはあなたのすることを楽しみ、あなたに魅了される人もいます。ですから、他人の意見はあなたの行動の動機にするべきではありません。メキシコ人の億万長者カルロス・スリム氏は「他人の意見に従って生きている人は、実際には死んでいる」と厳しい言葉でこの考えをまとめています。

失敗することへの恐れ

ロビンズ氏によると、私たちを優柔不断にするもう一つの大きな理由は失敗への恐れです。実際に決断したり行動するのを躊躇してしまう原因は、失敗するのが怖いからではないですか?

大きな手に操られる女性

でも、失敗とは一体何でしょうか?成功の反対?真実は、そうではありません。人生を生きていく中で、失敗はつきもので、私たちは何度も転びます。その事実を受け入れて生きることを学ばなければいけません。失敗から学ぶことができるのは、失敗に打ち勝つ熱意と知識をもって、もう一度トライしていく強さです。

ロビンズ氏にとっての失敗とは、挑戦しない弱さのことです。失敗から何も学ばなかったり、立ち直ろうとしない時、あなたは失敗に負けます。彼によると、本当の失敗は、学習しない、細かい部分まで考慮しない、計画を立てない、やるべきことをやらないなど、辛抱強さの欠如です。

「あなたがしっかりと人生を管理しなければ、あなたは人生に管理されるようになる。」

―ロビン・シャーマ

これらの理由から、ロビンズ氏は優柔不断でいることは大きな間違いであると結論づけています。自分で決断ができないと、平凡さ、恐れ、不幸へと繋がります。人生には、上手くいく時といかない時、両方あります。恋愛関係や仕事が良い方向へ行かない時は、ずっとその状態が続く訳ではないと思い出してください。過去は未来に影響しますが、それは未来を形作るものではありません。言い訳を止め、決断を下し、自分の人生を自分自身で生きましょう。あなたの運命がどうであっても、人生という旅を楽しむことができるはずです。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。