5つのいじめのタイプ
悲しいことに、いじめは学校での大きな問題になっています。学校は、顔にニキビがあったり、クラスで人気者ではないだけで子供たちがいじめられる場所になってしまいました。このようないじめは必ずしも肉体的なものとは限りません。
子供が別の子供をいじめるのにはいくつかの理由があります。ほとんどの理由は、今もなお続く、自分自身の不安定さ、低い自尊心、トラウマ的な経験に関係していることが多いです。
「10人に一人の学生がいじめの被害者であるとされている。」
-Save the Children-
これはいじめには様々な形があることを意味しています。National Center Against Bullying(反いじめ国立センター)によってアウトライン化されたいくつかのいじめの形を見てみましょう。それぞれがどんなものかわかりやすいように、一つ一つ詳細に見ていきましょう。
1. 肉体的ないじめ
もっとも目に見えるタイプです。被害者を怖がらせるために肉体的な力を加害者は使います。ける、ぶつ、その他の肉体的な攻撃で、加害者は被害者を馬鹿にし抑圧しようとします。
このタイプのいじめはグループで行われることが多いというのも特徴です。他の友達はいじめっ子を応援したり、けしかけたりします。こうすることで、加害者は自分がリーダーのように強いと感じます。
ひどい殴打が公に行われなくても、このタイプのいじめの「軽い」表われを見ることができるかもしれません。足をひっかけたり、押したり、机を蹴ったり、カバンを盗んだりと言ったことは、いじめのケースを示唆する小さな警告サインです。
2. ことばのいじめ
このタイプのいじめはもっとよく起こります。多くの人は口でのいじめを「子供らしいこと」と 考えてしまうからです。しかし、ジョーク、侮辱、中傷を受ける人が苦しみ自尊心をズタボロにされるのを見ているとき、「子供らしい」で片付けられますか?
口語的ないじめは侮辱や脅し、または性的志向、体形、欠陥、くせ、人種にかんするジョークまで様々です。
加害者がなぜクラスメートを馬鹿にし、侮辱し、いじめるのかと聞かれたら、たいてい「わからない」や「ただのジョークだよ。」というような答えが返ってきます。
特に思春期は、とても敏感な時期のため、このようなコメントでひどく傷つきます。だからこそ、問題を根から摘み取ることが大事です。言葉のいじめにあう多くの人は、自尊心を再構築し、自分をもう一度信じるのに苦労します。
3. 社会的いじめ
このタイプのいじめはあまりよく知られていません。しかしよく利用されるいじめのタイプです。サッカーの試合に参加したいとします。すべてのポジションは他のクラスメートに埋められてしまったと言って、誰もあなたを選ばず、言い訳ばかりします。
また、友達が自分が招待されなかったパーティーについて話すところを考えてみてください。わざとのけ者にして、自分の居場所だと思っていたグループからあなたを投げ出しているのです。
これはクラスで一緒にいなくてはいけなかったり、一緒に働かなくてはいけなかったりする人に頼れないやっかいなタイプのいじめです。彼らはあなたに背を向けのけ者にしています。拒否は人間が最も恐れることのひとつであるため、引き起こされる感情の痛みを克服するのは非常に難しいです。
4. ネットいじめ(サイバーいじめ)
このタイプのいじめは、若い人たちの間で重要なソーシャルメディアで始まりました。彼らは、自分の経験、個人的な感情、好きなもの嫌いなものすべてを公にシェアします。
ネットいじめの別の例として、被害者が写真を投稿して、急にたくさんの人がそれに関するネガティブなコメントをするということがあります。例えば。「やせたほうがいい」「きもちわるい」などです。写真を投稿した人は恥かしく感じます。
被害者のあまりよくない写真や恥ずかしいことをしている写真を、加害者が持っている場合もあります。加害者は 被害者をコントロールするために、その写真を投稿すると脅します。加害者を苦しめるようなプライベートメッセージを送って脅しをかけます。
5. 性的いじめ
おそらく、非常にわいせつなふるまいに関係するため、あまりこのタイプのいじめに関しては聞いたことがないかもしれません。子供や若者がこのようなことをするということを多くの人は否定するかもしれません。
このカテゴリーに見られるふるまいには、女性嫌い、性差別主義者的なコメントがあります。多くの場合、加害者は同意なしに被害者に不適切に触れ、被害者は辱められたと感じます。
男の子がクラスで女の子に性的に嫌がらせをするところを想像してください。絶えず自分にキスするように迫ったり、股の間を触るよう迫ったり、性的なビデオや映画を見るよう強制するかもしれません。これは女の子にとってはトラウマになります。そして、将来的には彼女の感情的・親密的な関係に問題を起こす可能性があります。
「ママに嘘ついた。学校に行かなくていいように。
入り口で奴らが僕を捕まえるかもしれないから。」
-デイビット 12才-
いじめには一つの形しかないと思っているかもしれませんが、実際は気づかれていない様々なタイプがあります。だから、学校で働いている人でも誰かがいじめられていると気づかない場合があるのです。
どのようにいじめと戦っていくか学ぶ必要がある学校はまだたくさんあります。最善策がなく、解決ができていないのが現状です。最近のニュースで自殺する前に次のメモを残した11歳のディエゴの話が扱われていました。「もう学校に行くことができません。学校に行かなくていいようにする方法もありません。」