子供の悲しみを理解しよう

2017年10月4日 in 心理学 0 シェア済み
娘を抱く母

深い悲しみや喪失のこととなると、子供はしばしば忘れられがちです。大人として、私達は子供が感情を表現するのを手助けする必要があります。しかし時に、大人が子供とこのプロセスを経験する用意ができていないこともあります。この記事では、子供達が深い悲しみを乗り越えるのを助けるための対策を学びます。

幸いなことに、子供の多くは悲しみをさほどこじらせることなく解決します。しかし、だからといって子供に深い悲しみを乗り越えさせ、そのプロセスを理解させることが大事ではない、ということではありません。また、誰かを失った時に経験する苦しみのプロセスが、結果的にその後子供が使うプロセスを決定づけます。

幼少期の悲しみ

私達は通常深い悲しみのプロセスを人の死と結びつけますが、悲しみには他の喪失も含まれます。失業、愛している人との別れ、ペットとの別れ、人間関係の喪失などです。悲しみは、喪失の後に続く、感情面での適応プロセスなのです。家族や愛する人の死は間違いなく最も受け入れがたい状況です。その経験の仕方はあなたがどれだけうまく新しい状況に適応し、どれだけ打たれ強いかにかかっています。

愛する人の死は痛み、悲しみ、孤独を引き起こします。こうした感情を感じることは、正しく対処するために必要なことであり、子供にも同じことが言えます。

絵に描かれた男の子と手をつなぐ少女

子供は喪失に対して違った形で反応します。それは成長のステージやその知らせをどうやって得たか、周りの大人の反応や子供自身の体験によって左右されます。大人は悲しみを処理するのにしっかりした心構えができているものの、死、不治の病、放棄や離婚などについて話さない傾向にあります。

しかし、いつでも新しい対処法を学ぶことが可能です。以下はその数例です。

喪失したという現実を受け入れる

喪失体験を子供と一緒に寄り添って乗り越えましょう。誰かが死んだ時、亡くなった人は空っぽの空間を残していきます。その人はもうそこにおらず、戻ってくることもないということに直面する必要があります。喪失を体験した子供も、亡くなった人にもう二度と会えないことを受け入れる必要があります。同じ理由から、大人も受け入れるというプロセスを通ることが必要です。

痛みを含む感情を受け入れること

悲しみや憂鬱さ、空虚さなどの感情は正常なものです。痛みを感じること、身体的な痛みであってもまた同じです。子供はこうした感情を感じ、受け入れる必要があるでしょう。痛みは拒否するのではなく、感じる必要があります。なぜなら、そうしなければ、その痛みは鬱につながり、治療が必要となってくるからです。

その人がいない環境に適応すること

これはその人なしで、空虚さを持って生活し始めることを含みます。失われた人が担っていた役割に適応するためには、変化が伴わなければいけません。例えば、突然母親の代わりに生活費を支払うことになってしまったら、それは難しいはずです。つまりこのプロセスは、行き詰るのではなく、成長し続けるために自分の環境や役割を変えていくことを意味しています。

喪失に対し感情面で適応し、人生を歩み続けること

愛した人の思い出は決して失われることはありません。その人が存在したことを否定することはできません。むしろ、亡くなったからといって苦しむことなくその人のことを振り返り話すことができる時、その人のためのスペースが心の中にあることがわかるでしょう。子供は亡くなった人のことを忘れることはありませんが、他のみんなと同じようにその空虚な空間の先を見越すことができるでしょう。

幼少期に乏しく処理された深い悲しみは大人になっても傷跡を残すだろう。
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海辺を眺める少年

子供が悲しみを処理している間の行動の変化は正常であり、悩ましいことではありません。これには睡眠の変化や腸の問題、幼児退行化(親指を吸ったり、おもらしをしたり)や罪悪感、激しい感情(不安、悲しみ、苦痛、恐怖)を抱く期間などがあったりします。

しかし、警告のサインとなる行動もあります。独りでいることを極端に恐がる、亡くなった人を執拗に真似る、友達から孤立する、遊ぶことを拒否する、学業が振るわなくなる、問題行動をする、家から逃げようとするなどの行為は苦しみが大きすぎるサインです。

深い悲しみを乗り越える手助けをする物語

近しい人の死について話すことは難しいことです。その状況を言葉に表すことが難しい気持ちや感情が沸き起こります。しかし、自分の感情を表現することは必要です。そして、そうするには物語を使う方が簡単です。

死を扱った物語は、親や幼児教育者にとって、子供に理解させ新しい状況に適応させるのに大変役立ちます。

子供の年齢によって、子供ともっとたくさん時間を過ごしたり、子供に気持ちを表現させるように促したリ、自分の気持ちを子供と共有したり、子供の不適切な行動を正したり、子供に家族での活動に関わらせたり、子供の恐怖心を落ちつけさせたりするようなことができるでしょう。もし子供の症状が長引いたり、どうすればよいかわからない場合には、いつでも児童心理学者に助けを求めることができます。事実、悲嘆が強すぎて心の問題を起こした場合、そうすることが最善の方法です。

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