90/10ルール:変化は内から始まる

90/10ルール:変化は内から始まる
Alicia Escaño Hidalgo

によって書かれ、確認されています。 心理学者 Alicia Escaño Hidalgo.

最後の更新: 21 12月, 2022

心理学において、「90/10ルール」と呼ばれるものがあります。それは、私達の反応の仕方が、出来事そのものよりも遥かに影響力があるというものです。事実、自分の人生のわずか10パーセントが自分に起こった出来事―例えば、間違いを犯したリ、飛行機や交通渋滞による遅れで仕事に遅刻したり―によって決定づけられています。

後の90%はその10パーセントに対してどのように反応するかに関係しています。私達は人によって同じ状況下でも全く違って反応することを知っています。たった今起きたばかりの誘因事象に対する最初の反応によって、その日が愉快なものになってしまったり、不愉快なものになってしまったりするのです。

このルールを念頭に入れておくことは大切なことです。なぜなら、人生の大部分、90パーセントをコントロールしているのは私達だということを覚えておくのに役立つからです。また、人生の10パーセントはコントロールできないのだ、ということを分かることで、無用な感情から解放されます。

もし自分の意志の力を使うことができるのであれば、嫌なことをただ一度限りのことだと切り替えることができるでしょう。あるいは、嫌なことから何かプラスになることを見出すことができるかもしれません。どのようにしたらこんなことができるか知りたくありませんか?では、この先を読んでみましょう…

90/10ルールの例

この素晴らしいルールをどのように実践するか、それが分かる例を見てみましょう。あなたは上司から任されたプロジェクトに1日中取りかかっていると想像して下さい。あなたはそのプロジェクトを早く提出しなければなりません。そして、ようやくほぼ完了というところまで来ています。そのプロジェクトをちょうど今保存しようとしたところ、電力が落ちて、パソコンが突然消えてしまいます。

険悪な二人

あなたは緊張しているため、台所へ行って隅にあるカップを倒してしまいます。予期しなかったことに、あなたが毎朝コーヒーを飲むのに使うお気に入りのマグカップが壊れてしまいます。あなたは更に怒り、そのカップを使ってそこに置いたままにした息子を責めます。

数分後、あなたはでき得る限りのことをして仕事を復元させようとしますができません。全部消えてしまいました。あなたは怒り狂い、罵り、そして空気でも吸おうと外へ向かい、ドアを思い切り閉めます。今、あなたは息子、奥さん、お気に入りのカップが壊れたこと、そしてプロジェクトが終わっていないことに対して怒っています。全くついていない日です。

一体何が起きたのでしょうか?お分かりのように、この状況の10パーセントを占める誘因がそこには存在します。コンロがつけられ、ヒューズが飛んだのです。これは私達にはどうしようもない出来事です。誰かが悪意を持ってしたわけではないコントロール不可能な事であり、単なる過ちです。

プロジェクトに再度取り組むためにエネルギーを投資する代わりに、奥さんに助けを求める代わりに、あるいは上司に起きた出来事について話しもう少し時間がもらえるよう頼む代わりに、あなたは非生産的な反応を選択してしまったのです。一度の、コントロール不可能な出来事によって、家族全員が喧嘩することになってしまっています。そんなことをする意味があったでしょうか?

90/10ルールを実践すべき時

機能不全な反応を誘因する状況はたくさんあります。そうした時がこのルールを思い出し、自制心を用いて感情に流されないようにすることを思い出すべき時です。本当の鍵は、欲求不満は人生というゲームの一部であるということを受け入れることなのです。

誰かがあなたを批判的に見ている時

他人の決めつけや批判をコントロールすることはできません。なぜなら、他人には思いたいことを何でも思う権利があるからです。あなたがコントロールできることは、そうした決めつけに対してあなたが付ける価値や重要性です。

人が私について思っていることをコントロールできないのであれば、それに対してエネルギーを無駄に使う必要がどこにあるでしょうか?

失敗してしまった時

自分の失敗をコントロールすることはできません。失敗から学ぶことはできますが、そうだとしても、失敗はし続けるものです。それが私達の性分なのです。あなたがコントロールできるのは失敗に対する反応だけです。自分は間違いだらけの存在だということを受け入れるのか、自分をどれだけ厳しく罰するのか、そして自分の失敗に耐えられるかどうか…それを決めるのはあなたです。

してほしい事を他人がしてくれない時

他人の反応は全くもって私達の手に負えるものではありません。誰かに彼女より違った人であってくれと要求することは非現実的であり、自分を欲求不満にさせるだけです。また、その人との関係を危機にさらすことにもなります。

話し合う人々

逆境を経験している時

生きるということには、逆境がつきものです。研究では、人間はそれぞれ人生を生きる上で、2万もの不運を経験するだろうと言われています。こうした不運は犬の糞を踏むといったような軽いものや、愛する人を失くすといった深刻なものだったりします。不運は自分の予想図に入れておくべき物であり、またコントロール不可能なものです。私達が責任を持てるのは、こうした挫折にどれだけ影響されるのかということだけなのです。

ですから、自分にはコントロールできないと分かっていることに対処しなければならないとわかったら、90/10ルールを実践して下さい。90パーセントはあなた次第ということをあなたは知っているのです。10パーセントに流されないように自分を律することができたら、どんな出来事も些細なことにしかならないでしょう。その問題を大きな山にしてしまう自分から解放できていることでしょう。


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  • Salinas, I. L. (2005). Two-way Immersion Program Designs: The 90/10 Model versus the 50/50 Model (Doctoral dissertation).
  • Covey, S. R. (2015). Los 7 Hábitos de la Gente Altamente Efectiva: Edición de Imágenes. Mango Media Inc..

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