アパレルショップでかかっている音楽の影響とは?

アパレルショップの音楽により私達はどのような影響を受けるでしょうか?感覚ニューロマーケティングとどう関係しているのでしょうか?音楽の影響で、よりお金を使ってしまうということはありえるのでしょうか?その答えを探りましょう!
アパレルショップでかかっている音楽の影響とは?

最後の更新: 03 3月, 2021

アパレルショップに入り、ナイトクラブにいるような感覚になったことはありませんか?このように感じるのは、あなただけではありません。リズミカルでファンキーな音楽が大きな音で流れています。なぜでしょうか?これには、感覚ニューロマーケティングが関係しています。では、アパレルショップの音楽は私達にどう影響するのでしょう?

音楽により、よりたくさんのものを買いたくなるでしょうか?どのようにそうなるのでしょう?音楽のタイプには関係があるのでしょうか?また、どのようなタイプの音楽がかかっていることが多いでしょう?ファッション業界、特に若者ファッションにおいて、ますますよく見られるこの謎を解き明かしていきましょう!

アパレルショップ 音楽

アパレルショップでの音楽の影響とは?

Sánchez (2015)は「音楽は、人間や社会的側面のすべて要素の一部で、私達はそれに気づいていない場合もある」と言っています。実は、店で流れる音楽は私達の気分に働きかけ、購買に関する決断に影響するのです

感覚に直接働きかけ、購買意欲を刺激するマーケティングである感覚マーケティング(感覚ニューロマーケティング)に、企業はますます頼るようになっています。このタイプのマーケティングでは、聴覚を刺激することをねらうテクニックが用いられます。そして今回のテーマの場合では音楽が使われているのです。

店で流れる音楽は、多くの場合ランダムに選ばれたものではないことは明確です。これは、あるタイプの音楽(例えば速い音楽など)は衝動買いを促すからです

では、アパレルショップの音楽は実際どうやって私達に影響しているのでしょう?その方法とは、私達の感情や心の状態に影響を与え、セルフコントロールを制限しているのです。つまり、私達は衝動的に買い物をするようになります。

効果があるのは大音量の音楽だけ?

大音量の音楽のみがアパレルショップで流れるわけではありません。ターゲットとなる顧客に合わせ、お店でよく流れる音楽は変わります

そのため、若者をターゲットとしたショップでは、エキサイティングな音楽が大音量で流されている傾向にあります。反対に、年上の世代を狙う場合、もっとリラックスした静かな音楽を流すことで、落ち着きやリラックス効果をもたらすようにしています。

理論的情は、全ては顧客のタイプや服の種類などに依存していると言えます。こういったこと全てから言えるのは、ショップは売り高を上げるため、顧客に合わせようするということです

「音楽を聴く者は、たちまちのうちに孤独がにぎわいに変わるのを感じる」

-ロバート・ブラウニング-

感覚の飽和

大音量の音楽により感覚に負荷がかかりすぎて、決断をする際(この場合、購入時)にあまり深く考えなくなります。大音量でスピーディーな音楽が、買い物をする際に私たちをより衝動的にするのです。感覚により大きな負荷がかかることにより、よく考えるスペースがなくなります。注意認知系が飽和状態になり、他のことを行う余裕がなくなってしまうのです。

特にアパレルショップにおいて、音楽は多くの場合若者をターゲットにしています。若者は年上の人と比べ衝動的になりやすいからです。そのため、元からすでに衝動的な人にとっては、音楽が購入に関する衝動的な決断に与える影響がさらに大きくなります。

音楽が与える影響は人によって異なりますが、その効果には広い類似性があります。

快楽の刺激

衝動買いを促進するだけでなく、音楽はショッ プでの心地よい感覚を生むのに役立ちます。その結果、店の中で気分が良くなり、そこで過ごす時間が長くなりやすく、購入の可能性が高まります。

アパレルショップの音楽は、気分を高め、悩みを晴らし、買う(より多く買う)ように人を誘います。さらに、私達はアパレルショップ(あるいはその他の店)とポジティブな体験を無意識に結び付けます。そして、自分の中に生まれる良い気分により、顧客として忠実になり、また足を運びやすくなるのです

アパレルショップ 音楽

感覚ニューロマーケティング:技それとも操作?

買い物の際、あるタイプの音楽が行動に与える影響についてお分かりいただけたでしょうか。お店に入った時は、元気がなく、優柔不断で気が散っていても、音楽は感情や衝動的な反応、あるいは買い物に対する「ニーズ」と自分を結び付ける役割をします。そしてその結果、私達は買うという決断をします。

これが感覚ニューロマーケティングのすべてです。感覚の神経細胞学に関する知識を研究し、養い、応用するのが、感覚ニューロマーケティングです。これを目的とし、知覚に関し深く探り、感覚刺激が購入の決断にどのように影響するかについて分析が行われています。

実は、私達は「操作」されています。彼らが行っていることは違法ではありませんが、使われている戦略を知ることで、必要のないものを購入しないように気を付けることができるでしょう。

言い換えると、購入に関し、私達はより責任を持てるようになる必要があります。これは技でしょうか?操作でしょうか?マーケティングの限界はどこまでいくのでしょうか?いずれにせよ、その力の強さは疑う余地がありません。


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