ボブ・ディラン-生きる伝説

24 2月, 2020
ボブ・ディランはカルトミュージシャンです。従来のポップミュージックを文学に変えました。彼は生きた伝説だと言えるでしょう。

ボブ・ディランは、20世紀および21世紀の最も影響力のあるミュージシャンの1人で、ノーベル文学賞を受賞しました。彼の音楽は詩であり、彼の詩は音楽です。世界中の多くのポップカルチャーの壁を破りました。多くの人々が彼をポップカウンターカルチャーのアイコンと見なしています。

ボブ・ディランという名前は、詩人のディラン・トーマスから来ていると信じている人が多いようですが、本人はそれを強く否定しています。彼はマット・ディロンという名前のカウボーイシリーズのキャラクターに触発されてこの名前をつけたそうです。

「これまでに『自分の歌は文学であるか』と自問する時間はなかったので、スウェーデンのアカデミーに感謝しています。その質問について考える時間を割いてくれ、最終的には素晴らしい答えを提供してくれました。」

-ボブ・ディラン-

ボブ・ディランの音楽は複雑で面白いものです。ロック、フォーク、カントリー、ブルース、ジャズとは異なるリズムに根ざしています。しかし、なんといっても最も魅力的なのは彼の歌詞です。彼は社会的、政治的、文学的、哲学的、そして精神的なテーマを探求しました。これが彼の音楽に、ユニークな個性を与え、ノーベル賞につながった理由です。

ボブ・ディランの生い立ち

ボブ・ディランは1941年5月24日にダルース(米国ミネソタ州)で生まれました。彼の本名はロバート・アレン・ジマーマンです。ユダヤ系家族であるウクライナ系の父親とリトアニア系の母親の間に生まれました。また、トルコ人の血も流れています。

ディランは6歳になるまで故郷に住んでいましたが、父親がポリオにかかり、家族は母親の故郷であるヒビングに引っ越さなければなりませんでした。ここは、別の時代に迷い込んだような場所でした。

父親は電気用品店を営んでおり、そこでディランは掃除人として最初の仕事につきました。ヒビングで高校に通い、グロリアとエンチョという名前のガールフレンドができました。彼女たちの存在は、ディランの音楽と詩に影響を与えました。音楽を学んだディランは、この町で最初のバンドを結成しました。

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ターニングポイント

ディランはミネソタ大学に短期間滞在しました。大学1年の終わりに勉強を辞め、ニューヨークに行くことにしました。それが彼の人生を変えることとなりました。彼の最初のパフォーマンスは“CaféWha”で行われました。そこで、憧れであったウッディ・ガスリーの歌を歌ったのです。ガスリーの作品はディランに多くの刺激を与えました。

ボブ・ディランは多くのことを学び、まるでスポンジのようにすべてを吸収しました。様々な音楽を知りたいと思い、すべてのジャンルを掘り下げ、自分だけの音楽を形成しました。読書家でもあり、グリークス、カント、ウォルト・ホイットマン、エズラ・パウンド、T・S・エリオット、ギンズバーグ、シェリー、ポー、ウィリアム・バロウズなどを愛読したといいます。

ディランはその後、タレントスカウトのジョン・ハモンドに会いました。ディランの才能を買ったジョンとマネージャーであるアルバート・グロスマンは契約を結ぶこととなりました。その後の4年間で素晴らしい作品を作りだし、ディランは名声を獲得しました。

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ユニークなアーティスト

1965年、ボブ・ディランは一躍有名になりました。 「ライク・ア・ローリング・ストーン」は、20世紀の最高の歌として高い評価を得ました。そして、その後10年間にプロデュースした9枚のアルバムで紛れもないアイデンティティを作り上げました。彼のような人は未だ存在しません。

ディランは、従来のポップミュージックに革命をもたらしました。彼の歌詞は本物の詩であり、音楽は音の絶妙な組み合わせでした。宗教的な問題にも取り組み、揺るぎない成功を得ました。彼は今まで誰もしてこなかったことをいくつも達成しました。今もなおアクティブで影響力のあるミュージシャンなのです。

2016年のノーベル文学賞は物議を醸しました。この賞をポップミュージシャンが授与されたのは初めてだったからです。それでも、ほとんどの人はノーベル賞を与えられて当然だと考えています。これに関してレナード・コーエンが、多くの人が考えていることを代弁しています。

「ディランがノーベル賞を受賞したことについて一言言いたい。彼の受賞は、私にとっては、エベレストの頂上にメダルを飾るようなものだ。ディランはとても素晴らしく、世界一で巨大な存在だから、その頂上に小さなメダルを飾ったところであまり意味がなく、賞品は単なる記念品でしかないんだ。」

Scaduto, A., Pérez, A., & Flórez, J. M. A. (1975). La biografía de Bob Dylan. Ediciones Jucar.