どん底まで落ちたら座ってないで這い上がれ!

· 2018年10月1日

どん底まで落ちたら、怖がらないでください。自分の力の限界にたどり着いたら、この最後の失敗や落胆に今まで以上に影響を受けたら、それで麻痺してしまわないでください。恥ずかしいと思わないでください。この個人的で心理的な穴の中のなかに家なんて作らないでください。勇気のある決断をするように自分を後押ししましょう。自分の尊厳をかき集め、落ちることに抗うという決断です。

「どん底まで落ちる」という言葉を人生のどこかで聞いたことがあるかと思います。おかしく聞こえるかもしれませんが、多くの医療専門家はこの言葉をあまり口にしたがりません。毎日、心理療法士や精神科医は自分の限界に達した患者と話をしています。こういった患者は、どん底に陥った時には一つしか選択肢が残されていないと思い込みます。変化を起こして良くなることです。

「辛さや不名誉を意味するとしても、どん底に陥ることで自分という人間を知り、しっかりと地に足をつけて歩き始めることができます。」

-ホセ・ルイス・サンペドロ-

 

しかし、現実にはいつもこのように行くとは限りませんなぜでしょう。どん底にはまってしまい抜け出せなくなる人がいるからですさらにその先が暗く複雑であることに気づく人もいます。より深い底に落ちることで、自分を知るどころか裏目に出てしまうこともあるんです。多くの場合、人は助けを求めることをやめてしまいます。問題はまだ深刻度を増していないと思い、支援を求めることをやめます。しかしこの時こそが、まだ助けを求めて変化を起こすことが簡単な時です。

崖
誰しもどん底まで落ちたことがあり、それは簡単に抜け出せるものではない

どんな人もどこかでどん底を経験したことがあると思います。かなり痛みを伴うことをみんな理解しているはずです。恐怖、自暴自棄、失敗から多くの人がこの場所へ行きつきます。抜け出せなくなったように感じ、気持ちは化石の中の琥珀のようです。バランスを失って、多くの場合気分に影響する様々な精神障害にかかります。

より深い自暴自棄だけが再び光を照らし回復するための助けになるという考えは正しくはありません。同じように、本当の人生を得るために苦しまなくてはいけないというのも正しくありません。意志と資質がある場合のみ、痛みは教訓を与え光を照らしてくれます。この考え方は聞こえはいいかもしれませんが、限界点に達した時「レジリエンスモード」をオンにしてくれる自動操縦は脳内には存在しません

思想家であり心理学者のウィリアム・ジェームズは、 『宗教的経験の諸相』(1902)という本を出版しました。憂鬱の洞窟について話しています。なぜかどうやってかわからないものの、どん底に落ちて出口へ導いてくれる銀の光を見つけることができる人がいます。 逆に、この憂鬱な場所から抜け出せなくなる人もいます。羞恥心(「どうしてここまで来てしまったのだろう…」)で溢れる場所で、常に無力感(「この状態を改善することなんてできない…」)を感じます。

水中
どん底に落ちたら、そこにとどまらないで抜け出そう!

どん底に落ちるということは、落胆の一番下にいるということを意味します。これ以上下に落ちたいと思うべきではありません。自暴自棄に陥ったり、さらに下まで落ちることを自分に許してはいけません。どん底に落ちるということは、深い孤独の場所に行くことを意味します。何も起こらない洞窟のような場所です。こころが縛られて、思考が混乱し、おかしくなり、強迫観念的になります。しかし、帰りのチケットがあることをいつも覚えていておいてください。 すべきことは、1歩踏み出して新しい機会があるかどうかを見極めることです。

ここから抜け出す行為は、かなり困難なことです。恐怖を克服することを意味するからです。これを処理するための方法のひとつは、認知カウンセラーのデイビット・D・バーンズ氏が推奨するダウンワード・アロー・テクニックを利用することです。この説によると、多くの人がここまでたどり着くのは、四方を壁に囲まれていると感じる時です。彼らは苦しみ迷います。多くの場合、彼らはこの「袋小路」を抜け出すために変化を起こす必要があると知っています。問題は、勇気がなかったり、やり方がわからなかったりするということです。

このテクニックの主な考え方は、動きのないどうしようもない場所で抱いてしまう不合理な思考をなくすことです。カウンセラーは患者のネガティブな思考を一つ選び、難しい質問を投げかけます。「もしあなたのこの思考が本当だとして、実際に起こったとして、何をしますか?目標は、下向き矢印(ダウンワード・アロー)のようにこれらの思考が間違っていることを理解する状況に導く様々な質問をしていくことです。不合理な思考を理解して、取り除き、新しい考え方を見つけてください。 別の言葉で言えば、変化を起こす方法です。

矢印
ダウンワード・アロー・テクニック

例を紹介しましょう。仕事を失って、1年間無職の人を想像してください。恐怖と対峙させるために一つ一つ重要な質問をしていかなくてはいけません。再び仕事を見つけたらどうなりますか?もしパートナーも仕事を失ったらどうしますか?全く資金がなくなったらどうしますか?

経験するには辛いエクササイズに思えるかもしれません。常に最悪のケースを考えさせます。しかし、これはあなたの背中を押して、反応し、対峙し、まだ起こっていないどうしようもない状況(起こるとは限りません)にどう立ち向かうかを議論せざるを得なくさせます

どん底に落ちても、それよりひどいより複雑な状況は起こりえるということを示しているんです。つまり、自分には反応する時間が残されているということです。すべての恐怖に対峙出来たら、残すは一つしかないことに気づきます。抜け出すことです。これはすべてを変えてくれる決断です。